文学朗読劇『こゝろ』についてのノート①
『こゝろ』の初演について
『こゝろ』は「こころ」です。真ん中の字は旧仮名遣いです。「じおくり」と入力すると出ます。夏目漱石の代表作の一つで、1914年(大正3年)に朝日新聞で連載、同年9月に岩波書店から出版されました。漱石自身による初版本の背表紙の装丁が「こゝろ」だったので、同様の表記をしています。
Ortが最初に、原作の第三章をもとにして『こゝろ』を上演したのは2000年12月27日〜30日、渋谷のギャラリー・ルデコ3でした。まだルデコでの演劇公演が少なかった頃です。当時のチラシ文章が残っていたので、引用します。
初演のチラシから
活動開始1年目に加えて、この文章を書いた時の自分は30歳、肩に力の入った感じはなかなか照れくさいものがあります。恥かきついでに、当日パンフレットの演出ノートもお蔵出しします。
初演の当日パンフから
初演から再演、そして今回へ
初演した2000年から23年がたち、僕も今や53歳です。22年の間に現代舞台芸術ユニットOrtは、僕のソロ活動のOrt-d.dとなり、西巣鴨で劇団化してTheatre Company Ort-d.dとなり、立川への拠点移動と共にTheatre Ortとなりました。『こゝろ』は2004年10月にBeSeTo国際演劇祭東京開催にて新演出で再演し、翌年3月に栃木・那須野ヶ原パフォーミングアーツフェスティバルで、10月にIKACHI国際舞台芸術祭で上演しました。今回、朗読劇という違う形にはなりますが、18年という時を経て再び取り上げることにしたのは、さまざまな理由があります。作品のイメージ写真と共に、一つずつ、紐解いていきたいと思います。それが皆さんに興味を持ってもらうきっかけになれば幸いです。
公演情報(Facebookイベントページ)
https://fb.me/e/2o72lXzBh
予約フォーム(各回定員15名)
https://forms.gle/B3Toy1YoDHBpgiHL6
Theatre Ort ツイッター
https://twitter.com/Ortdd_tweet
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