時短|「暮らしをデザイン」するという考え方。収納・掃除・育児をもっと楽に
もしあなたに今どこか行きたい目的地があったとして。
地図もなく道もない場所をあてもなくさまよっていたら、いつまでたっても目的地につけなくて、「分からないからもういいや……」「自分にはできない」って諦めの気持ちが出てきてしまうかもしれません。
でも、自分の前に舗装された道があって、目的地を示す目印があって、分かれ道があっても確実に分かるような工夫がなされていたら、たとえ地図がなくても迷わずたどり着けそうな気がしませんか? おしゃべりを楽しんだり景色を眺めたりする余裕も出て、道を探すことに必死にならなくてすみますよね。
■「わたしらしい暮らしデザイン」
私たちの日常生活には、そうしたさりげない「デザイン」が施されています。初めて来たお店でも、さらっと見渡せばどこになんの売り場があるとか、どこにトイレがあるとか、そういう情報ってわりとすぐに得られますよね。
おうちも同じ。「とくに考えなくても体が動く。迷ったときも目印がある」そういうデザインを意識すると、ぐっと生活が楽になります。
「動線」というと伝わりやすいかもしれませんね。
1つ1つのことに対し、いちいち考えたり迷ったりしていると体も心も消耗します。毎日のこと(=家事)こそ、「わたしらしい暮らしデザイン」を意識して、もっともっと簡単にしちゃいましょう。
■時短&家族で家事をやりやすく
デザインが分かりやすいと、自分以外の家族も家事に参加しやすくなります。家事だけではなく、掃除や育児にも共通していえることです。
基本はこれ!
1:使う場所にしまう!
例)
・火にかけるフライパンはコンロ下。お水をためて使う鍋はシンク下。
・掃除する場所に適した洗剤を、手に取りやすい場所にしまう。
※「コンロ」「シンク」などが目印の役目も果たしてくれます!
2:よく使うものを一番取り出しやすい場所に!
例)
・自分の目線から腰の高さくらいまでに、毎日使うものをしまう。
・あまり使わないものは、それ以外の場所にしまう。
・少ないアクションで取り出せるよう工夫する。
3:動線(自分のクセ)を利用する!
例)
・カバンを置きがち→そこにきちんとした置き場をつくってみる。
・自分の動作が少なくなるように置くものの配置を考える。
・ラベリングや色分けなど自分が分かりやすい「目印」をつくる
我が家の、最近のリビング棚。一番手に届きやすい右端に、体温計・ペン・ハンコをまとめています(毎日検温して記入し、ハンコを押さなければいけないので)。
家族の場合は、パートナーや子どもの動線やクセも考慮するのがおすすめ。
こうしたらやりやすいかな? など、相談しながら進められるのが理想ですね。
1つ1つの行動が簡単にこなせるようになると、時間のゆとりも生まれます。片付けや掃除のめんどくささも、「やり方が分かる(これを使う)」「ゴールが分かる(ここだけきれいにする)」と、多少は和らいでくるハズです!
■家電で暮らしを変えていく
暮らしを支えてくれる強い味方になるのが「家電」。家電も立派な暮らしデザインです。
私は食器洗いが好きでした。だから「食器洗い機なんていらない」と、以前は思っていたのです。でも子どもが大きくなっていくにつれ、使う食器も増えて洗う手間がかかり、子どもの相手をする時間を削って家事をするような状況に……
食器洗い乾燥機を取り入れることで、それらはすべて解決。入れてしまえば次の食事までには乾いて使える状態になっていますし、たとえ私が体調不調でフラフラでも、お皿はピカピカになるんです。
求める仕上がりや汚れの種類によって、洗剤や洗い方を決めていかなければならないのが「お洗濯」。
「ひどい汚れもしっかりと洗い上げたい」という場合は縦型洗濯機、「なるべく手間なくすませたい」という方はドラム式洗濯機を選ぶなど、生活に合わせたセレクトをしていくのが◎。
そうした家電の力をうまく借りていくのは大きな時短ポイントです。24時間をうまく活用するために、家電にも活躍してもらいましょう。
「うちはお金ないし、家電って高いから、なかなか手が出せない」という方、大丈夫。暮らしの見直しをすると、今すぐは難しくても、必要な支出は捻出できるようになりますから!
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■我が家も見直し中。一緒に頑張りましょう
今、我が家もASD娘が新たなステージに移行したらしく、かなり手間がかかります。今までの暮らし方では対応しきれなくなってきました。
生活はもちろん、収納やものの選び方も見直している最中です。そうしたことも今後お伝えしていけたらいいなと思っています。一緒に頑張りましょう!!