新しいR&Dは、Research & Destroy。 ~ 日経のお題「#社内起業家になってやりたいこと」に、日経の記事を使いながら答える。
日経さんからこんなお題。
新しいテーマ企画のお知らせです。皆さまは、いまから社内起業家になろうという方は少ないかもしれませんが…。いろんな角度からの投稿もお待ちしております。〆切は9/13です。ご検討ください!
まさに、、自分で創業した後だから、今から社内起業家にはなあ、、あと社内起業、で言えば、みんなでもう7年やってきた、このチームとこのチームは、そういうことだったし。
と言いつつ、面白そうだから、書いてみたい。
今から社内起業せよ、と仮に言われたとしたら、こんな提案をしてみるかもしれない。
「R&D部門を立ち上げましょう。」と。
普通じゃん?
「いえいえ、R&Dって、Research & Developmentだと思っているでしょう?調べて作る、いわゆる研究開発部門。
そうじゃないです、僕が意味しているのは Research & Destroy。
調べて、壊す、言うなれば、世界初の『研究破壊部門』です。」と。
今までたくさんの組織とお仕事をしてきて、
そして、普通に生活者として、一国民として、たくさんの企業、自治体のサービスを受けてきた。
このサービスおかしいなあ、とか、日本ってこうなってるから生産性低いんだよなあ、と思う時、いつも共通点がある。
「その組織の慣例に染まってしまったため、理に適っていないサービスになっている。」
「古い、悪い慣例に気づいていない。」
「変えたいけど、、様々な理由で、慣例を壊せない。」
創造的破壊とよく言う。
7年前、エストニアにリサーチに行った。そして同世代の建築家・アートディレクターの家にお邪魔して、いろんな話を聞いた。若い頃参加した革命の話。最近のエストニアのスタートアップのこと。オープンガバメント率1位の政府のこと。
そして、聞いた。日本ってどうしたらいいと思う?彼ら曰く、
「一回ぶっ壊れないとダメだよね。そして若者を抜擢しないと。」
エストニアは92年頃、ソ連から革命で独立した。Singing Revolutionという、歌で、革命を起こして。(歌で、と、なんてロマンチックなんだ、と思ってそれを調べに行ったのだが、数々の悲惨な歴史の上に成り立っていた)
社会主義から民主主義、資本主義に移るとき、若者が活躍する必要があったため、エストニアは若者たちを抜擢していった。そして今がある。
2015年にこちらの記事にその辺のことを書いた。
創造的破壊とはよく言われるものの、エストニアの人たちに言われたら、本当に説得力があった。
さて、自分たちはどうするか?
壊せるのか?全てを壊さずに変化を生む方法はあるのか?そういうことをずっと考えてきた。
破壊について。
最近の日経の記事からもいくつか切り抜きを共有しよう。2つともファッションから。
1つ目は、2021年8月25日日経朝刊、モードの100年史(10)のコラム、『コム デ ギャルソン「ボディミーツドレス ドレスミーツボディ」』の回より一言切り抜き。
2つ目は、2021年9月1日、私の履歴書、山本耀司さんの1回目より一言切り抜き。
Reseach & Destroy。
実はこの言葉に目をつけたのは、6年前、電通Bチームの月1回のリサーチの定例会に集まった時、ストリートカルチャー担当の飯田昭雄さん(当時電通isobar、現gensler所属)が着ていた、友人のブランドというそのシャツに書いてあった言葉だ。改めて聞いたら、Search & Destroyだったそうだが。
調べて作るのではなく。調べて壊す。
なにがおかしい?
なんでそうなってる?
なんで生活者が喜ぶ、理に適った形になっていない?
なぜ時代からずれている?
なぜ新しいものを生めない?
なぜ男性ばかりでものを作っている?
なぜ日本人ばかりのチームになっている?
なぜなぜなぜ?
そこを調べて壊す。社内のおかしな点を探って壊す。
社外のおかしな点を探って壊すのも手伝う。
そこから、新しい創造が生まれるだろう。
そんなサービスを、もし、社内で起業してと言われたら、やるかな。
Research & Destroyというサービス。一緒にやろうよ、とか、うちとやらない?という方がいらっしゃったら、ご連絡ください。
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