くらげぱぱ

成功も、失敗も、笑顔も、涙も、愛しい人生の一部。

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  • バリ島一人旅の足跡

    ひょんなことから、40代にしてバリ島へ、10日間の一人旅。幸せの価値を見つめ直すことになった、小さな小さな旅の足跡を、ゆるーくゆるーく綴ります。

最近の記事

【バリ島一人旅の足跡_#8】タナロット寺院へ。

40代後半にして、生まれて初めての海外一人旅。全部で10日間という微妙な日程の中、「こんなとこに行きたいなー」とか「この店で食べたいなー」みたいな予定はなんとなく頭にあるのだが、すべてはその日、その瞬間の気分で行動するのが一人旅の醍醐味というもの。 ということで僕はいま、バリ島に到着して約20分後に出会ったアディという怪しい男のバイクに乗り、予定の片隅にもなかったタナロット寺院に向かっている。彼おすすめのワルンで昼食を済ませたばかりということもあり、旅初日の興奮と、旅疲れの

    • 【バリ島一人旅の足跡_#7】この出会いを、信じる。

      旅行と旅(たび)。 辞書によっては「同じ意味」だと書かれているけれど、僕の中のニュアンスはちょっと違う。旅行に比べ、旅は目的地で得る感動よりも、その過程の中に価値を見いだそうとする行為に近い気がする。大雨が降ったり、体調が悪くなったりして予定に変更が出ても、何ら問題はない(というか大歓迎)。思ってもみなかった展開や、その状況に立ち向かう自分の姿こそが、旅人にとって一生ものの、お土産になる。 ちなみに僕はフリーランスなので、一人で10日間もの休暇をとるために説得しなければな

      • 【バリ島一人旅の足跡_#6】僕は、裏路地を選ぶ。

        長かった… 四国の自宅(高速バス) ↓ 関西国際空港 ↓ クアラルンプール国際空港 ↓ ングラ・ライ国際空港 テキストにすればたった4行で終わる行程だが、初めての海外一人旅の予定を、自宅のパソコンとにらめっこしながら組んだ50歳手前のおっさんからすれば、心身共にヘトヘトになるほど緊張と疲労に満ちた1日だったと言える。だが、その瞬間から4年が経った今でも、当時の記憶が薄れることはない。しんどいことが、いつか笑い話になり、熟成されながら、自分だけの大切な思い出になる。それが旅

        • 【バリ島一人旅の足跡_#5】クアラルンプール国際空港。

          僕の人生を大きく変えた、バリ島一人旅。 このブログシリーズも5回目を迎えようとしているのに、まだバリ島に一歩も足を踏み入れていない。それくらい、旅に出発するまでの出来事が濃密だったのだ。それでも、端折りに端折って、ようやく今、旅の第一関門となるクアラルンプール国際空港にいる。 時間は午前4時。まったく人けのない空港。完全に道に迷う私。案内カウンターにスタッフはおらず、たまに見かけるのは、確実にマレーシア語しか話せないであろう清掃員スタッフのみ。まあ、英語もロクに喋れない僕

        【バリ島一人旅の足跡_#8】タナロット寺院へ。

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        • バリ島一人旅の足跡
          6本

        記事

          【バリ島一人旅の足跡_#4】トランジットの恐怖。

          まあ、ヤバい気はしてたんだ…。 この人っ子一人いない空港ロビーで泣き叫んだら、あのマレーシア女性スタッフ、助けてくれるかな。。。 真夜中のクアラルンプール国際空港で、まったく意味が読み解けない案内版を見ながら、僕はびっちょりと脂汗をかいていた。 「英語なんか分からなくても、どうにでもなるわい!」とタカをくくっていたが、英語表記よりも大きく表示されたマレーシア語を見るだけで、面白いように冷静さが失われていく。見て?人生初のマレーシア語よ!「1mmも分からない」という美しい

          【バリ島一人旅の足跡_#4】トランジットの恐怖。

          【バリ島一人旅の足跡_#3】そうだ、バリ島へ行こう、一人で。

          男4人のバリ島旅行から帰国した後も、僕とバリ島の縁が切れることはなかった。現地でたまたま出会った花売りの女性、ニョマンからのメッセージが頻繁に届くようになっていたからだ。 Selamat pagi Nobu. 「おはよう、ノブ」 Nobu gemana kabarnya?? 「ノブ、元気にしてる?」 彼女がメッセージをくれるたび、スマホのメッセンジャーアプリが「ピコーン!」と甲高い着信音を鳴らす。 仕事(彼女は花売り)の途中にメッセージを送ってくることも多く、早朝に叩

          【バリ島一人旅の足跡_#3】そうだ、バリ島へ行こう、一人で。

          【バリ島一人旅の足跡_#2】チャナンを買う。

          一人でバリ島を旅するきっかけとなった前日譚の続き。 仕事仲間と訪れた3泊4日のバリ島旅行は想像以上に楽しく、ちょっとだけ日本語が喋れる現地ガイドと共に、お手本のような観光ルートを貸切ワゴンで巡る毎日。クタビーチ、ウブドのライステラス、ウルワツ寺院のケチャダンスなど「ここを見ときゃ間違いない」というルートを巡る。 たぶん今後、僕がバリ島未体験の人を案内する時も、まずここを巡るだろうな、というお手本のような観光ルート。コロナ禍の前年だったこともあり、人気の観光地には、人のうね

          【バリ島一人旅の足跡_#2】チャナンを買う。

          【バリ島一人旅の足跡_#1】すべてはここから。

          旅は、人生を変える。 僕の経験は人によってはとても面倒だったり、 そもそも意味不明であったり、 ちょっぴり恐ろしかったりするかもしれない。 そのことも十分理解しているから、 あんまり旅の話はしない。 でも、この思いを共感できる人がどこかにいることも知っているから、 あの鮮烈な体験から4年が経とうとしている今、 改めてその記憶を辿っていきたいと思う。 コトのはじまりは2018年。 四国のとあるまちでコピーライターという怪しい仕事をしている僕は、 ひょんなことから地元の先

          【バリ島一人旅の足跡_#1】すべてはここから。