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地域文化倶楽部とは何か

#部活動地域移行

小中学校の部活動は、指導や大会引率に当たる教員の長時間勤務も常態化しており、教員の負担軽減のために廃部になったり、少子化による児童生徒数の減少のため部員減となり活動が低下するケースが増えています。

教員の働き方改革の一環で、令和5年(2023年)から学校での休日の部活動が廃止され段階的に地域活動へ移行していくことが決まっています。

1. 休日の部活動の段階的な地域移行(学校部活動から地域部活動への転換)
休日の部活動における生徒の指導や大会の引率については、学校の職務として教師が担うのではなく地域の活動として地域人材が担うこととし、地域部活動を推進するための実践研究を実施する。その成果を基に、令和5年度以降、休日の部活動の段階的な地域移行を図るとともに、休日の部活動の指導を望まない教師が休日の部活動に従事しないこととする。

(地域部活動の運営主体)
・地域部活動の運営主体は、退職教師、地域のスポーツ指導者、スポーツ推進委員、生徒の保護者等の参画や協力を得て、総合型地域スポーツクラブ、民間のスポーツ
クラブ、芸術文化団体等が担うことが考えられる。

学校の働き方改革を踏まえた部活動改革について/文部科学省


● 学校の働き方改革を踏まえた部活動改革について/文部科学省
https://www.mext.go.jp/sports/content/20200902-spt_sseisaku01-000009706_3.pdf

運動部はすでに地域へシフトしつつあり、総合型地域スポーツクラブ、民間のスポーツクラブなど外部委託も始まっています。

文化部については、2020年度に、文化庁が、学校以外での受け皿として子どもたちが地域で文化や芸術に親しめる地域の文化拠点をつくろうと、各地に「地域文化倶楽部(仮称)」を作る構想を打ち出しました。

● 子どもの芸術活動を支援 「地域文化倶楽部」創設へ(日経新聞)
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO50112750T20C19A9CR8000?s=3

地域文化倶楽部の担い手は自治体や文化団体、企業などの参加を想定しています。文化団体などからコーディネーター役を選び、企画や講師派遣の調整などに当たってもらうというのです。

ただ、地域によって状況は異なるので、地域文化倶楽部の形態は、全国共通のものではなく、地域ごとに変わりそうです。

●文化庁:地域文化倶楽部(仮称)の創設に向けた検討会議
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kondankaito/chiikibunkakurabu/index.html

文化庁の地域文化倶楽部(仮称)の創設に向けた検討会議の180ページにもわたる最終報告書では、関係各所へのアンケート調査の結果や、先行する事例について詳しく述べられています。

●最終報告書/文化庁
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kondankaito/chiikibunkakurabu/pdf/92929101_01.pdf

事例集の「事例1 行政・地域・民間団体等の支援で学校の「部活動」から「地域活動」へ『下北Jr.ウインドオーケストラ(青森県)』の活動について」は、取材記事を書きました。

●事例集/文化庁
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kondankaito/chiikibunkakurabu/pdf/92856901_02.pdf

● 【活動ノオト】下北Jr.ウインドオーケストラ/音楽文化創造
https://www.onbunso.or.jp/activity/4087/

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