ツブ-02

くらしずく出店者紹介【ツブ】

○出品される作品を作り始めたきっかけは何ですか?
母が洋裁の仕事をしていたので、ミシンや裁縫道具は小さな頃から身近な存在でした。ものを作ることも好きだったのですが、かばん作りに興味を持ったのは社会人になってからです。
縫製の技術を専門的に勉強したことはなく、本の通りに作るのは面白くないと不遜にも思っていたためほぼ我流で、隙間の時間で年に数個作ったり、街で見かけた気になるかばんをクロッキー帳に描きとめたりしていました。
2008年に北関東へ移住後、かばん作りの基礎を少し勉強する機会を得て、丁度同じ頃に帆布という素材に心を惹かれ、制作にのめりこんでいって現在に至ります。

○作品に対して大切にしている想いを教えて下さい。
私の作るかばんのほとんどは、オンリーワンではありません。
作った型紙の通りに裁断して、どれも同じように縫う。ややもすると単純作業の繰り返しになるのかもしれません。
けれど、ひとつの型紙は、形や大きさについてだけではなく、シンプルでどこにでもありそうでいながらどこかに「ツブ」らしさを表せないか、何より自分が使いたいと思うか、作っていて楽しいと思うのか等々いろんなことを考えて、幾つも試作を繰り返して出来上がってきたものです。
型紙に込めた私がいいなと感じたものを、誰かひとりとでも共有できれば…と思い、一つ一つのかばんに向き合いながら真面目に作っています。

○作品を使われる方に、どんな気持ちになって欲しいですか?
「とっておきの」というより、「いつもの」かばんとしてたくさん使っていただきたいと思っています。使い倒して次のものを考えた時、またこれが良い、と思っていただけたら嬉しいです。

○くらしずくマーケット2018のテーマは【ながくつかう】です。ご自身の【作品】×【ながくつかう】というテーマで自由にお答えください。
最初はきれいな色でシャキッとした帆布のかばんも、長く使っていくうちに生地は少しずつ馴染んで柔らかくなり、色も褪せたり擦れて白くなる部分が出てきたり、だんだんと変化していきます。
それを傷みととってがっかりするか、味わいととってホクホクするかは、人それぞれです。
私は、その人の普段の使い方が見えてくるような道具の傷や汚れを、とても好もしく思い、美しく感じます。
自分の作るかばんも、長く使えて古びていくのが楽しみになるような、しっかりとした飽きのこないものにしたいと思っています。

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その他の作品は、下記のホームページからご確認いただけます。
【 公式HP】
http://tubu-t.jugem.jp/

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くらしずく 2018
日時:2018年9月23日(日)、24日(月・休)
時間:10:00~16:00
場所:千葉県山武市九十九里町藤下797[Sghr菅原工芸硝子工房敷地内]


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