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大鍋で茹でられるカニに思いを馳せる

あったかいお風呂につかると、ホッとします。冷えた体がぐんぐんぐんぐんとあったまっていくのを感じて、寒さで固まっていた筋肉がほぐれたり、浅くなっていた呼吸が深くなったりして、いくら体温を一定に保てる生き物だからと言っても、活動しやすい気温を大きく上回ったり、下回ったりすると、パフォーマンスというのは低下するのでしょうね。


このあいだ湯船につかっていたら、出水口から突然、熱いお湯が噴き出してきて、びっくりしました。自動の追い焚き機能がONになっていたんですね。湯の温度が下がったら、熱いお湯をだして、設定温度になったら止まる仕組みになっているのだと思うんですけど、止まるまではかなりお湯が熱くて、このまま茹で上がってしまいそうだなあなんて考えていました。ゆだる前に追い焚きをやめればいいし、熱くても41度で止まることはわかっているんですけどね。

で、茹で上がると言えば、カニのことを思い出しました。カニは熱い湯にいれられて、熱い熱いと思っているうちにそこから逃げられずに文字通り「茹で上がって」しまいます。急に熱いところに入れられて、湯の温度は上がっていく一方で、そこから逃げられないなんて、なんだか地獄のようだ・・・


このことから思ったのは、予測不可能で先行きが不透明なことが突然起こるのは不安だ、ということです。追い焚きの場合は、追い焚きが始まることは予測できなかったけど、先行きは透明性があるので不安にはならないんですね。

まあ人生は予測不可能で先行きが不透明なことばかり起こるものなんですけど、ある程度は人生の先輩の話を聞けばなんとかなると思えるし、経験を積むことによって物事への対処も応用の利いたものになってくるはずです。



でも、突然に大鍋で茹でられることのない人生がいいな



くらむぼん


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