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教育×学びの組織|自分の嫌がることは、他人にするなという考え

小学校で勤めていると、必ず1日1回は子ども同士の関係に関する問題に対峙する。それは、自分も相手もしあわせに暮らすためにどうしたらいいか、子どもたちが考え、社会的スキルを養う瞬間である。相手が嫌がる行為をしてしまった児童に対して、一方的に教員が叱るという方法でなく、「自分が同じ行為をされた場合、どう思うか?」と問い、いっしょに考える。
ただ、「自分の嫌がることは、他人にするな」というこの考えが最適なのだろうか?

自分の嫌がることは、汎用性として他人も嫌がるだろうと考えられる。一方で、自分と他人は決して違う。「一人一人ちがう」という言葉で子どもたちと共通理解するのだ。すなわち、言っていることが全く逆だ。自分と他人の区別を曖昧にしているのではないだろうか。

では、オランダの学校教育における、自分と他人をどのように捉えているか。それは、「自分の嫌がることは、嫌と主張しよう」である。それは、当たり前のことのようだが、自分と他人の認識を曖昧にしない、「自分は自分、他人は他人」自分軸の価値が根本にあるのではないだろうか。

訪問した2校における
社会的スキルを育てるプログラム

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https://www.orkatraining.nl/

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ぜひ、Google翻訳を活用して、これらのプログラムの内容・目的を見ていただきたい。

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