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リコリス・リコイル談論

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リコリス・リコイル~君の心臓〈セカイ〉を撃ち抜くエモい令和の弾丸。2022年7月~9月  リコリス・リコイルについての談論をまとめました。 #1  1984 リコリスはディスト…
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#アニメ考察

リコリス・リコイル~君の心臓〈セカイ〉を撃ち抜くエモい令和の弾丸。2022年7月~9月 #4:地獄の黙示録

リコリス・リコイル~君の心臓〈セカイ〉を撃ち抜くエモい令和の弾丸。2022年7月~9月 #4:地獄の黙示録

 アニメにテーマは必要かはよく議論される。テーマ、というより理念であろう。人はなぜ闘争するか。利益や感情的な好悪、希望など、様々であろう。しかし、もっともわかりやすく欲望されるのが、考え方、理念の違いによる闘争である。

 三つの大きな理念がリコリス・リコイルでせめぎ合う。リコリコは利己利己ですらある。
 あくまで物語に奉仕するために理念の闘争がある。ただ理念重視、理念布教のための物語はイデオロギ

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リコリス・リコイル~君の心臓〈セカイ〉を撃ち抜くエモい令和の弾丸。2022年7月~9月 #5:今を生きる 

リコリス・リコイル~君の心臓〈セカイ〉を撃ち抜くエモい令和の弾丸。2022年7月~9月 #5:今を生きる 

 リコリコが提示したものはなんであったか。データや理念や思想ではなく目の前の人をもっと信じよう。言葉より行動、誰も生まれ落ちた境遇、時代や国を選べはしない。配られたカード(ガチャ)の中、自分で考えて決めよう、選択して精一杯生き抜こう。

 先の見えない時代に沿った物語。『自分でどうにもならないことに悩んでもしょうがない!受け入れて~全力!だいたいそれでいいことが起こるんだ』という千束の言葉はある種

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