かぼちゃ&キウイの不思議現象について。
「シマシマしまね」には島根県19の市町村から集めたおいしいもの・手仕事のものなどが並んでいるのですが、たまに、1つの商品だけが次々に売れていく…という現象が起こるときがあります。
1年目は「龍岩さんのあられ」がとにかく人気で、リピーターも続出でした。素朴な味わい、素朴なパッケージ、でも食べ始めると止まらない…今でも変わらず、人気商品のひとつです。
そして、「原さんの竹かご」もお客さまからの熱い声が多かった商品です。地元・大東町の原さんがひとつひとつ、冬の間に手作りされた竹かごたち。残念ながら今季はお身体の調子が悪く、製作をしていただくことができませんでしたが、非売品で置いているかごに興味を持たれる方が今でもたくさん、いらっしゃいます。
そして、昨年あたりからじわじわと、でも確実にダントツに売れているのが、
「うすの会」さんのジャム「かぼちゃ&キウイ」。
「うすの会」さんのジャムは全部で13種類もあり(!)、その中から季節に応じて仕入れさせていただいているのですが、季節を問わず、とにかく人気なのが「かぼちゃ&キウイ」のジャムなのです。出雲で開催されたイベントでは20本があっという間に売れてしまって、うすの会のおばちゃんもびっくりしておられました。
初めて見る方は「かぼちゃ…?にキウイ?どんな味?」と訝しげに眺めておられるのですが、私たちが「かぼちゃが甘くて、キウイの酸味とすごく合うんです!
クリームチーズと合わせてベーグルに挟むとめちゃくちゃおいしいです!」と説明すると、甘さと酸味がイメージしていただきやすいのか、「試してみます」と手を伸ばしてくださいます。
もう少し詳しく説明すると、このジャムを作っている方のご主人が牛飼いさんで、その牛から作られるたい肥で畑をされているので、かぼちゃの味が濃く、甘いんです。かぼちゃは田舎では煮つけで食べるのが主流で、レシピのバリエーションが少なくて困っておられたのですが、お料理上手な奥さまがジャムにすることを思いつき、酸味のアクセントとしてキウイを使ったことで、絶妙なバランスのおいしさに仕上がった…というわけ。
1度食べると「おいしかったのでまた買いに来ました!」と、リピートしてくださる方が多いのも特徴です。ありがたいことです!
でも、裏話をするとこのジャム、別のお店ではまったく売れていないそうなんです…。例えば、地元である雲南市掛合町の道の駅や交流センターでも販売されているのですが、「さっぱり売れない」とのこと。さらには奥出雲の道の駅「たたらば壱番地」にも並んでいるものの、「まったく、本当に1本も出ない」と商品を引き上げるほど、売れないのだそうです。なぜ!
「出雲のほうではパカパカ売れとるってお店に言うんだけどねえ、皆さん信じてくれんにー」とうすの会さん。疑われている…かわいそう…。
田舎に行けば行くほど、「かぼちゃ=和風のおかずとして食べるもの」という固定観念があって、甘いジャムにしてパンに塗って食べる、というのが想像できないのだと思います。
ちなみに、掛合や奥出雲では、「いちご」「いちじく」のジャムが良く出るのだそうですよ。土地柄もあるんでしょうね…それにしても1つも売れないって相当じゃないでしょうか!おいしいのに!
皆さん、ぜひぜひ「かぼちゃ&キウイ」ジャムも食べてみてくださいね!
…と言いつつ、先日スタッフに指摘されて気づいたのですが、ずっと「かぼちゃキウイ」って呼んでいたけれど、パッケージには「キウイ&かぼちゃ」って書いてありました…逆でした。
「うすの会」さんのジャム、もちろん他のジャムやコンポートもすごくおいしいです。お値段もお手頃、パッケージも(デザインを担当した私たちが言うのもアレですが)かわいいので、ギフトにもちょうど良いと思います。機会があればぜひ、お買い求めください!
ネットショップからでもお買い求めいただけます。
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