見出し画像

「ベルサイユのばら」のすごいところ……🌹🌹🌹

「ベルサイユのばら」が連載されていたのは1972年21号から1973年52号までの週刊マーガレットです。
 作者の池田理代子さんが24歳から25歳にかけて描かれたものです。
 池田理代子さんは当時の東京教育大の哲学科に在学中にアルバイトのつもりで漫画を描き始めたのだそうですが、人気が出てしまって大学を卒業できなかったとずいぶん前に講演会で聴いたことがあります。 

「ベルばら」がいつまで経っても色あせないのは、美しく華やかな絵もさることながら、登場人物が口にするセリフが読むひとの心にしみ込んでいるからだと思います。

 宝塚歌劇でも何度も上演されていますが、何度見ても飽きることはありません。
 何度見ても切なくて泣いてしまいます。
 池田理代子さんの描いたベルばらの世界が舞台で再現されていて、オーケストラが奏でる音楽がベルサイユ宮殿の舞踏会に誘ってくれている気がします。終演後の劇場の絨毯の上を歩いていると、普段着で歩いていてもドレスを着た貴婦人になったような錯覚に陥ります。
「さよなら、皆さま、また会う日まで」の音楽を聴くと、また行かなければ、と思い、家に帰って原作を読むとまた泣けるのです。

 僅か1年7か月の連載の作品が50年以上も時代を越えて読み継がれていることがすごいのです。 
 オスカルやアントワネットのことばはいまも私の中で鮮明に生きています。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?