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九州・福岡から「伝統」と「かわいい」が共存するうつわがやってきます!

おはようございます。

今日から少しずつ、10月13日(木)から開催のうつわイベント「普段のうつわ、ご褒美のうつわ」でご紹介する窯元・作家さんについて、こちらのnoteからも紹介していきたいと思います。

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本日ご紹介するのは、福岡県の「翁明窯元」さん。
九州の代表的な焼き物の産地の一つ、「小石原焼」の窯元さんです。
今回、初めてうつわの取り扱いをさせていただけることになりました。

もともと、スタッフのひとりが福岡に縁があり、翁明窯元さんのうつわを愛用していました。今回、うつわイベントの企画段階で「県外の窯元さんにもお声がけしてみよう」という話になった時に、どうせなら自分たちが日常で使い、その良さを実感している方にお願いをしよう、と考え、翁明窯元さんに連絡をさせていただいた、という経緯です。

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「小石原焼」ってご存じですか?
福岡県朝倉郡東峰村の小石原(こいしわら)地区で作られている陶器です。

小石原地区は深い山々に囲まれた自然豊かな土地で、良質な土と、登り窯の燃料となる木材が豊富に採れたことから、江戸時代から焼き物が作られ続けてきました。

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小石原焼の特徴のひとつが、鉋(かんな)で表面を削り取ってつけられた「飛び鉋(とびかんな)」という模様。「見たことある!」という方も多いと思います。模様の大きさや間隔などは作り手によって異なり、オリジナリティのひとつになっています。

ちなみに、同じように飛びかんなの模様を特徴に持つ窯として大分県の「小鹿田焼(おんたやき)」がありますが、小石原焼と小鹿田焼は「兄弟窯」とのことです。

翁明窯元さんは、伝統的な小石原焼の特徴はそのままに、水玉やドット柄といった、現代の食卓に新しい風を吹かせるようなデザインの焼き物を作っていらっしゃる窯元さんです。

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ひと言で言うと「女性らしい」デザイン、と言えますが、うーんでも、単にかわいい!ファンシー!というのとは違っていて、歴史に裏打ちされた存在感もあり、土のあたたかみもしっかりと手に感じられる、懐の大きなうつわ、というイメージ。

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「料理を作る人が楽しめるような食器を」という思いを持って作陶されているとのことで、お皿1枚、小鉢1つをとっても、「何を乗せよう」と気持ちが上がり、わくわくします。取り扱いも楽なのが嬉しいですね(レンジ、食洗機も基本的にはOKです)。

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そして、実際に料理との相性もすごく良い!使ってこそ映える美しさ、このあたりは「民藝」の持つ特徴だと思います。

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今回は、外側にリムのあるかわいいプレートに、おむすびランチを盛り付けてみました!

プレートランチや、ちょっと豪華な朝食にぴったりのサイズ。外側の色が引き締めになっていて、お料理が映えます。豆皿と組み合わせたりしてお料理をちょこちょこ乗せると、さらに楽しみが増しそうです。

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先月、窯元に実際に出向いて仕入れをさせていただいたのですが、選んでいる時も観光客の方がたくさん作品を見に来られていました。他にもたくさんの窯元があるので、いろいろなお店をめぐっておられたのですが、「やっぱりここのがかわいいから帰ってきました」とおっしゃっている方も。

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あれもこれも素敵で目移りしてしまいましたが(全部持ち帰りたかった…)、その中でもベーシックなもの・翁明窯元さんの特徴が表れているものを中心に、セレクトさせていただきました。

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釉薬もマットな質感のもの(「翁明マット」という名前がついています)や、黒やグレーなど従来の小石原焼とはまた違った印象のものなど、バラエティ豊かなラインナップになりましたので、ひとつのイメージに固執せず、楽しんで選んでいただけるんじゃないかと思います。

プレートは使い勝手の良いサイズで、工房にあるお店でも人気の作品とのこと。「焼きあがってお店に出しても、すぐに売れてしまいます」とおっしゃっていました。

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また、ひとめぼれしたのがマグカップ。ころんとした形と、ポップなデザインの模様が、何ともかわいい!カフェオレやホットミルクが似合いそうです。これからの季節にぴったり…(欲しい…)!
お揃いのお皿はソーサーにもなるので、模様をあわせて仕入れています。

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そのほか、ころんとした形がかわいいごはん茶碗や小鉢など、とにかく使いやすくて遊び心のある作品が並びます。実際にお料理に使うのを想像しながら、手に取ってみてくださいね。


もちろん、伝統的なシンプルな飛びかんなのプレートもありますので、民藝の入口としてもぜひ。

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戦後、民芸運動が活発になり、伝統的な技巧と民衆の間で愛されるうつわを作っていた小石原焼は、まさに「用の美」を極めた陶器である、との評価を受け、その技術は今に受け継がれています。

そんな「伝統」と「かわいい」が共存する絶妙のバランスが翁明窯元さんの魅力。使うごとに楽しさがつのる、まさに「暮らしを楽しむ」ためのうつわです。

イベント「普段のうつわ、ご褒美のうつわ」は10月13日(木)~16日(日)の日程で開催いたします。※初日のみ、予約制となります。
イベントの概要や細かな時間等は、下記の記事をご覧ください。


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