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エンジニア200名から7名の会社に転職してみたら

Kurashicom Tech Blog

自己紹介

テクノロジーグループの冨田です。
直近はコーポレートサイトのリニューアル、ドメイン変更のインフラ面を担当していました。

過去のブログもご覧いただければと思います。

今年40歳。高専を卒業してエンジニア歴20年近くになります。

1社目は新卒で従業員数100名程度の独立系SIerに入社しました。
高専を卒業する際どういう会社に入ればよいか見当もつきませんでした。SIerであれば様々な業界のシステムを経験できるだろうと思い入社しました。
最終的には6年半務め、プロジェクトマネージャーも経験させていただきました。

2社目は自社サービスに携わりたいと思い転職したところ、SESが中心の会社でした。従業員数20名程度の会社で半年ほどお世話になりました。

3社目では今度こそ自社サービスに携わりたいと思い、当時マザーズに上場しており不動産ポータルやSNSを運営する企業に転職しました。
入社当時は従業員は500名、エンジニアは50名くらいだったと思います。ビジョナリーで、上場もしておりこんなにもホワイト企業ってあるんだと思い入社しました。
代表が自ら運営する経営塾にも参加させていただいたり、自分のアイデアで新規事業にチャレンジさせていただいたり、ガラケーからiOS/Androidにシフトする際にネイティブアプリの開発にも携わることができました。
入社してすぐに東証1部に指定替えとなり、退職までの11年半で従業員数も1500名、エンジニアも200名、3倍くらいに会社の規模は大きくなっていました。

こんなバックグラウンドをもちつつ、2020年8月に4社目となるクラシコムに入社いたしました。
現在クラシコムは従業員数85名、エンジニアは7名。いままで経験してきた中で一番エンジニアが少ない会社です。

上場・非上場、業界や商流の違い、私自身の好み、スタンス、目指すキャリア、目標の持ち方の違いがあるので一概には比較できませんが、クラシコムに入社してみての感想をお伝えできればと思います。

なぜ決めたか

面白そう、ワクワクする、変わっているけどそれを成立させている戦略、ポジショニングもまた面白い

ECなのに読みもの、ドラマ、ポッドキャストを公開していて、入社当時映画を公開する予定という話を聞いて今後も面白いことができそうな予感がしました。

また、自社の広告宣伝にお金を使うよりも、良いコンテンツを作る人件や制作にかかる費用の方へシフトさせていました。広告はストックできない一方、コンテンツ、映画などの知的財産はストックできるという戦略が面白いと感じました。(アプリのプロモーションは実施しています)
逆にクラシコムは広告費をいただいて読みものやドラマにスポンサーがついて、タイアップしていたりもします。

普通のお店やECでも取り扱っている商品もありますが、オリジナルブランドの商品もあり値下げ競争に陥りにくい構造もあります。
また、ロングテールのECとは違い、どちらかというとテレビやラジオの通販番組に近く商品を公開、再入荷したらすぐに売れてしまうことが多く、在庫回転率が高く感じます。
争いに巻き込まれないポジションの戦略、広告やSEOの施策に追われず、同業他社との機能の同質化に悩まされないでお客様に純粋に提供したい価値や自分たちの働き方を改善する施策に注力できる環境を作っているように感じました。

個人としてはジェネラリスト思考

親、先生、上司、妻から目標を聞かれることがあると思います。
私自身は目標を持つことが苦手で、目標を持ちたいと思ったことがありませんでした。
でも、「こうありたい」というものはありました。

  • 面白くありたい

  • 楽しくありたい

  • 困っている人を助けたい

エンジニアとしてある程度キャリアを積んでマネージメントかスペシャリストの二択しかありませんでした。
一応前職ではスペシャリストとして主にアーキテクトのようなことをしていました。
アーキテクトの仕事も好きですが、エンジニアリングは課題を解決するための1つの手段でしかないため、広く引き出しを持っていたいとも思っています。
お医者さんでいうところの総合診療科のように分野をまたいで広く課題を解決をしたいと思っていました。

クラシコムは評価ではなくキャリブレーション

スキルマップやロードマップがあると透明性が高くなり、評価する側、評価される側、マネージャー間での行き違いは発生しにくくなります。
駆け出しのエンジニアにとってはスキルマップは何を習得すれば良いのかわかりやすいです。
反面、その時の仕事で必要とされるスキルと、次のレンジに上がるのに必要とされるスキルが違うこともあります。(これは上司のアサインの腕次第かもしれませんが)
ある程度キャリアを積んでしまうとロールモデルがいなくなり、目標、スキルマップやロードマップ、マイルストーンを作れなくなる、作るのに苦労するなと感じます。

クラシコムでは目標を設定する面談や評価をする面談はなく、マネージャーとのキャリブレーションしかありません。
その時必要とされるスキルと自分の持っているスキルや伸ばしたいスキルがマッチすれば良いです。

どうだったのか

人数による違い

エンジニア7名なのにリポジトリや運用の時間が多い状態でした。
今はリポジトリを統合して入社時よりも改善はしましたが、まだ道半ばの状態です。
インフラもAWS OpsWorks、Elastic Beanstalk、ECS/Fargateなど複数の実行基盤を利用していましたが、ECS/Fargateに統一しました。
また、ポッドキャストや画像の入稿、商品のカテゴリ変更などの定期的な運用に時間が割かれていました。
直近では入稿をシステム化して運用の時間を減らしています。

7名しかいないため特にチームも別れておらずチーム間での調整に時間を割かれない点は良いです。
エンジニアの人数が多いとOSSを利用したり、貢献する割合が高いかなと思います。
クラシコムはエンジニアの人数も少ないため、自分たちでメンテナンス、運用する必要がないSaaSやSaaSが運用しているプロプライエタリソフトを利用する割合が高いと思います。

職種による違い

前職だと職種が別れて分業していました。
社内にスペシャリストがおり、専門的な部分はその人にお任せしたり相談できました。
クラシコムは人数が少なくそれぞれの得意分野はあるものの、専門でやっているわけではありません。
ただ、インフラ、SRE領域においての技術顧問がおりいつでも相談可能なため大企業と遜色なく働けます。

コロナ禍前からリモートワーク前提の働き方だった

クラシコムでは2018年からリモートワーク可能な状態でした。
入社してから求人記事のための写真撮影やチームビルディングのために数回出社した程度で、基本的にはフルリモートで働いています。
コロナ禍が突然終わったとしても成果を最大化できるのであれば、リモートワークを選択可能な状態です。

繁忙期やプロジェクトの進め方の違い

会社の規模が小さいため人事異動はほとんどありません。
大きい会社だと大規模な人事異動が年に数回あり、人事異動までにプロジェクトを終わらせるようなスケジュールの組み方をしてしまったり、引き継ぎが必要になるかなと思います。

業種が違うので繁忙期も違います。

不動産業界だと人事異動や進学による新生活需要が発生する1-3月、9月がトラフィックが多いです。
また、繁忙期に合わせて認知を獲得するためプロモーションを展開しますが、プロモーションの前までに他社との差別化をする機能を作っておく必要がでてきます。

クラシコムの場合、インテリア、キッチン用品、食器も取り扱っているため新生活需要もありますが、ファッションやコスメなども取り扱っているため不動産ほど波は顕著ではないと思います。
人気の商品が再入荷したときにトラフィックが多いことはあります。
母の日、クリスマスなどに向けて商品を用意することはありますが、繁忙期やプロモーションに向けて特別に機能をリリースする必要はありません。

まとめ

クラシコムは風変わりな会社です。(※個人の感想です)
キャリブレーションや人事異動は規模が小さいから成立している側面もあると思いますが、規模が大きくなっても良いところを残していきたいです。
興味を持った方、気になることがある方、ぜひカジュアル面談を。