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「山の図書室」の本棚から。

おはようございます。

5月26日(木)からオープン予定の「山の図書室」。

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(山なんかないのになんで「山の図書室」なのか…という点については、以前も説明しましたが、かつて活動していた雲南市大東町の山の中、「はたひよどり」でもともと「山の図書室」というのをオープンしていた時期があり、その名前をそのまま、受け継いでいます。)

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オープンスペース.美南さんからは、大黒山などの稜線が綺麗に見えて、それをモチーフにしたロゴも使っています。

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少しずつ準備を進めているところですが、こちらのnoteでも本棚の中から少しずつ、おすすめ本をご紹介したいと思います。

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今日は「食」がテーマの本から3冊ご紹介しますね。


「おいしい子育て」 平野レミ 著 ポプラ社

この3月に出版された、ご存じ、平野レミさんのエッセイです。

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レミさんと言えば…今やちょっとヤバい系のお料理の人、みたいな印象がありますが(NHKでの「おったて料理」のせいだと思いますが)、もともとは(というか今も)楽しくて簡単なお料理をたくさん紹介されている、シャンソン歌手兼料理愛好家、という面白い肩書を持った方。私もNHKの生放送をハラハラしながら見るのが毎回楽しみなひとり。ドレッシングなど、自分ではとても思いつかないような組み合わせがあったりして、レミさんの世界観がテレビに出られるようになる前から、とても好きなのです。朗らかで、自分に正直で。ご主人の和田誠さんが亡くなられたとき、テレビの画面越しに辛さや寂しさが伝わってきて、心がぎゅーっと切なくなったのも記憶に新しいところです。

「おいしい子育て」では、2人の息子さんたちが小さかった頃の思い出や、ご家庭のにぎやかな様子とともに、簡単なレシピがたくさん紹介されています。もちろん、和田誠さんのほのぼのイラストもたくさん掲載されています。

自分もそうだったな…とか、ああ、こういう気持ちで子育てと料理に向き合えばよかったのかも、など、気づきもたくさんあり、気を張らずにすっと読める素敵な文章がやさしくておすすめです。家事を終えて夜、1ページずつめくってみたくなる本。テレビでしかレミさんをご存じない方にはぜひ、読んでいただきたい1冊です。


「旬彩ごよみ365日 季節の味を愛しむ日々とレシピ」 ワタナベマキ 著 誠文堂新光社

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ワタナベマキさんの食に向かう姿勢や暮らしぶりが大好きで、一時期すごく影響を受けていました。レシピはもちろんですが、日常のささやかなことを大切にされているのが伝わってきて、著書もたくさん読みました。

この「旬彩ごよみ365日」は、タイトルのとおり365日の食べることにまつわる文章が並んでいます。お弁当や晩ごはんのおかずはもちろん、旬の果物の話やお気に入りのお店のお菓子の紹介なども、ページをめくるたびにきれいな写真とともに見ることができます。

ちなみに今日、5月20日のページを見ると「稚あゆの山椒煮」が紹介されていました。もうそんな季節なのかぁ…と、はっとさせられました。

使用されているうつわの紹介もあり、うつわ好きにも見逃せない1冊。かなり分厚い本なので、ご自身で購入するのは勇気がいる、という方も、試しに借りてみられてはいかがでしょうか。


「ちょっとフレンチなおうち仕事」 タサン志麻 著 ワニブックス

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「伝説の家政婦」と呼ばれているタサン志麻さんの、暮らしを綴ったエッセイです。あまりバラエティ番組を観ないのですが、それでも志麻さんのことは何度か見たことがあり、「すごいな~」と思っていました。

このエッセイでは、家政婦のお仕事のことではなく、家のごはんや古民家のリノベーションなど、「暮らし」がメインに綴ってあります。フランス人のご主人とのあれこれ、暮らしの道具のこと、家との向き合い方、そして何より、お料理のこと。レシピもいくつか載っていて、読むとめちゃくちゃフランス家庭料理が作りたくなるのですが、それは志麻さんが料理の「肝」を惜しげなく綴ってくださっているから。「あんなにテキパキ、ごはんは作れないよ~」と思っている方にこそ、読んでいただきたいです。


日々のお料理、楽しいときもあれば億劫に思うときもあると思います。そんなときにぱらぱらとめくってみたくなる食の本、ほかにもいろいろご用意していますので、「山の図書室」を訪れてみてくださいね。

オープンは5月26日(木)~29日(土)、5月31日(火)~6月3日(金)の10時~15時(28日のみ16時まで)となります。

どうぞ、お気軽にお越しくださいね。

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