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愛に焦がれた胸を貫け、ハリッサ

新しい調味料にチャレンジするかどうか。料理好きの共通の悩みだと思う。試してみたいけど、使い切れるかしら、口に合わなかったらどうしようかと思い巡らす。久しぶりに好奇心が抑えきれず買ってしまった調味料の使い方がわかってきたので、ここでレビューしてみようと思う。同じように悩むかたの参考になれば幸いです。

ハリッサ。

ここのところ袋ラーメンのCMでも紹介されているので知名度がかなり上ってきているかも。

以前から名前だけは知っていたのだけれど、私がこの調味料と出会ったのはよく行くパン屋のサンドイッチだった。ハードめのパンにグリルチキンとレタス、ハリッサのソースが挟んであり、食べた瞬間に「好きな味!」と脳が叫んだ。

これは買うしかない。さっそくブームの火付け役、カルディで手に取る。ちょうど使い切れそうな、でもちょっと不安になるようなサイズ感。瓶の調味料ってだけでちょっと躊躇するのは私だけでしょうか。ともあれ購入。

さて、何を作りましょうか。レシピサイトをいくつか見比べて、『食べ物は保守派』と自認する夫でも喜びそうなものを考えました。

①人参とツナのきんぴら

ツナ缶1個のオイルを先にフライパンに出しておき、千切りにした人参大1本分を炒める。人参がしんなりしたらツナも加えて混ぜる。砂糖、しょうゆ、酒を大さじ1ずつ、ハリッサを小さじ1〜2程度入れて汁気が無くなるまで炒めたらできあがり。

とりあえず食べ慣れたものにちょい足しして夫の反応を見る作戦。きんぴらに唐辛子を入れる感覚で、しかし異国の風味になって面白い。

カルディのハリッサはパプリカが入っているようで、そのせいかもわからないけれど、いわゆるメキシカンのような味になる。陽気な味。夫も「嫌いじゃない」と言いながらモリモリ食べている。美味しいってことだ。

②卵サンド

マヨネーズと混ぜたら絶対おいしいという確信があったので、いつもの卵サラダにハリッサをちょい足し。まぁ間違いない美味しさ。

お昼ご飯に持たせたので夫の反応を直接見てはいないけれど、たまにはこういうのもいいね、と言っていたので美味しかったのだろう。

マヨネーズとハリッサを混ぜたソースは鶏肉のピカタにも良く合った。シュワシュワ系のお酒が飲みたくなる味。ポテトサラダとか、マヨネーズ系のおかずの味変には何にでも使えそう。

③鶏肉のトマト煮込み

夫も味に慣れたところで、がっつりハリッサ味の料理を作る。

鶏もも肉1枚を一口大に切り、塩と胡椒でしっかり下味を付け、両面焦げ目がつくまで焼いて取り出す。同じフライパンで玉ねぎスライス半玉分を炒め、しんなりしたらお好みのきのこひとつかみ、ミニトマト8個を半分に切ったもの(もしくはトマト1個を角切りにしたものでも)を入れて、野菜の水分が出てきたら鶏肉を戻す。ハリッサを大さじ1くらい入れて、蓋をして煮込む。汁がトロっとしたら出来上がり。

味付けはハリッサだけでもトマトの旨みが合わさって白米のススム味になった。チーズを入れればマイルドになるだろうし、ピーマンやナスを入れたら夏っぽくなる。汎用性のある料理だ。

夫の反応も上々。「普通に美味しい」という言葉をいただいた。きっと彼の辞書のハリッサの欄に「食べられる」と書き加えられたことだろう。「※ただし妻が作った場合」と注釈付かもしれないけれど。


無事に我が家の調味料の仲間入りを果たしたハリッサ。使うたびにポルノグラフィティのメリッサが脳内再生される。カラオケでよく合いの手を入れたなぁ。メリッサって何なんだろう。

今後は焼きそばにちょい足ししたり、豚ロースに漬け込んで焼いたりを試してみたいのだけど・・・夫に「また使うの?」と言われてしまいそうなので登場頻度は半月に1回くらいになりそう。ちゃんと使いきれるかな。

これから秋や冬の食材にどう合わせるかも楽しみ。陽気な味だから冬野菜のほっこり感と喧嘩するかしら。例えば大根をコンソメで煮て、ハリッサを乗せたふろふき大根地中海バージョンなんて、夫が嫌がるだろうなぁ。

以上、ハリッサの紹介でした。
是非お試しください〜!

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