幸せのすき間、あいてますか?

世の中では、断捨離、捨て活がある種のブームですが、捨てる人が多いというのは、捨てるものが多いということ。さらには、けっこう捨てても捨てても、モノにあふれた暮らしから抜け出せないでいる人もまだまだ多いかもしれません。

捨てるって、けっこうキツイことなんですよね。たいていは、自分でお金を出して買ったり、大切な人からもらったものだったりするので、捨てることは「もったいない」「なんだか悪いな」と多少の痛みが伴います。

でも、捨てることには、たくさんのメリットもあるんです。それは、これまで書いてきましたが、空間が生まれたり、探す時間が減ったり、気持ちがすっきりしたり。そのなかでも一番大きなメリットは、「幸せになること」だと思います。

風水でも、幸せはひとつの「気」と考えられていて、気は風と同じで、空間のすき間をぬうようにやってきます。もし部屋がモノでびっしり埋まっていたとしたら、風が通りぬける道はなく、気=幸せもやってきません。

だから、片づけるとなぜかいいことが起こる、幸せになっちゃったというのは、よくある話。もちろん、片づいた部屋で過ごすと気持ちも前向きになるので、同じ波動である気持ちいい現実が引き寄せられます。

この現象について、私は空間に起きることだけではないと信じています。幸せはあらゆるすき間に入り込んでくるもの。たとえば、日頃から食べすぎに注意して軽やかな体を維持している人には、たいてい健康という幸せが舞い込みます。反対に、胃の中がいつも食べもの(モノ)で満たされている体は、内臓が休むひまもなくて病気になりやすいもの。スケジュールも、びっしり入っていると、働きすぎで体をこわしてしまうことも・・・。

いろいろな空間、場所、心身に無理のないすき間をもっておくこと。ゆとりをもっておくことは、すべての幸せにつながる、そんな風に感じています。

こう考えると、捨てることって、人生にとてつもなく大きなメリットをもたらしてくれるんだと実感。捨てることは、一見罪悪感の連続かもしれないけれど、人生のなかにすき間を生み、そのゆとりに幸せが入り込んでくる。

仕事についても、大量の仕事をこなして「やった!全部終わった!」となったとたん、次の仕事がドーンと舞い込んできたり。うれしい悲鳴ですが、仕事のキャパが空になったのを察知すると、すかさず天なのか宇宙だかがみていて、幸せをほおりこんでくる。そんな仕組みなのかと思わずにはいられません。

何かいいことないかな、最近ついてないなと思ったら、とりあえず暮らしに、人生に、「すき間」をつくってみませんか。

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