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いつかの未来

あなたが与えてくれたものは数えきれなくて、でもたったひとつ、私が一番欲しいものは他の人にあげるのだと言う。
なにもかも与えてくれるのに、それだけはくれないと言う。

だったら私はあなたが要らない。
なにもかもなかったみたいに、最初からなかったみたいに。

でも、そんなのは哀しすぎる。
そう思うから、少し離れてただ愛していたいと肩肘を張る。
あなたがくれた数々のものは、わたしの中で息づいて、愛に育っていく。

わたしは傲慢で鈍感で、あなたになにもあげられなかったのかな?

あなたの現実にわたしがいないなら、あなたの現実をわたしの中に入れないで。
わたしがあなたの夢の中の人なら、あなたはわたしの夢から出てこないで。

わたしはこの現実を、途方もない孤独を抱えて生きるので精一杯。
誰かはわたしの孤独を甘えだと非難するかもしれないけど。

夜空の中に幸福を感じて、渡り行く風の中に愛を感じて、この世界の変わりゆく永遠を愛している。

あなたがわたしを現実に呼んで、わたしがあなたを夢じゃないと気付いたとき、世界は一歩前に進むのかも。

それは永遠への一歩?
それは、終わりのはじまり?

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