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今後の宿泊業の行き着く未来とは。

株式会社オコソコのクラです。

新型コロナウイルスの影響で世界中が鎖国化され、日本もまた政府主導の下で経済が制限され、人間には視覚的には見えない大きな敵との戦いを余儀なくされた。

小さな宿泊事業者でもある弊社も影響を受け、初めてゆっくりと時間の流れるGWを過ごすことになった。毎日自炊をした。

そして、県内の知り合いの方々が生産した商品をECで事前に購入し、こんなにも料理が楽しいのかと思ったし、こういう生活って大事だなって思う機会を頂いた非常に大切な時間だった。多くの方々も同じように思ったんじゃないかな。
(下の柿次郎さんの記事に妙に深く頷いたのもGWあたりでした)

宿の休業後の4月に何をしていたか

GW前までの4月中はとにかく会社を存続させるために資金調達に動いた時期でした。5月以降も次の手を考える大事な時期になることは間違いないと思ったから。

おかげで会社としては借金が増えたが、今後もなんとかやっていけそう。ありがたい。

すぐ動くきっかけになったのはマザーハウスの副社長である山崎さんの動画でした。学生の頃から個人的にマザーハウスの取り組みは大好きで、代表の山口絵理子さんの書籍は全部読んだなぁ。何人かには実際に買ってあげたりしたこともあるくらい。

そんなこんなでGWあたりで会社として「まずできることは何かないか」と考えていた中でやろうと決めて企画実行したECの取り組み。

弊社の経営理念は「共界線を創造する」です。これには大きな意味があり、資本主義経済により分断されていたヒト・モノ・コトを繋ぎ新しい導線を創ることを常に事業をする際に弊社はみんな考えています。


そんな中で企画した事がおつまみセットの企画でした。

情報解禁してからは本当に全国の友人達が購入してくれた。特に去年お世話になったアメリカンエクスプレスサービスアカデミーで出会った全国の経営者の仲間たち。本当に嬉しかった。

もちろん尊敬する先輩方やおつまみを作ってくれている各作り手の方々のご友人の方々も購入いただき皆さんへ感謝している。引き続き販売しているので気になる方は是非とも!

宿泊業の先に行き着く未来とは。

現在は今後の宿泊業がどうなっていくのかを考えている。インバウンド観光が半年前の姿になることはもうないと考えていくのが妥当だろう。そんな中で観光業の未来を考えるにあたり非常に参考にしている情報を少しシェアしていく。

言わずもがなの星野リゾートの代表である星野佳路さんと堀江さんの対談形式の動画です。数分間だけど、多くの情報が整理された動画でした。特にお客様のセグメント分けと多角化経営の部分。

編集力がこれからとても大事な時代だと何かの書籍に書いてあったが、まさに宿泊事業単体での事業は今後もとても厳しくなっていくであろう。だから、事業者として社会に価値を提供していくことが責任である以上、いかにお客様に「ただ宿泊だけをしてもらわない」ことを提案していけるかを会社のメンバー達と考え、楽しんでもらえるように試行錯誤していきたいと思っている。

そしてもう1つ。小さな宿泊事業者として語っていいものかと思う部分があるが、私自身がとても尊敬している経営者がBackpackers' Japan創業者である本間貴裕さんの関する記事がこちら。

Backpackers' Japanが運営している「Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE」で2017年5月に「Local Stand」というイベントで出店する機会を頂いたことは本当に幸運だったと思う。頴娃(えい)のお茶と茶節をたくさんの人に味わってもらった。福岡のうなぎの寝床さんとのコラボできて今思うとよくぞ我々が出店できたなと思う。

本当に今でもここの宿が1番好きだし、東京にいく時はできる限りいく場所だ。実は今の弊社の宿マネジャーに会った場所もここだ。自分にとってとても大切な場所。

記事の中で本間さんの言葉がとても印象に残っている。

長期的に見て社会と地球環境、両者のためにならないものなら作らないほうがいい。よって、基本的にはやらないか、プラスになるものを作るかの二択だと考えています。

これから鹿児島のローカルで宿をやり続けていく意味を考えた時に社会と地球環境を原点に考えることをとても大事にしていきたい。

また、社会で言えば、鹿児島という地理的要素を考えるとやっぱり1次産業を中心としたエリアでどう宿泊業を新しく提案していけるか。ここを会社としても考えていきたい。

弊社が運営している宿は「ゲストハウスふたつや、」という宿です。

小さな小さな古民家の宿。弊社は前身であるNPO法人頴娃おこそ会の空き家再生の取り組みを経て会社を設立しています。有休資産をどう利活用していきながら社会を少しでもよくできるか。今年もまた新しい取り組みを始めます。

Photo by @monono_16

激動の時代ですが、やっぱり僕は鹿児島という土地が好きだし、海行ってもぐったり、山登ったり。大事だなぁと思える人を大切にできる人間になりたい。まだまだそれはできる人間かどうか分からないし、未熟な面ばかりだけど。せっかくの人生を「有意義だったなぁ、色々失敗もしたけど」と言えれば最高だと思っている。

少しずつ、泥臭く。


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