僕ヤバ@Karte27考察

桜井のりお先生のつぶやきはこちら!!


片思いの終わりに。

市川の善行にも注目です。

他の連中とはぐれた。

前回のあらすじ。

……… ……… ごめん… 私…

かなりの間を挟んで、山田は謝る。

いや 電車なんてすぐ来るし…

フォローを入れる市川。
学校外の行動なので、特に時間が厳密に決まっているわけではないと山田を気遣う。

ニチャァ…

とは言いつつも山田と二人きりになった事に、自然とニヤついてしまう市川。
が……

ああッ

山田が泣き出す。
よくわからないところで泣いていると評する市川だから、泣いている理由がわからない。

次は… 7分後か……

市川は山田を責めた事で泣かせてしまったと思ったのか、山田を気遣って座るように促す。

ひえ〜〜〜〜〜

女心がわからず心の悲鳴をあげる市川。
これは男子だったら誰でも困る。

僥倖と思っているのは僕だけだ

冷や汗が止まらない市川、泣いている理由を色々と考えているが、山田の言葉と市川の言葉はどう考えても噛み合ってない。
山田が謝っているので、ちょっとズレている発想。

コラッ 見世物じゃねーぞ!!

道行く人の好奇の目にニラみを効かせて山田を守る。
だんだん後ろめたくなってきた市川。

たまらず自販機の方へ歩んでいき……

まあ… 飲み物くらい いいだろう…

手渡したのは紅茶花伝。
山田がKarte25で飲みたいと言ってたやつ。

細かいけれど、この時の市川の手にはドリンクが2本
あくまで自分が買ったついでのスタンスは崩さない

市川はやっぱり、山田のためじゃないという風に行動してる。

何かに気がついた様子の山田。

赤面。片思いの終わり。



くっ… ダメか〜〜〜〜

あーダメですね。完全に落ちてますね……。
顔を合わせられない山田、崩れる。

あの… よく考えるとトイレに行ったのは俺だし…

ようやく自分にも非があることを認める市川。
山田の反応がわからずに、ついでによくわからない事を言い出す。

フフ… アハハハハ 宣言って

山田のイメージがシュール。
山田がようやく泣き止んで、笑顔で市川に目を向ける。

遠っ

山田、よく聞こえたな。
市川の普段の距離を考えると、相当気まずかったのだろうか。

そうこうしている間に電車が来て……

山田のモデルとしての知名度はどの程度なのか

……山田、Karte5同様に声をかけられたいのか佇まいがモデル風。
そんな山田を横に、気が気ではない市川。
車内を見回し、モデルの山田のイメージを傷つけないように静かに距離を取ろうと離れていく。

最初は山田を傷つけることばかり考えてた市川が、2巻では自覚的に山田のイメージを守ろうとするようになった(Karte2から守ってたけど)。

なお、車内広告は秋田書店関連。
具体的には…ロッロ!

また はぐれるから

勝手に距離を置こうとする市川をちょっと乱暴に引き寄せる山田。
一応集団行動だし、山田の行動は間違ってない。
体面上もよろしい。

原さん達(中略) いいよね。

行きたがっていたリンガーハットの話。
さらりと原さん達の話題にシフト。
山田はこういう話題の転換が上手。

個人的にはこっちも充分楽しめたから

山田に楽しいと伝えた市川。
行きたかったリンガーハットではないけど、楽しいと答えた山田

楽しめた要素は市川しかないので、市川といて楽しかったという事。

あの二人付き合うのかな〜〜

恋を自覚した山田、グイグイ攻める。
車内で……公衆の面前で密着……。
目を合わせない人たちはなんて思っているか……。

秘密にしてた方が楽しいと思うな

ここだけヒソヒソ声の山田。
フォントも細い。

市川は距離を近づけてきた山田に気もそぞろで、会話が全然頭に入ってこない。
いつのまにか洗足駅に到着。

あーーッ 甘やかして〜〜〜〜

無念市川、暴食を止められず。

なお、この時の袋はローソン。
カラーで二人で食べてるのはからあげクン。

無事に全員落ち合って秋田書店編は終了。
めでたしめでたし。

おまけ

小林が可愛い(語彙力がサヨナラバイバイしてしまう)。
超地味だけど、市川も突っ込んでる。
※山田と小林の間に溶け込んでる

まとめ

秋田書店編、無事終了!
片思いというセンチメンタルな時間は終わり。
これからは両片思いの攻守攻防が始まります。

なんにせよ、今回はのりお先生の言葉通り全てのページで市川が山田に対する善行を積んでいます
これが山田に初恋を自覚させたという事で、市川の頑張りが密かに報われた大変重要な回。

この4回は概ね全て、周囲の市川への無理解と山田と市川は二人でいるのが楽しくてしょうがない、という場面の連続。

二人の距離がくぐっと縮まって、今後は読者を○すヤバいやつになっていく。

しかし、一波乱も二波乱もあったこの秋田書店編は、リアタイで追う人たちは大変だったろうなぁ……。お疲れ様です。

今回の考察は、以上です。
以下、感想。









感想

片思いの終わりに

今回をまとめる言葉としてこれ以上の表現はないと思います。

この回の市川はとにかく山田に優しい。
市川に対する自身の心に気がついた山田は、積極的な態度に変わっていく。
訂正:Karte30ののりお先生コメントを見るに、この時点では無自覚のようです。

この回はKarte30と比べると比較的おとなしいですが、二人の"らしさ"が随所に散りばめられた回で、かなり味わい深い回です。

個人的には、市川がミルクティとお茶を買ったのがとても好きで。
市川も飲もうと思ったかもしれないけど、動機は山田に泣き止んで欲しいから
この点を見ると、山田にだけ買わない、変な気遣いをする市川は健在だなと。
ぐぐっと市川の魅力に惹かれる瞬間でした。



では、主観考察。

これまでに山田が泣いた場面のおさらい。

・Karte2
萌子にディスられたものの、上手く言い返せずに。
一生懸命取り組んだレジュメが使ってもらえなかった時。

・Karte14&Karte15
撮影日直前に怪我をしてしまい、仕事に穴を開けてしまった時。
小林達に吐露するも悔しい気持ちを制御できずに。

・Karte21
小林と険悪な空気になったとき。
ナンパイを悪く言えず、あっさりと騙される小林も悪く言えず。

山田が泣くときは気持ちの整理ができないときがほとんど。
認められないとき、気持ちを上手く外に出せないときに山田は泣く。

こういったことを踏まえると、山田がKarte27で泣いたのも何か上手く言えない気持ちがあったから?と引っかかるわけで。

いや電車なんてすぐ来るし
この市川の発言は、客観的に正しい
10分未満はぐれただけ。
スマホで小林たちに連絡は付くし、実際そうしてる。
あとは帰るだけで時間制限もなく、市川に迷惑もかからない。

これまでに山田が泣いた場面と比較すると、ちょっと謎。
山田がごめんと言うのに要した時間もかなりあるし。そんなに深刻?

こっちも充分楽しめた→私も
リンガーハットに行きたかった山田。
市川と一緒になったこと自体は楽しい山田のはずなので、はぐれて即泣きは結構な違和感。
恋の自覚で嬉しくなったかもしれないけど、秋田書店で市川といるときから山田は楽しそうだし。

Karte28について
なんで山田は朝の校門で待ってる?

これが最大の謎
めちゃくちゃ必死だし、結局昼に図書室来てるし。

Karte27が山田の市川ディスの涙とすると、誤解は解けていない(市川の言葉でうやむやになったから)。
Karte27の貸し出す発言がからかいではないと一刻も早く伝えたかったからでは

これらの一連の流れから、山田の涙は市川をディスったから。と判断しています。

反証メモ
おまけで山田は小林に怒ってない→市川ディスと思ってない?
校門で待ってる→Twitter時系列不明のため、普段の二人の関係の深さがわからない。
染みこむ気持ちレベルなら……ありえるかな。

特に山田が小林に謝るので、市川ディス認識の判断根拠が今一歩弱い。
などなど。

さて、秋田書店編の考察は以上となります。
本考察はKarte6で山田が市川の変な気遣いに気がついていて、Karte16の頃は市川の好意に気がついている前提となります。

山田は市川の感情の機微にめちゃくちゃ鋭いよ、という観点で見たとき。
市川の乾いた笑いで怒ったことに気がついたのではないか、そんな視点で読み進めてみました。

山田が恋に気がつくのは、市川に悪いことをしたのに、自分に変わらず気遣ってくれたからかなとか。
そういうことを思ったわけです。

反証に書いた通り根拠の弱さが多々あるため、間違ってる可能性が大いにありますが、好きに読んだ結果がコレなのでご容赦くださいm(_ _)m
一部でもご想像の糧になれば幸いです。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

今回の報告は、以上です。




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