kindle出版|「売れる本」に欠かせない3つの要素【1冊で月印税8万円】
noteにはkindle出版を目指す方がたくさんいらっしゃいます。
私自身もそうでした。とはいえ、
「せっかく書いたけれど、全然読まれない」
「印税が全然入らない」
というお声もよく耳にします。noteだけではありません。超大手の電子書籍出版塾で出版された方も、私のところにけっこう相談にいらっしゃるんです。
そのくらい、「売れる電子書籍」にするのって大変なんですよね。
私はずっと、WebライターとしてYahoo!で上位を取る記事を扱ってきました。どうしたらクリックされるのか、タイトルはどう工夫すべきか、どんな内容がいいのか……そのスキルをkindleに応用したところ、初めて出した本が販売後1週間でみるみるうちに上位にあがり、今や月5万円前後の印税が定期的に入るまでに。テーマ柄、年末になると需要が上がり、1冊で8万円くらい入ってくることもあります。
「売れる本」にするためには、たくさんの要素が複雑に絡み合っています。だからこそ、単純に「これを直せば印税〇倍!」なんていえるものではありません。
でも、最低限ここは押さえるといいよというポイントがあります。
今日はそのお話をしますね。
■テーマ:読者さんの知りたいことに重ね合わせる
「読まれない」
その悩みを抱える多くの方に共通していること。それは、「私の言いたいこと」を本にした、という点です。
もちろんkindleは、好きなことを本にできるのが魅力です。自分の言いたいこと以外になにを書くの? と言われたらその通りでもあります。
しかしこれは、人間の心理でもありますが……読者さんは、基本的に著者に興味がありません。何に興味があるのかといえば、「自分」です。
だから、
「自分にとって、役に立つかな」
「面白い気分にさせてもらえるかな」
そういう期待をもって本を手に取ります。
だから、期待をしてもらえるように「あなたの言いたいことを、読者さんの知りたいことに重ね合わせていく」ことが大切なのです。
例えば、私が突然
「写真が得意なので、私を被写体にした写真集だしまーす!」
と言ったら、だれか買ってくれますか……?
別にナイスバディでもなんでもない、そのへんの一般人です。家族が買ってくれるかな? 家族ですらどうかな……知り合いならお付き合いで買ってくれるかもしれませんが、私のことを知りもしない人は、手にも取らないんじゃないでしょうか。
これが、アイドル写真集だったら違うでしょう。ファンがこぞって予約してくれるはずです。でも、ファン以外に届くかといえば、ちょっと難しいかもしれませんね。
「写真が得意」という強みがあって、なおかつどうしても「私を被写体にしたい」なら、「40代主婦でもモデル級⁉ 映えるプロフィール写真を撮るテクニック」のように、ノウハウをメインに押し出せばいいのです。
プロっぽいプロフィール写真を撮りたいと思っている方はたくさんいるはず。やっていること、出したいことはそのままに、切り口を変えていきます。
「私の言いたいこと」だけ、つまりベクトルが「私」に向いている本は、読者さんになかなか届きません。ベクトルを「読者」さんに向けてください。
できれば、アンケート等を取って読みたいことをリサーチするといいでしょう。noteを書かれている方は、ダッシュボード上位の記事からテーマを選別してもいいかもしれませんね。
■タイトル:冒頭に大切なことを入れる
そしてテーマと同じくらい大切なのは、タイトルです。
私は数々の「選ばれるタイトル」を見てきました。kindleにおける「必勝法」みたいなものはありませんが、「これじゃ絶対ダメ」なタイトルは見ただけでわかります。
ここが9割を占めるといってもいいでしょう。
タイトルというと、抽象的な言葉をイメージする方もいらっしゃいますが、ネット社会となった今、一番大切なのは「わかりやすさ」です。
・何がわかるの?
・どのくらいでできるの?
・どうやったらできるの?
・何をしたらいいの?
これがパッと見で伝わるようにタイトルをつけます。
もちろん、検索ワードを組み込むことも大切です。今、私の手元にある本のタイトルをいくつかご紹介します。冒頭の部分をよく見てくださいね。
私の場合は、講座で「冒頭13字」が超重要とお伝えしています。
『一生使えるビジネスメール』このノウハウを知ったら一生困らなさそうですよね!
「下書きメモ」これって誰に必要なんでしょう? 『書くのが苦手な人』ですよね!
『限られた時間を超える』数々のタイムマネジメントをやりつくした身としては、これはすっごく気になる!
タイトルでこだわるべきポイントはたくさんありますが、冒頭13字には一番大切なことを入れましょう。伝えたい人、得られる未来、身につく情報などです。ベストセラーの本は、だいたい13字内に重要なことがすべて詰まっています。
限られた文字数で、本のメインディッシュを伝えきる、これがタイトルの重要性です。メインをしっかり伝えてください。
高級レストランでは、写真がなくレシピ名だけでコースを選びますよね。レシピの冒頭は「どこ産のお肉」とか「どの部位か」といったことが書いてありませんか? 添え物を書くとしたら後半ですよね。
本のタイトルも同じです。
あとひとつお伝えするとしたら、同じ言葉を何度も入れるのはもったいないですよ!
「note好きが教えるnoteを伸ばすnote活用術」みたいな(これは極端ですが)タイトル、けっこうよくあります。検索ワードは1つあれば十分。限られた文字数で、できるだけたくさんの情報を入れましょう。
■表紙:目立たせる言葉を選び抜く
そして、タイトルと同様大切なのが「表紙」です。
表紙には、「タイトル・著者名」を必ず入れます。そして、「サブタイトル・キャッチコピー・出版社名」などもあれば書きましょう。
なぜ表紙にこだわるかといえば……kindleは「ジャケ買い」(古いですかね)される世界だからです。
どんなにこだわって考え抜いたタイトルも、表紙のデザインによって印象が大きく変わってしまいます。できれば、デザイナーさんに外注したほうが安全なところです。
私の講座では、自分で表紙が作れるように基本のデザインをお伝えしていますが、その中でもとくに大切なポイントがこちら。
『目立たせる言葉を決めよう』
長いタイトル、サブタイトル、どれも全部重要! もちろんそれもわかります。でも、情報を詰め込みすぎるのはよくありません。
「一番読者層に刺さる言葉」を、特に目立たせてあげてください。
ズラリと本が並んだkindleストア、読者さんがあなたの本を目にする「第一印象」が表紙です。印象に残らなければ、0.2秒で視界から外されてしまうでしょう。
検索して、表示された中からパッを目を引き、興味を持たせる……そのために必要なのは、「相手に響く印象的なワード」です。これは決して、検索ワードとイコールではありません。
色彩心理を使用したり、ターゲット層の好みをリサーチしたりするのも大切です(多くの場合、「自分が好きだから」で表紙をつくると、ターゲット層になかなか刺さりません)。
あと、ご自身で作る際は
・カラーは3色
・フォントは2種類
までに絞ると、デザインがごちゃつきにくくなります。
※ぜったい絞れというわけじゃないですよ。色やフォントを入れすぎると、バラバラな印象になってしまいがちなので、初心者さんはこのくらいに絞るとまとまりやすくなる、ということです。
たまに、表紙に書かれた文字と本のタイトルが異なる本があります。それは基本的にNGだと考えましょう。読者さまを混乱させることはしないでくださいね。
■kindle本って、すごくいいですよ!
ここまで、売れる電子書籍のポイントについてお話してきましたが、それでも必ず売れるとは言い切れない部分があります。
でも、間違いなく言えるのは、「ここを押さえないと、誰にもかすらない本になる」ということ。本当にニーズの高い本ならば、宣伝しなくてもAmazonという巨大マーケットの中でずっと選ばれ続けます。
私も、月8万円稼ぐ本を10冊書けば、もう働く必要ないじゃん……と夢を見ることがあります(笑)
今はなかなか忙しくて自分の執筆に手がかけられませんが、ゆっくりと増やしていきたいですね。
そんな、出版や文章の話をしているクローズドなメルマガがあります。
出版やビジネスにご興味がある方はぜひ。
みなさまの素敵なkindle出版ライフを応援しています!