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もしも・・アンリ・マティスの世界が、石原路子・ワールドだったら・・その2

アンリ・マティス(1869〜1954)は20世紀の美術史を代表する巨匠です。84歳の長命を全うし、その長い画業のなかで、ひとつのやり方にこだわることなく、あらゆる技法を取り込み、新しい技法も発明しました。

日本では今年、東京上野の東京都美術館において20年ぶりとなる大規模なマティス展が開催され、質量とも世界最大規模のマティス・コレクションを誇るパリのポンピュドー・センターの所蔵作品が大挙して来日しました。1)

過日、そのようなマティスの作品を鑑賞していると、突然、石原路子ワールドが降臨しました。生前のマティスは、「芸術とは、人を喜ばせたり気持ちよく感じさせるためにある」と述べていたので、自由な妄想の世界も寛容に許してくれると信じて、それを公開した次第です。

さて、マティス展もいよいよ最終日の8月20日が近づいて来ました。
名残惜しく思っていると、来日作品には、さらに多くのパラレルワールドが隠れていることを発見したので、紹介します。

まずは、油彩画「若い女性と白い毛皮の外套」です。

アンリ・マティス作 若い女性と白い毛皮の外套2) 1944年

石原路子・ワールドは、こちら。

なお、作品に描かれた部屋の空気感は、ファイバー・アーティスト、イ・ユンギョンさんによる家の造形で表現しました。

つづいては、油彩画「立っているヌード」です。

アンリ・マティス作 立っているヌード3) 1947年

石原路子・ワールドは、こちら。

作品に描かれた室内の空気感は、先ほどのイ・ユンギョンさんによる家の造形と、陶芸作家、岡島光則さんによる器で表現しました。

さらに、油彩画「鏡の前の青いドレス」です。

アンリ・マティス作 鏡の前の青いドレス4) 1937年

石原路子・ワールドはこちら。

次は、油彩画「窓辺のヴァイオリン奏者」です。

窓辺のヴァイオリン奏者5) 1918年

石原路子・ワールドは、こちら。

つづいて、油彩画「グレタ・プロゾールの肖像」です。

アンリ・マティス作 グレタ・プロゾールの肖像6) 1916年

石原路子・ワールドはこちら。

最後に、油彩画「オーギュスト・ペルランⅡ」です。

アンリ・マティス作 オーギュスト・ペルランⅡ7) 1917年

石原路子・ワールドは、こちら。

一連の空気感は、いかがでしょうか?

続きシリーズも楽しんでいただけたら嬉しいです(^_^)。


石原路子・ワールドについて詳しくは、こちら

文献・引用画像
1)オルレー・ヴェルディ・他編:マティス展.朝日新聞社, NHK, NHKプロモーション, 2023.
2)1)P112-113
3)1)P114-115
4)1)P94-95
5)1)P50
6)1)P52
7)1)P53

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