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ああ、またやったのか……❣❣❣

 今日もどこかに出かけた、あたしの飼い主Aが、家でねていた飼い主Bに電話をしてきた。

ーー目絵、あたしのおサイフどこかに於いてない。と、慌てて聞いている。

「どうしたのよ」と飼い主Bが聞いた。

 あたしは、電話の声に聴き耳を立てて聞くことにするわ。

ーーあのね、ランチをしようとご飯屋さんに入って、ご飯を食べて会計しようと思ったら、おサイフがなかったのよ。

「それで、電話してきたの・」

ーーううん、お金は友だちに電話して貸してもらうことにしたから、今そこに取りに行くところよ。

「今日はパソコン教室に行くんじゃなかったの?」

ーーそうよ、そこに借りに行くのよ。

「もしかして、先生にかりるの?」

――違うわよ。理事長のSさん。

「ダメじゃないの、そんな偉い人から借りちゃ……」

ーー大丈夫よ、むかしから知ってるんだから。貸してくれる、って、いったもの」

「おねえちゃん、クララが『またやったのか!』って顔してみてるよ」

ーーそんなのいいから、探してよ!

 あたしは知ってるわよ。玄関にある、って、教えてあげたのに、「いってきまーす」、って、行っちゃったのはあんたなんだからね、とクララは思った。

 まあ、いいや、飼い主Bにはいい運動になるわ。用事がなければ動かないんだから。

 ほらね、下駄箱の上にあったでしょ。

「おねえちゃん、ヤクルトさんにお金払って、ヤクルトを冷蔵庫に入れて、お財布をしまうの忘れたんだね」

ーーああ、そうだった。どうりでカバンが軽いと思ったんだよね。

「あってよかったです。早くお金借りて、お金払っておいでよ」

ーーうん、そうする。

 もう、ほんとに人騒がせなんだから。あれで、よく、今まで泥棒に会わずに生活で着なもんだよね。

「ほんとだね、クララ。おねえちゃんは忘れ物や落とし物をよくするけど、いつも誰かが見つけてくれるんだよ。不思議なんだけどね……。

 それは運河良かっただけです。気をつけてね。

 「はい、気をつけます」

 返事だけはいいんだけどね。

           BYクララでした。

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