猫って、呼んでも来ないものだと思っていました

コラム３２８：ネコって、呼んでも来ないものだと思っていました。
　地域ネコ、ノラネコ、保護猫と多くのネコと接してきた人生ですが、ほぼ皆日本ネコ。長毛のミックスでも、呼んでも来ないネコがおおかったです。エサの時はくるのですが、遊ぼう、と言っても、それなりにクールな反応。ネコとはそういうものだと思っていました。
　しかし、いただいたシンガプーラという種類のネコ、チャンプ君と暮らすようになってから、驚きの連続です。何の用事もなく呼んでも飛んでくるし、向こうからすりすりと甘えてきます。ベッドで横になっていれば、上に乗ってくるし、くつろぐときも、身体の一部をどこか触れる感じで寄っかかっています。甘えん坊で、かわいいです。
　日本ネコのマイペースな感じも大好きで、お互いの距離感が、大人の付き合い、と思ったりするものですが、一度、甘ったれさんに慣れると、いなくなったら、どんなに寂しいか、と不安になります。
　家族のひとりは、チャンプ君ははじめ「預かって」と言われていたので、「このネコ、いつまでいるの？」などと疎んじていたものですが、今は、チャンプがいなくなったら、絶望のあまり別人になるのではないか、というくらい愛情に満ちています。
　今は、お別れする日のことは考えずに、安心して「すりすり」されていたい、と思う幸せな日曜の午後でした。
以上
２０２２年４月３日