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母の哲学&台所流儀、ストイック過ぎて引き継げない

Uターンして、いきなりドスンとした量の家事をすることになり、日々あっぷあっぷ。
自分のやり方が確立されていないので、まずは母のやり方を真似るところから。
母はストイックで完璧主義。
私ではおいそれと踏襲できないので、まずはできるところからひとつずつ。

家事だけにでなく母の考え方、印象に残っているのは大きく3つ。
1.地球・自然環境への負荷をできるだけ小さくすること
2.もの言えぬ「物」たちへの気遣いと感謝し大切に扱うこと
3.常に次の一手・二手・三手先を想定して、「今」手を抜かないこと

今日は、台所の流儀を2つ。
ひとつ目はサラダ油は買わない。
フライパンに油を引かない。
家の壁がベッタベタになったり部屋に匂いが付く、換気扇のお掃除が大変になる。
揚げ物も家ではやらない。
お肉から出る脂だけで調理していた。

ちなみに、母は魚の匂いが大嫌い。
スーパーの魚売り場は、息止めて通過する勢い。
父が買うお刺身以外、家で魚料理は出ない。
ただ、父と私はお魚大好き。
母が亡くなった後、家で鮭を焼いた。
うちの食卓に焼き魚が並ぶなんて!
でも備え付けの魚焼きを使うとお掃除が大変だから、お向かいさんから七輪を借りてみた。
これがなかなか良かったので、うちでも焼き魚用に七輪を買うことに。
火を起こすのに30分かかるので、グリルの掃除とどっちが大変なんだろうって感じではあるけれど。
炭の扱いに慣れておくのは、防災時にも使えるし、何より炭で焼いた方がお魚が美味しいので七輪物色中。

ふたつ目は、洗い物について。
食器は全て拭きあげて、切る水がない状態で水切りカゴへ。
水切りカゴを綺麗に保てる。
そしてシンクも生ゴミキャッチも、その下の排水口の匂いが上がってくるのを防ぐキャップ?も全部外して、パイプ周りの手の届くところは全部洗う。
「ぬめってからは触りたくない」と言っていた。
めんどくさくて、試しに1日置きにしようと思ったけど、2日目はぬめりを感じたので結局私も毎日やっている。
そして、シンクも1滴残さず拭きあげる。
毎日ピカピカ。
水アカ、湿気、匂い+ゴキブリ対策。
シンクも食卓のお皿と同じ清潔度を保つ。これぐらいは普通なのだろうか。
清潔であるならシンクでさえも調理の作業スペースに使える。

母は、少ない洗剤で洗い物をするプロだった。
え、それだけ?っていう量で1回の食事分全て洗い上げていた。
洗剤の1滴がどれだけ地球を汚すのか、下水道も整備されて浄水機能も昔とは違うと言っても、みんなが使わなければどこかしらの負荷は減る。誰かがやればいいじゃない、お母さんだけ、たった一人でもやる」と、よく言っていた。

長野県の上諏訪出身の母は「水道が凍らないだけマシ」と言い、「贅沢だ」と冬場の洗い物もお湯は使わない。
世代もあるのかもしれないけれど、母の「我慢の美学」は、私には厳しかった。

出すゴミの量もものすごく少ない人だった。
売ってるお惣菜とかあまり買わない人。
父はそういうの手をつけないし。
母は、食べないというより「プラスチックのトレーや容器がかさばり、ゴミが増える」が買わない理由だった。

話は逸れる。
レジ袋が有料になった。
先日DAISOに行ったら、レジ袋が有料になりましたよのアナウンスの中で「環境に配慮してプラスチックを減らす」的なことを言っていたけれど、売ってる商品のほとんどがビニール袋に入っている。
そして、プラスチック製品めっちゃ売っている。
環境に配慮してプラスチック製品は取り扱いをやめました」ならわかるけど、レジ袋だけやめるって…
レジ袋の有料化の是非はともかく、「自分とこの商品、環境に配慮してません」って言ってるようなもんだなあと思った。

話は戻る。
出すゴミを減らすためには、持ち込まないのが1番。
父に「お前はお母さんの3倍は出すゴミの量が多い」と言われた。
たしかに、母のように冷凍を駆使したり常備菜でアレンジする知恵がないので、毎日おかず作りながら「まとめて作れば食材も調理の時間も節約できそうなのに」とは思っている。
が、まだそこまでは到達できていない。
庭に生ゴミコンポストが欲しいなあ。
まともな野菜なら、クズさえも肥料として生きるのに。
いやいや、家事スキル上げるのって果てしない。
でも、新しいことに挑戦するのって大変ながら楽しい。
梅仕事とか、お味噌を自分で仕込むとか、売ってる調味料を買わないレベルまでいきたいなー!

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