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雑記日記:光の世界、その輪郭は

帰りの新幹線に乗り込み、コロッケパンをもぐもぐし終わってひと息ついたところです。今日はひとり旅。野暮用で東京に行くついでに美術館めぐりをしてきました。

まずは午前中のうちに上野の国立西洋美術館へ。小学生のときに遠足で来て以来、何度も足を運んでいますが、昨年リニューアルオープンしてからは初めてです。しかも今日は常設展が無料の日。といってももともと大人500円という格安なので、むしろ払わせてほしいくらいなのですが。。。

私が最も好きな絵がルノワールの『木かげ』です。リニューアル前から常設展にあり、もう何度も見ているのにすぅっと魂が入り込むような感覚になります。絵が見える位置にベンチを置いてくれているので気がすむまでひたすら眺めていました。

どこにでもありそうな、落ち葉に覆われた小道。小学校の通学路か、いや、車窓からふと見えたあの道か、大学のキャンパスとキャンパスをつなぐ道もこんなかんじだった気もする。懐かしいような、でも全く知らないようでもある、どこかの木かげ。

国立西洋美術館は印象派の絵も多く見せてくれていますが、この絵だけなぜかとても惹かれるのです。この絵を見るためだけにまた来たい。・・・次は企画展を見る時間も確保したいけれど。


午後は乃木坂に移動して、国立新美術館へ。初めて訪れました。建物も素敵です。

こちらは企画展のテート美術館展を見てきました。「光」をテーマに印象派から現代アートまで、様々な作品を持ってきてくれています。ターナーの絵を見るのを楽しみにしていたのですが、いやはや、現代アートのコーナーのほうがじっくり時間をとってしまいました。

午前中に美術モードへ慣らしておいたからか、脳みその感受性がマックス状態で見ることができたのでしょう。細かい気付きや普段の自分には無いような視点を頭の中でつぶやきつつ、周りにいたカップルの感想にはっとさせられることもあり、見終わるころには心がとてもリフレッシュしていました。

絵画について知識はそれほど無く、こういう展覧会で学んだこともしばらくするとすっかり忘れてしまうのですが、美術館でしか得られない刺激があるように思います。

光というと、黄色や白の明るい物体のようなイメージを持ちますが、目が受けとっているものは全て光なわけで、なるほど私が見ている世界とはかなり曖昧で、脳で補って捉えている輪郭や色の「正確さ」など完全にはわからないものなのだろうなぁ、などとぼんやり考えながら東京駅まで戻りました。

東京駅は食べ物の洪水。久しぶりに大丸のお弁当ゾーンに突撃し、夫の肉が食べたい!というリクエストに頭を悩ませ、あらゆる誘惑を断ちきって新幹線に飛び乗りました。

日も沈み、浜名湖も通り過ぎ、もうすぐ名古屋駅。今日リフレッシュした分、明日からも頑張れそうです。

今回も読んでいただきありがとうございました!

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