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「マーケティングの進め方」〜マーケティング基礎セミナー原稿から〜

前回3年ぶりに商工会議所で対面セミナーで開催したマーケティングの基礎セミナーの原稿から「マーケティングの歴史
を紹介しました。

今回はその続きの「マーケティングの進め方」についてご説明します。

マーケティングの進め方

マーケティング施策を実施する際に、立案から実行までの一連の流れをマーケティング・プロセスと呼びます。コトラーの「R-STP-MM-I-C」は最も有名なマーケティング・プロセスであり、基本的なプロセスです。

R-STP-MM-I-C

「R-STP-MM-I-C」とはマーケティングの進め方のステージの頭文字を取ったものです。

* R:Research (市場調査や分析)

* STP:Segmentation/Targeting/Positioning (市場細分化/標的市場/立ち位置:対象お客さまの絞り込み)

* MM:Marketing Mix(マーケティングミックス:4P
「製品(Product)」
「価格(Price)」
「販促(Promotion)」
「流通(Place)」)

* I:Implementation(マーケティング施策の実施)

* C:Control(成果の効果測定)

です。

マーケティングは基本的にはこの順で進めると良いということです。ではひとつづつ見ていきましょう。

R

マーケティング・プロセスの最初は、Research、市場調査や分析です。売れる商品・サービスを作るためには、「お客さまが求めていることを理解する」ことが大前提となります。

そのためにまず自社、お客さま、競合他社をとりまく環境を定量的、定性的に把握していくことが必要です。

お客さま、競合他社を含めた自社を取り巻く環境の調査に一般的に使われているのが、「SWOT分析」「3C分析」というフレームワークです。

「SWOT分析」で、外部環境と強み、弱みを明確にします。それを基にして、お客さま、競合、自社を比較分析する「3C分析」を実施します。



STP

STPとは、

* セグメンテーション(Segmentation:市場細分化)

* ターゲティング(Targeting:狙う市場の決定)

* ポジショニング(Positioning:自社の立ち位置の明確化)

の3つの英単語の頭文字をとって名付けられた分析法です。

お客さまが誰か(who)を明確にするために、まず市場を意味のある集団に細分化(セグメンテーション)し、分けた集団の中から、対象とするお客さまを選択(ターゲティング)するのです。

ポジショニングは、競合他社との関係から自社の市場における立ち位置を明確にし、他社との差別化ポイントを示します。

MM

MMとは、マーケティングミックスの略です。マーケティングミックスとは、「マーケティング戦略において、望ましい反応を市場から引き出すために、マーケティング・ツールを組み合わせること」です。

マーケティングの施策を立案する際には、
「製品(Product)」
「価格(Price)」
「流通(Place)」
「販売(Promotion)」
の4つを組み合わせて行うフレームワーク「4P」を使います。


I、C

Iはインプリメンテーション、「実行」で、Cはコントロール、「管理と評価」です。

R-STP-MMと進んできて、マーケティングの施策の企画ができました。出来上がった企画は企画書にまとめて、合意、承認をもらいます。

承認を得て、予算がついたら、実際に実行します。

施策を実行したら、やりっぱなしにせず定期的に見直しを行う必要があります。マーケティングとは策定・実行と見直し・修正の繰り返しが大切です。いわゆるPDCAですね。

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