ことわざ『オタクに優しいギャル』
『オタクに優しいギャル』
最近流行りのことわざです。
ことわざ辞典を開き、意味を確認すると
“醜怪な容貌を携え、奇特な思想をした人物を偏見なく受け入れ肯定する存在”とあります。
一見すると羽が生えた虎よりも、自宅の上と下に分かれて目薬を差し合う奇妙な二人組よりもありえなさそうな存在です
しかしながら、本当に存在し得ないのでしょうか。
今一度改めて考えてみることにしましょう。
オタクとは?
ことわざ辞典によると、オタクとは
“醜怪な容貌を携え、奇特な思想をした人物”とあります。
これは完全に誤っているといえます。
X(旧Twitter)であれば「そうだ!今は美女やイケメンのオタクもいる!」と批判が飛んできそうです。
しかしこの批判についても、的を得ていない意見と言わざるを得ません。
美女やイケメンのオタクなんて見たことがないからです。
ではどのような人物がオタクなのか。
ある一つの物事にとても詳しい人物といえます、そう考えると
人間誰しもそのような一面は持っています。
電車で眠っていないのに目を閉じている人も、マンションですれ違っても頑なに挨拶しない人も、日常で袖すり合わせることすら無い人々全て、オタクなのです。
オタク=人間
これは大量に船頭を積んだ船が山に登ることよりも間違いないでしょう。
ギャルとは?
では翻ってギャルとはなんでしょうか。
派手な容姿に身を包み華美な服装で着飾る女性、のことではありません。
古来から伝わる人類の叡智の結晶である、“ことわざ”が見た目のみに言及しているわけがありません。ここでのギャルとはつまり、寛容で明るい性格を持つ、ということでしょう。
そう考えるとギャルの条件は広くなります。
寛容で明るい、という2点を満たせれば晴れてギャルの仲間入りを果たせるわけです。
社会という摩擦が多い環境の中、折り合いをつけながら生きている私達すべてギャルということになります。
とどのつまりギャルも人間である、といえます。
オタクに優しいギャルとは?
ここにオタク=人間、ギャル=人間という二つの等式が成り立ちました。
オタクに優しいギャル、というのはつまり
人間に優しい人間ということになります。
なんということでしょう。
我々のことでした。
この現代で人間に優しくない人間など、存在しないわけがありません。
一見すると優しくないようにみえる人も
トイレに立ち寄ったコンビニで何も買わずに出ていくのは失礼だから、
飲み物の1本でも買っていこうと考える優しさの塊のような人物であることでしょう。
人類全て人間に優しい人間、
つまりオタクに優しいギャルでした。
皆さん、自分を誇りましょう
以上です。ありがとうございました。
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