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スポーツ所感:想像の先か、想像の外か

プロ野球もメジャーリーグも残すはチャンピオンを決める戦いとなり、スポーツは冬のシーズンに入ろうとしている今日この頃。5月に書いて以来、スポーツについて語っていなかったのでツラツラと思ったことを綴りたいと思います。

昨日、テレビ朝日のタモリステーションという番組で大谷翔平選手の特集を見ました。この2ヶ月余り、彼の活躍による胸の高鳴りがなかったもので、久しぶりにホームランの爽快感と芸術性に酔いしれました。

興味深かったのは、彼が理想とするのはバントでホームランを打つことだ、というソフトバンクの近藤選手の証言でした。なるほど、当たれば飛ぶような強いスイングができる体ならば、確実に当てることを重視するというのは当然なのかもしれませんが、しかし言うのは易し。

二刀流という忙しい毎日にあって、コンディションを整え、モチベーションを保ち、打席に立つたびに自分のスイングを続けるということは、私の想像よりもずっと大変なことでしょう。しかしそれを全く苦に感じていないと確信させるほどに彼の野球への愛が分かるので、私たちは手放しで彼を応援できるのだと思います。

来シーズン、どこのチームでプレーするのか楽しみですが、できれば西海岸がいいかな。。。時差の関係で生放送の時間がちょうどいいから。昼食時に見られる貴重な存在なのだけれども、、、そんな勝手なことを言ってはだめですかね。

バスケットボールのシーズンは10月に始まりました。Bリーグの来場者数は軒並み良いようで、ワールドカップの盛り上がりがそのまま反映できたことは嬉しいでしょう。いやはや、ワールドカップがアジアで開催されたのも僥倖でした。ゴールデンタイムに激アツな試合展開。バスケットボールの面白さを初めて知ったかたが、自分の住む地域のチームを試しに見に行ってくれたなら、私も1ブースターとして嬉しい限りです。

バスケットボールは攻守がはっきり分かれるので、応援もしやすいように感じます。自分の応援が選手のチカラになっていると感じられる場面も多いのではないでしょうか。声を出すことでストレスが解消されるタイプのかたは特にオススメ。

私がバスケを熱心に見てしまうのは、勝ち切るのが難しいからです。ラスト2秒、2点差からでも勝敗がひっくり返ることもあり、最後まで目が離せません。タイムアウトで両チームがしっかり作戦を練り、時間をどう使い、誰が何をするかを確認してもなお、思い通りにいかないときもあれば、無理やり放ったスリーポイントシュートが吸い込まれるように入ることもある。一瞬、会場全体が息を飲んでボールの軌道を見つめるあの時間と、その後の高揚がたまりません。

実は明日の試合のチケットを取ってあります。勝っても負けても手に汗握るような熱い試合が見れることを祈っています。

ラグビーワールドカップは日本時間の明日の早朝が決勝ですね。フランスで開催だと、時差の関係でどうしても見辛い時間になってしまいますが、日本の試合は早朝でも頑張って起きて見ていました。今回は残念ながらグループリーグ敗退になってしまいましたが、イングランドもアルゼンチンもベスト4に入ったことを思えば、前評判通り死のグループだったのでしょう。

ラグビーはジャイアントキリングが起きにくいスポーツで、最終スコアとハイライトだけだとその試合の面白さは伝わりにくいのではないかと思います。日本もイングランド戦は34−12とパッと見たらボロ負けしたようですが、前半は希望を持てるような内容だったのです。

後半は完全に力負けでした。ミスさせられ、何をやってもうまくいかず、自滅させられるような苦しい展開。それでも立ち上がって前を向く姿に勇気をもらう、いや、そう思うしかないような試合だったのかもしれません。次の大会までに、この差は埋まるでしょうか。いつか決勝で戦うことを想像してよいのか、それともまだまだ論外であるのかを確認するために、明日の決勝を見ようと思っています。起きられたら。

長くなりました。

最後にひとつだけ。スポーツとは言えないかもしれませんが、藤井竜王・名人の八冠達成は感動しました。将棋を指さずに見るだけのファンを「見る将」と言うそうですが、私は基本的なルールを知っているだけで、見る将よりも下の言わば「ながめる将」なのですが、AIによる形勢のパーセント表示と丁寧な解説で状況を把握できるので、十分楽しむことができます。スポーツ観戦に近い感覚です。

藤井さんについて、私がいつも不思議に思っていることがあります。終局直後にメディアによるインタビューが将棋盤の前に座った状態で行われるのですが、質問は当たり障りのないものが多いようです。『八冠を達成されて、いまの率直な感想を』というような質問に対して、藤井さんは目をつぶってじっくり考えてから話し始めます。これってすごくないですか。

私だったら『八冠になったらこう言おう』というような妄想を多少はしておくと思うのです。名言を残そうとか、そういう欲も出てくるかもしれません。でも彼には全くもってそれがない。どのタイトルを取ったときも、その場で考えて話している。

野球選手のヒーローインタビューでは、こう言おうと決めてたんだろうな、というようなことが多々あります。スポーツ選手は自分が勝ったときのイメージを持つことが大切だ、というようなことも聞きます。棋士のかたがたにも、藤井さんに勝ったらこう言おうと決めているかたがいるかもしれません。

勝ったら当然聞かれるであろう質問にも、じっくり考えてから発言される藤井八冠は、ただただ目の前の将棋にしか興味がなく、もしかしたら自分が勝つかどうかではなく『良い将棋を指す』という何か次元の違う世界にいるのではないか、と思わされます。実際は疲れて言葉が出てこないだけかもしれないけれど。八冠をいつまで防衛しつづけるのか、どなたがその牙城を崩すのか、楽しみは尽きません。


私の想像を超えることがどんどん起きていく世界。今日はどんな驚きがあるでしょうか。スキーなど真冬のスポーツのシーズンも始まってきます。またシーズンの区切りの良いときに、まとめて書きたいと思います。

長くとりとめのない文章ですみません。
今回も読んでいただきありがとうございました!!


ヘッダー画像は、先日縁あって見学させてもらった
ナゴヤドームのグラウンド。
人工芝の固さ、フェンスの固さに驚きました。
見ているだけではわからないことばかりですね。

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