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4月24日(日)「ありふれてる言葉で伝えるよ」

RAM WIREのとある曲の一節。これが好きだった。ありふれてることしか言えないのはダサいと思ったこともあったけど、なんだかんだで最後はありふれてる言葉が自分を落ち着かせたりする。

昔から祖母が使っていたウォークマンを中学生のときに譲り受けてずっとRAM WIREを聞いていた。何度も聴いていた。

今年の春、実家でウォークマンを見つけ、また聴こうと思い一人暮らしの家に持って帰ってきた。電池を入れて、CDを入れて、スイッチをオンにした。曲の時間が表示され音楽が流れていることが目で見て分かる。でも、耳に詰め込んだイヤホンからは何も聴こえてこなかった。好きだった曲はもう耳からの「分かる」という感覚を、私の身体の外に放り出してしまったようだった。

最近、とある10年以上前の新聞記事を見つけた。そのことで頭がいっぱい過ぎて、悲しむのを忘れていた。さっきバスの中で涙が頬に落ちてきた。悲しめてよかった。

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