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感動はアイデアのカケラ#1

こんにちは

前回はボクが何かを見に行ったとき、
どんな感じで見て回っているか、
という「歩き方」についてお話をしていきました。

ボクの言う「歩き方」
歴史通り、寺社の順路通り、という「その通り」
歩いてみることで、その場所や地域の成り立ちや
寺社空間に入る心を作るための通過儀礼をしている、
そのような関係性を知るための「順序」なのだと。



それでは今回の内容に入ってまいります。

物事を見て体験した時に得られる「感動」
お話をしていこうと思います。

この「感動」がモノを作るときのアイデアに
必要な要素だとボクは考えています。
その時、その瞬間に受けた衝撃が記憶に残り、
発想のカケラとなってどこかのタイミングで
バチっとつながる。

そんな風に思っているからです。

■感動ってなんだ?


未熟にもボクなりの「歩き方」を
語らせていただきましたが、改めて思うのが
やはりその場所に行って、見て、触れて、感じて、
知る、という時間が好きだということ。

これまでにもお話してきたのですが、
ボクは歴史や建築が好きで、それでいて
普段は家具や建具、インテリアの設計を
しているもんですから好きと学びが合わさっています。

建築を学ぶために専門学校に入る15年ほど前に
ある建築家の先生とお話をする機会がありまして、
その時に言われた言葉が

「感動を大事にしなさい」

でした。

当時は、わかりました、と返事をした半面
「感動って?」という疑問は残り続けました。

映画や本など見たら感動することはありますよね。
けれど、辞書に載っている単語の意味ではなくて
建築家の先生から言われた「感動」
一体何を意味していて、何がどこにつながるのか、
いまいちピンと来ていなかったのを覚えています。

あれから現在に至るまで、時間があれば
建築や街並みなどを見て回ってきたことを通して、
少しずつですが「感動」の意味を捉えられてきている、

そんな感触があります。

■感動を保管する

感動しているときって

そこに自分の身を置いたときに胸の奥から
ドキドキ感、またはワクワク感が湧いてきて言葉に
ならないような体験している時ではないかと思います。
もしかしたら「感動」というより「感銘」という
言葉のほうが適しているのかもしれません。

感銘
忘れられないほど深く感じること。心に深く刻みつけて忘れないこと。

コトバンクより

そういう心が動いた体験は自分の記憶に残り続ける
光景としてストックされ、ある時、作品づくりに
頭を悩ましているようなフッとした瞬間に
あの時の光景が現れたりします。

そうか!っていうような具合に
点と点がつながる瞬間。

きっと、あの時建築家の先生に言われた
「感動を大事にしなさい」はこのような意味だった、
というような気がしています。

ボクはとびっきりのアイデアがすぐ浮かぶような
人間でもなく、先人や先端で活躍している人が
手掛けたモノから自然がつくる造形美の類まで、
色々見て学んで吸収してを繰り返していかないと
そのような瞬間も訪れないし何も浮かびません。

「感動」をしなきゃ、という義務感ではなくて
色々見た中で反射的に心が動いた事柄を
しっかり自分の中に保管して積み重ねていく
それが創作なり設計なりしていく上で
必要ではないのかと感じています。

これからも「感動」を大切にしていきます。


すっかり長くなってしまいましたが、

ホントは伺った先の一つに奈良県にある
「唐招提寺」で見たすごくキレイな光景がありまして、
そこで感動した体験のお話をしようと
思っていたら予想以上に前置きが長引いて
全く前置きになりませんでした、、


唐招提寺 御廟参道

ということで、次回に続くという形で
今回は終えたいと思います。

よろしければ次回も
お付き合いくださると嬉しいです😊



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