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#僕ヤバ:Karte24〜30まとめ

私の記事の変遷をまとめました。
タイトルには考察へのリンクを付けてあります。

・Karte24「僕は選ばれない」

タイトルがつらい。
友達が少ないどころかいない、そんな柱すら立つ市川京太郎。
が、山田は市川を選んでいることだけは匂わされている。
プライドを捨て、山田と一緒に行こうと衝動的に嘘をつく市川がいる。

色々と失いつつも山田が気がついてくれたことで、市川の尊厳は守られた
秋田書店編は、こういった意識が難しい山田の善行も多い

・Karte25「僕は平静を装った」

市川最大の気の緩み回。
大きな立ち絵の山田から入った秋田書店の導入。
たったの8ページに、山田・小林・萌子・関根・足立・市川の5人の興味関心が異常密度でつめこまれている

そして何より大きいのは、市川に山田がときめいた回だと思われることだ
山田の厚意はおそらく、山田の想像以上の見返りが返ってきている。

"山田が好きなんだ"の真横にある表情は……

・Karte26「僕は封じた」

この回から山田の市川へのガン見が止まらない。
市川はそんな可能性は一切頭にないわけだが……。
市川の思考とは全く無関係に、山田は市川に魅入っている。

余談。
山田の『~~してあげようか』の発言は、大抵において負けフラグ
だ。
山田の守りに入った発言を、どうも市川は上から目線だと思っている節がある。
市川は自尊心が強すぎて、こういう発言が負の感情のトリガーになりがち。

補:守りに入った
山田は自分から市川に繋がりの構築を働きかけることができない。
このポーズのため、市川からのお願いでないと動けない節がある。
他人の目の有無を問わないので、何かしらの理由が胸にあるのだろう。

・Karte27「僕らははぐれた」

唯一タイトル。『僕ら』

僕ら。
片思いが終わった回は、タイトル法則が若干異なる。
これまでの山田の善行に対して、今回は全頁で市川が善行。

個人的にはジュースを2本買って1本渡す罪悪感のもみ消しが超心臓激落ちくんなので注目してくれ。
『お前のためじゃない』は、Karte15にも共通する、市川のポーズだ。

補:市川のポーズ
Karte15やKarte21、わざとらしさを気にしたり、気を遣っていることを山田には気付かせたくない市川。
そういうあからさまな行為をひけらかすのをダサいと思っているのか。
見返りを見込めないこういう心理は、実に市川らしいと思う。

・Karte28「僕は学校が楽しい」

色褪せた学校生活を送っている市川が学校を楽しいと思い始める回。
家族の表情の柔らかさから、市川家の京太郎への思いやりがうかがえる。

しかし朝の異常行動を取る山田に対して、自分を待っていると欠片も思いつかない市川があまりにも哀しい
これのせいで山田が一人で教室に戻れなくなったこと、市川は気付いてない
市川を待っていなかったと証明するには、金生谷さんと合流するしかなかったのだ。

とまあ、ちょっとうまくいかない二人だが。
ラストの「明日は……学校来る?」ですべてが伝わる発言をする市川。

おまえのそういう所がイケメンなんだぞ。

・Karte29「僕の「好き」の境目」

足立が輝いた回。
しょうもない足立の何気ない言葉が市川の背を押していくのが青春って感じ。

足立のしょうもなさはホント中学生って感じ。

・Karte30「僕は溶かした」

友達みたいなやり取りをする二人から。
躍動感あふれるコマ使いが印象的なKarte30。
山田が自分の想いに気付いた回

Karte29まで、図書室はお菓子を食べるところだった。
Karte30からは、お菓子は図書室に来る理由になった。

動機が明確に変わり、次の3巻へと繋がっていく。

おまけ-チョコとミント-

Karte30の山田では絶対に言えない発言が大量に。
Twitterおまけ、好きなものゲームに通じる言葉遊び。

この頃の山田は市川のことがLike的な意味できちんと好きだと思うのだけれど、今ではこの言葉の意味も変わってしまったのでそうそう口にはできないだろう。

・おまけ-染みこむ気持ち-

Karte30後のおまけだろう。
山田の表情は火が吹くように赤かったりと、もはやチョコミントの頃の面影が全くない。
人は気持ちの在り様一つでここまで変わってしまうのだ……。

補:
何故好きと聞いたのか?
なんでも食べられる山田だから、私も好きなどと言おうとしたのか。
……これは勘繰り過ぎな気がするな。たぶん、何気ない会話だ。

・余談(未確定事項)

時系列的には、2019年11月26日までがKarte30と予想される。
Karte31でクリスマスが近いことが示唆されているため、Karte30まではその影響の薄い11月中と思われる。

補:11月26日
単行本の目次より。
黒板の日付。年は曜日で特定可能。

まとめ

山田の『市川への好き』、これが恋であると認めたのがおそらく第2巻の大きな流れでしょう。
一方で市川の方はKarte16で先に自分の気持ちを認めていて、かなりリードしている模様。

山田の感情の大きなうねりに対して、静かに地盤を固めていく市川。
この二人の変化の違いも大きな見どころだと思います

Twitterのおまけはかなり早期から(Karte21の頃に)勉強道具が机の上に広がっていたことから、この動機の変化については初期から構想があったのものと思われます。


本気で情報量が多い巻なので、上記のKarte記事だけだと全くまとめ切れていません。
色々気になっている方は、下記の別記事もご参照ください。

今回の報告は、以上です。

過去記事

・Karte29補完

市川の不快感についての考察記事。

Karte27とKarte30の狭間

山田の好きの変遷の追加考察。

・市川京太郎:経過観察2

市川のKarte15~の変化のまとめ。

・小林ちひろ:経過観察1

ばやしこのまとめ。

・足立:経過観察1

あだちのまとめ

・山田杏奈:経過観察2

山田のKarte15~の変化のまとめ。

・山田私見1

Karte15までの山田の心境変化等への私見。

・山田私見2

Karte30までの山田の心境変化等への私見。
山田については、この山田私見1・2で回答完了です。

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