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前回は図書室を有効に使おう!というお話でした。
今回は図書室にあるもの、インターネットにあるものから、丁寧に情報の信頼性を見極めていく際の指針を少しお示ししたいと思います。

特に高校生の皆さん、情報の信頼性を軽視しないように気を付けてくださいね。中学校までは自分自身の感想が大事だったかもしれませんが、これからは、証拠に基づいて話を展開することが重要です。

文章や話の展開のなかで、証拠を示さず話を展開したり、証拠が信頼できるものか曖昧な展開したりすることは、その話の信頼性だけでなく、当人の信用度も低く、面接試験などで突破しにくい状態に陥ります。レポートの点数もつけられず、審査の対象外になりかねません。

辞書・辞典

辞書は、ある事柄についての言葉の意味や概念を定義してくれています。
辞典は、辞書に加え、歴史的な情報や現在の状況などについて端的に解説してくれています。

図書

図書は、ある程度まとまった情報や、体系的な知識を得ることができます。〇〇入門などの優しいものから手に取ってみるのもよいでしょう。調べたい物事の初心者であれば、そのものずばりの情報だけでなく、周辺情報やその世界を取り巻く状況なども得ることができます。

私は、マーケティング入門という本で仕事について理解を深めました。読んで以降は、会社で飛び交っている言葉が意味を持って自分の中に流れてくる割合が高くなった気がしています。

学術論文

掲載にあたって査読が行われるものもあり、信頼性が非常に高いものです。インターネット上に公開されているものも多くあり、「Ci-Nii」やJ「J-STAGE」「GoogleScholar」などで調べることも可能です。

論文を読めば、書籍よりも凝縮された知識を得ることができるほか、その論文を書くための参考資料を辿ることもできるほか、単行本のために膨らませた話題などはそぎ落としたクリティカルな情報になっている点、全体の分量も書籍より圧倒的に軽いため、とてもおすすめです。

政府統計・白書

大規模な調査データや過去にさかのぼった時系列データがあり、統計局などのホームページで手に入れることが多くあります。場合によってはエクセルで取り扱える情報が公開されており、手元で加工できるのが利点です。

白書もおすすめです。事実ベースで書かれており、辞典より充実した情報と国の取り組みなどの情報が手に入ります。また、図書室などにあるものが最新版でないとしても、調べたい方向性の情報がどのような形で掲載されているか把握できるので、パラパラと見た後でネット上で最新版を手に入れるという流れがおすすめです。

新聞記事

速報性の高さが最大の利点。共通のものに多くの人が目を通しているという点でも、使いやすい情報です。
新聞社によるカラーもある点は注意が必要です。
新聞データベースを使った記事の取り扱い量の分析なども、世の中の関心の変遷を捉える研究として有効です。

インターネット一般

信頼性においては低い情報源となってしまいます。公的機関の情報でない限りは、頼りすぎないように気を付けてください。
また、古い情報も残り続ける点、だれでも発信できてしまう点、営業目的の誘導、フェイクによる扇動もあり、それらはまともな発信の皮を着ているのでこれだけを使って参考資料を埋めないように。


今回のお話は、あくまで事例収集などに関することですが、自身で得たデータの場合も、データの積み上げ方に信頼性が必要です。データの収集の仕方、計測方法などが示されることが重要です。

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