読書感想:発達障害のこどもたち 21-3-21

【読書 実践報告】

■タイトル

発達障害のこどもたち

https://www.amazon.co.jp/dp/4062800403

アクティブリスニングでの相手へ理解を深めるため、誤解をなくすために、発達障害や自閉症・アスペルガー症候群を理解するために本書を取った。

この本を選んだのは、口コミ評価と、口コミの内容が求めているものと近そうだったから。

■感想

発達障害、特に自閉症とアスペルガーについて、具体的な事例や身の周りにいらっしゃる確率などが丁寧に説明してありよく理解できた。

■印象的だったこと

●IQ と 自閉症 は関係ない

IQ130 という高度な知能をお持ちだがアスペルガーである。という事例に驚いた。

全く無知で申し訳ないのだが、自閉症やアスペルガー症候群とは、IQは低いものだと思い込んでいた。

●小学校のクラスに数%

この本によると何らかの発達障害の子供が、クラスにも数%いらっしゃるとのこと。

私として非常に多い数値だった。

十分に身の回りにもいらっしゃる可能性が高いことを感じ、他人事ではなく、一人の同僚・仲間として発達障害を知っておく必要があることが理解できた。

●自閉症という異文化

自閉症とはある種の異文化であり、認知の特異性があるが、感情の持ち方は我々と同じ。

この事例では「抽象的な概念は全て視覚的に変換してなくては理解できない」方のお話であった。

一方その方は、アメリカの大規模牧場設計で成功したかたで、その特異な能力で牛や馬の視点に立ち、その多様な視点で設計した牧場で成功を収められたそう。

障害かもしれないが、それは個性であり、尊重され生かすことで成果を生み出されている。

確かにそれは私たちの個性と大差なく、確かな理解と尊重があれば、社会に大きく貢献されておられることがよく分かった。

異文化であり、異星人ではない。と作者は表現されるが、全くその通り。だと思った。

私は仕事で海外の方とお話しするが、文化や風習がわかっていれば、日本人の常識とは違う行動でもすんなりと受け入れらる経験が多くある。

たまたま海外であれば、情報が多く、正しい理解ができていたからよかったが、発達障害でも同様であることに気づき、無知であったことの危険性の大きさがよく分かった。

たとえ異星人だったとしても、異星人当たり前に存在する世界であるなら、それは理解をすべきなんだと思う。

大変難しいが、理解しようとする自分でありたい。

■この本を読んでどうするか?

衝動的だったり、全体の概要や抽象的事象が理解できなかったりする方がいらっしゃったら、もしかしたら発達障害なのかもしれない。

認知の仕方が違うだけかもしれない。

など、新たな視点で相手をよく理解することを意識する。

発達障害でなくとも、どんなものであれ必ず各個人には個性があり、生きてこられた背景があることを踏まえて、接していきたい

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