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疲弊しないで!人を操るマニピュレーターにHSPの私がやったこと

突然ですが私はHSP、いわゆる繊細さんです。

先日テレビを見ていたところ、指示を出さずに人を操作する「マニピュレーター」というタイプの人がいるという情報が流れてきました。

その時、私は瞬時に

「これってあの人のことだ!!!」

と頭に浮かんだ人がいるのです。

私はこのマニピュレータータイプの人と、仕事で日々対峙しています。
初期の頃は、その人に会う前と会っている時の緊張感で疲弊してしまい、そのストレスが原因なのか円形脱毛が2カ所発生しました。

しかし、長い期間対峙してきたからこそ見えてきた、ストレスが溜まりにくい上手な対処の仕方があるのです。
私が実践したことをHSPのみなさんに共有したいと思います。

HSPではない方からすれば、

「え、当たり前やん???」

という内容かもしれませんが、HSPと非HSPでは当たり前の考え方が違うと思いますので、どなたかの参考になればと思います。

7000字程度と長くなりますので、気になるところだけでもぜひ取り入れてください!

マニピュレーターとは

マニピュレーターにも様々なタイプがいますが、簡単に説明すると、
「〇〇が大変なんだよねぇ、誰かやってくれる人がいたらいいんだけどなぁ~」
みたいな発言をして
「この人困ってるし、私がやってあげなきゃ!助けなきゃ!」
と、相手に思わせて操作するタイプ。

近年一般的に認知されてきたモラルハラスメント、通称モラハラとは少し違います。

明確に命令してこないというところがマニピュレーターの特徴で、命令や指示をしていないのでその理不尽さが対峙者本人含め周りからも見えにくく、一見するとまともな人間なのです。
実際、マニピュレーターには仕事が出来る人、人から人気がある(ように見える)人が多いです。

最初はなにも気にならず仲良くできますが、付き合いが長く深くなってくるにつれ、マニピュレーターに対しての違和感が大きくなってくるでしょう。
そして、多くの人がマニピュレーターの自覚がないので、HSPタイプの人間にとってより悪質とも言えます。

上記の例でいうと、HSPの場合「助けなきゃ!」の気持ちを人よりも強く感じやすいため、マニピュレーターの標的になりやすいです。

今から私が実践したことを公開しますが、まずマニピュレーターとどうなりたいかを考えてください。
私の場合は、
「とくにプライベートなやりとりは不要で、気まずくない程度に離れ、必要な時だけ連絡をとる」
ということを念頭に行動しました。
「絶縁」「あいさつ程度」「たまに連絡をとる」など、理想の関係によって対処は違う場合もあります。
が、参考程度にはなると思いますので、ぜひご覧ください。

では、本題に入ります。

マニピュレーターに疲弊しないためには

結論を言いますと、マニピュレーターとは「仲良くしない」が正解です。
その具体的な方法をお伝えします。

①関わりを避ける

自分から連絡しない
ハードルも高くないし簡単にできます。
「この人が知ったら喜びそう!」
「前知りたそうにしていた情報がここにあるから教えてあげよう!」
とかいらないです!
仕事やつきあいなどでどうしても避けられない場合をのぞき、徹底して自分からは連絡しないでください。

◆忙しくする
マニピュレーターは、普段のなにげない会話で事前に人のスケジュールを把握し、ヒマでお人よしな人を標的に頼みごとをしてきます。
実際にいろいろな予定を組んで忙しくするのも手です。
たとえスケジュールをきかれても正直に教えなくていいし、最近忙しいんだよね~と適当にあしらってください。
なお、相手にヒントのような情報をあたえると深堀りしてくる場合がありますので、注意が必要です。

◆自分に関する情報を与えない
HSPさんって、例えばメッセージひとつ送る時も
「こういうとキツイ印象になるかな」
「こう送ったらこう返事がくるはず」
みたいな感じで、けっこう慎重にメッセージを送りませんか?
その特技を利用して、会話を予想しながら早くやりとりを終わらせましょう。
情報を与えると必ずそれを利用してなにかを言ってくるので、会話する場合はなるべくリアクションするだけにしてください。
それも「へぇ~」とか「あぁ~」とか、明確でないあいづちがおすすめです。
質問された場合、ざっくり軽く答えて話をそらしたり、「○○さんは?」など質問し返すのも手です。

◆頼まれごとを断る
忙しい・疲れている・お金がない・体調が悪いなど、何でもいいので断りましょう。
HSPさんには、分かっているけどうまく断れないという人もいますよね。
その場合は、
「ちょっと都合がつくか確認するね」
といっていったん保留するのもおすすめ。
少し時間をかけると、いい断り文句を思いつき、無事に断れると思います。

◆無知なふりをする
マニピュレーターは情報収集が大好きです。
そのため、周りの人についてやトレンドに関することなど、なにかと質問してきます。
こちらは会話を減らしたいので、なにかきかれても
「知りません」
「忘れました」
でいいのです。

◆同意しない
マニピュレーターは
「あなたもそう思うよね!」
とか、やたらと同意を求めてきます。
おそらく、自分の考えが正しいというアピールです。
その場合は、
「でもこういうとこもありますよね」
「そうですかねぇ?」
「○○(違う何か)の方があてはまってますよね」
などと、話をうまくそらしましょう。
もし「はい」や「そうですね」など、100%の同意をすると
「ほらー!〇〇さんも思ってるって!」
と仲間にされてしまいます。

◆物理的に離れる
一番難しいですが、一番効果のある方法です。
おもに引っ越し・転職などですが、会話中などで近くにいるときでも距離を取ったり、そばを離れることは有効です。

②自分を守る

◆通知オフ
簡単に設定できますのですぐやりましょう。
基本的に、メッセージや電話は自分のタイミングで確認すればよいので、通知にビクビクしなくて済みます。
LINEであればトークごとに通知オフ設定がありますので、マニピュレーターが含まれている個人とグループのトークを設定してみてください。
電話もその場でとるよりかけ直したりメッセージを送信するほうが、HSPにとってやりとりがしやすいです。

◆ゆっくり返信
メッセージがきたらすぐ対応しないと!と思っている人は多いと思いますが、それはビジネスや大切な人だけでいいんです。
返信が遅れても謝らなくていいですし、会話が続いていてもゆっくり返信で大丈夫。
なにかいわれても、相手を傷つけない程度に
「忘れていた」
「用事をしていた」
「(理由を言わず)ごめんごめん」
で片付けましょう。

スタンプで対応
相手のことを考えすぎて、メッセージを考えることが負担になりませんか?
HSPはその傾向が強く、それが知らず知らずのうちにストレスになっています。
「了解」ひとつにしても、丁寧に「了解です」とするのか、「わかりました」と事務的にするのか、「オッケー」と気軽にするのか、などけっこう迷います。
そういう時にスタンプは有効。
「了解」というメッセージは伝わるけど、文面に悩まなくていいし、言ったあとの
「やっぱり言いかた変えたらよかった」
もありません。

◆嘘も方便
マニピュレーターになにか頼みごとをされるとして断りたいとき、本人にバレなさそうなウソならなんでもいいです。(情報収集能力が高いので注意してね。)
仕事、デート、友人に誘われた、実家にいく(お世話や介護)、町内会のあつまり、体調が悪い、疲れている、お金に余裕がない、などなど。
ついでに予定も
「早く帰れないから無理だー」
とか言って、勝手に長く設定したらいいです。
ウソというより、真実に近いことで、少し大げさにするだけでいいんです。
例えば、今日はマンガを読んでゆっくりしたい時に
「大事な予定があるからできない」
と断ったり、ただ動きたくない時に、
「仕事で疲れててゆっくり寝たいから手伝えない」
と言ったりできます。
最悪、そのウソがばれて問い詰められてもいいんです。
「あ、そうそう、突然なくなったんだよね!」
「少し寝たら元気になったんだよね!ありがとう」
とかまたウソ(というか大げさな事実)をついたらいいです。
とにかく自分を守るために、マニピュレーターに対してだけは、あなたのいつもの誠実さは不要です。
それをしてやっと、ちょうど良い距離感が生まれます。

◆先を読む
これはHSPの得意な事ではないでしょうか。
マニピュレーターは会話で相手を探るような質問をしてきます。
そのことを念頭に会話し、上記の「ウソをついて断る」を実践するときなどは常に
「こう聞いてくるかも」
「今度はこういってきそう」
と考えながら、マニピュレーターが何も言ってこなさそうな完璧な返事を模索しましょう。
私の失敗談としては、ある飲み会に誘われメンバーが微妙だったので、
「今月ちょっと金欠なので、、」
( ↑ 実際に金欠ではあったが、仮にメンバーが良ければ金欠でも参加する)
と断ったら
「いいよいいよ、出すからいこ!」
と押し切られてしまいました。
嫌なメンバーでお金も時間も消耗するトリプルプレーは避けられましたが、参加からは逃れられませんでした。
今年は違う策を考えます。笑

◆謝らない
これは私のクセのようなものだったのですが、とにかく謝っていました。
すると本来ないはずの上下関係が自然に発生してしまいます。
こうならないため、明らかに自分のミスが発生した場合以外は謝らないでください。
時間がなくても、手伝えなくても、謝りません。
状況を冷静に判断してくださいね。

◆深読みしない
テキストメッセージのやりとりで起こりがちなのが、深読みや勘違い。
「怒っているかも!」
「本当はこう言いたいの?」
などと考えてしまい、HSPだとそれが顕著ですよね。
なるべく意識して言葉の意味だけを受け取って、フラットな気持ちで返信してください。
相手には深い意味がないことがほとんどですし、意味があったとしても気付かずスルーでいいんです。
そう聞かれていないのだから。
グループメッセージなどで全体に問いかけがあったとしても、自分に言っている!と思いすぎないでください。
すぐに返信もしなくていいんです。

◆自分を犠牲にしない
自分が動けば・お金を出せば・我慢すれば、と思わないでください。
上記のことは十分断る理由になります。
「〇〇が大変なので協力できません」
でいいですよ。

③他人を頼る

◆気持ちを打ち明ける
周りの人はマニピュレーターに苦しむあなたの気持ちに気づいていません。
ことばで伝えましょう。
その際重要なのは、マニピュレーターのことを悪く言わないこと・怒りの感情が仮にあっても伝えないことです。
起こった事実(○○といわれた、○○された)と、思った気持ち(悲しい、つらい)を伝えればいいです。
周りはあなたの気持ちを知って、助けてくれたり共感してくれるでしょう。
この時も、HSP得意の会話シュミレーション能力をつかって、タイミングを読み、うまく伝えてくださいね。
私は相談相手に対して明確にそのマニピュレーターを「嫌い」「苦手」という言葉は使いませんでしたが、頼れる人であれば本心まで伝えても良いかもしれません。

◆間に入ってもらう
何かマニピュレーターと接触が必要な時、周りの誰かを使えないか考えましょう。
「明日会うのなら、○○ってきいてくれませんか?」
「そこにいくなら、ついでに渡してくれませんか?」
など、周りの人のついでをねらい自然な流れになるのが理想です。

④自分を変えない

◆まともでいる
マニピュレーターとの対峙は周りの協力があると心強いです。
味方でいてもらうために、あなた自身がまともであることは重要です。
怒らない・優しい・気が付く・頑張り屋さんなどの信頼を得てください。
あわよくば、
「あのまともな○○さんがいうなら、そうよね」
「みんなには優しいけど、〇〇さんにはそうでもないみたい、苦手なのかな?〇〇さんってもしかして悪い人?」
となるのが理想です。
いざというとき、この信頼が役立つかもしれません。
私はこの信頼を得るため(まともと思ってもらうため)、マニピュレーターのことを完全シャットアウトはせず、うまくかわすようにしています。

◆好きな人には態度で示そう
これはHSPの特性ではないかもしれませんが、私にはどんな人に対しても平等に接するという価値観が強くありました。
しかし、自分が気付いていないところで人に対する態度は自然と違っているものです。
そんなに強く気にせず、好きな人には優しく、苦手な人には塩対応でいいのです。

⑤その他の対処

◆同じことをし返す
例えば、こちらがなにか頼んだ時に、マニピュレーターに
「〇〇で忙しくてできない」
と断られたとします。
そうするとそれは今度あなたのカードになります。
なにか頼まれたときに、同じ理由を使えば断れます。
それがマニピュレーターの基準なので、たいていは反論してきません。
全く同じ理由を使えなくても、いい感じに応用させて使ってください。
カードを増やすため、なにかを頼んでみる回数を増やしてもいいですね。(タスク系は大体は断ってきます。笑)
それ以外でも、言われたことを言い返す(やんわりでいいです)、やられたことをやりかえす、でいいのです。
マニピュレーターは非常識な行動はあまりせず、ギリギリHSPが気にすることをしてきます。
なので本人にやり返しても、ノーダメージなので大丈夫です。

◆マニピュレーター本人や周りにいる人を参考にする
マニピュレーターはうまいこと人付き合いをするので、まわりに人が多くいることがあります。
しかしその周りの人たちを観察してみると、上手い具合に話しをきいていなかったり、上手にスルーしたりしています。
そしてそんな人たちだから、マニピュレーターも接し方が違います。
実際に私の上記の対処も、ほとんどがマニピュレーターの周りにいる人をマネしてやったことです。
(ゆっくり返信・スタンプ返信・上手く断る、など)
また、マニピュレーターの行動をマネすることも有効です。
マニピュレーターは仕事ができる人が多く、参考にできる行動も数多くあります。
良いところをマネしたり、自分にされたことをし返したりしていると、自分のレベルアップにもなりますよ。

「忘れてた」「知らなかった」は最強
「忘れてた」と言われるのって、ないがしろにされているみたいで地味に傷つきませんか?
しかしマニピュレーターは平気で「忘れてた」をつかってきます。(時に謝らずに!)
しかし、確かに大体のことは「忘れてた」で解決できます。
忘れることはよくあり、仕方のないことなので責められにくいです。
「知らなかった」も同様に、責められにくく使いやすい言葉です。
しかしこちらが「忘れてた」を頻回使用すると、また
「メモして!」
とか言ってきそうなので、なにか責められたときの保険で置いておいた方が良いです。
「忘れてた」と「知らなかった」をバランス良く使って、長引きそうな会話を回避しましょう。
特に「忘れてた」は頻繁に使用せず、いざというとき出してください。

◆困っていても、助けても助けなくてもいい
心優しいあなたは、困っている人がいるとなんとかして助けないと!と思ってしまいますよね。
でも、そのマニピュレーターはあなたの大切な人でもなんでもありません。
むしろ逆です。
助けるのは本来そのマニピュレーターのまわりにいる身近な人間です。
あなたの気分次第で助けても助けなくてもいいんです。

結論

もしかしたら、すべてやっているという人もいるかもしれません。
しかし、これらに気づくまで私は数年かかりました。

ご紹介した内容は私がかつて、びくびくしながら行動したことでもあるので、HSPさんにとってはやりすぎと感じてハードルが高く思うかもしれませんが、HSPに向けた記事だからこそ強めの表現で書きました。
それはつまり、HSPにとってやりすぎくらいでマニピュレーターにはちょうどいいからです。

意識しながら接していくうちに、その塩梅もあなたならつかめると思います。
とつぜん全てを実行することはできないかもしれませんが、ひとつずつ段階的にやってみるだけでも効果は大きいです。

真っ向から対峙せず、教えよう、変えようとしてあげなくていいです。
逆に、怒りをぶつけてしまうと、マニピュレーターは自分が納得するまでしつこくやり返してきます。
あなたの貴重な時間を奪われない様に、傷つけずに放置を心がけてください。
そのまま放っておけば勝手に周りから人が離れていき、孤独になるでしょう。
相手は変わらないのであなたはただうまくかわし、裸の王様にしておけば良いです。
マニピュレーターはバカではないので、このままではヤバい!と気づいた時は自分でなんとかします。
今ではマニピュレーターからの連絡もありませんし、理想の距離感を保っています。

わたしはこれからもそのマニピュレーターの方とのお付き合いが続きます。
今でも対峙するときは緊張しますが、上記の方法でストレスはほぼ発生しなくなったので、関係を切る選択肢はいったんなくしています。
(将来はわかりませんがね。笑)
今後のお付き合いで、もしなにか学びがあったら、また共有しますね。

マニピュレーターは、あなたにとって不要な存在です。
これからはストレスを手放し、自分を大切にしてくださいね!



最後まで読んでくださりありがとうございました。

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