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第12話:梱包・発送する

直取引だと、個人・法人問わず、お買い上げいただいたお客様への発送は自分たちでする。私たちの場合、著者を含め、全員で梱包・発送している。

第11話:流通に乗せるための機関に登録する」と同時期に、師匠などに発送業務について習い、梱包材の選定と運送業者への相談をしていた。

1冊で発送する場合、水濡れ防止にCPP袋に入れ、「キャッスル封筒」で送ることをお勧めされることが多かった。発送方法は、クリックポストかゆうメール。
キャッスル封筒だと、ロゴも「ゆうメール」の印字も入れられるので、ギリギリまで悩んだのだが、今回は、クリックポストで発送することにし、梱包材はクッション封筒にした。
実際に作業してみてわかったのだが、クッション封筒だと封入時に突っかかることから、大量に発送する場合、作業効率が良いのは、キャッスル封筒だと思う。また、環境への配慮の観点からもキャッスル封筒が好まれるらしい。

クッション封筒は、ネットではサイズ感がわからなかったので、数種類を少量買って、試して選んだ。並製(ソフトカバー)の四六判であれば、CD・DVD用でぴったりだった。

束見本を入れてみて、数種類試した

2冊を発送する場合も、厚さ3㎝以下であれば、クリックポストで発送できる。2冊用の段ボールを選んだのだが、「クリックポスト対応」など対応可能な発送方法を記載してくれているので、選びやすかった。

クリックポストで送る際の留意点は、いくつかある。
一つ目は、ラベルの作成時にデータの修正が必要なこと。
BASEからダウンロードしたデータをクリックポストのシステムに取り込めばラベルが作成できるのだが、一部、「1-2」が「1月2日」というように文字化けしてしまうことがある。BASEからダウンロードした時に、さらっと見て、必要があれば修正してから取り込まないと、宛先不明で返送されてきてしまう。
また件名については、書籍名でデータが作成されるので、「書籍」に変更することも必要である。
二つ目は、郵便局の窓口に持っていっても、受け取ってもらえない場合があること。「ポストに投函」しなければならない。

郵便局に行き、郵便局前のポストに投函する様子

3冊以上5冊くらいまでは、レターパックプラスで送ることができた。
初めての時は、段ボールに入れて、定型郵便で送ったのだが、レターパックプラスの方がお得だった。

それ以上は、個別で運送会社を選び、段ボールで送る。
緩衝材は、出版業界ではプチプチは好まれないと教わったのと、環境への配慮からも、ボーガスペーパーという紙の緩衝材を選んだ。

10冊単位や書店への発送が多いと、運送会社と法人契約を結んでもらい、相対取引をしてもらうのが良いのだが、基本的にBASEでの販売にしていると、1冊か2冊の注文が多いので、いったん様子を見ている。

発送にかかる費用は、1冊の場合、クリックポストに全国一律185円、クッション封筒に1枚あたり36.21円、クリックポスト用ラベルに1枚3円の計224円に加え、BASEの決済手数料・サービス利用料がかかっている。
現在、送料として全国一律200円を頂いているのだが、送料だけでも赤字を見込んでいるものの、紙の本は受け継がれるべき文化だと考え、出版活動の振興に取り組むというコンセプトからは妥当だと思っている。

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