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【連載小説】犬と猫⑩

風呂場は綺麗に整っていた。湯舟に浸かりながら、この後一緒に寝るのか?まさか……付き合って初日でさすがにないよな?なんて考えていた。風呂から上がり、次に心愛が風呂に入ってる間リビングで緊張しながら待っていた。すると、大き目のTシャツに短パン姿で出てきた。

「雪くん。疲れた?」
「疲れたというより、緊張したよ。」
「雪くんと会うのドキドキだったよ。改めてよろしくお願い致します。」
「こちらこそ。そろそろ寝るか。明日どこ行きたい?」
「特に考えてないや。どうしようね。」
「そうだな。子ども達暇ならプールにでも連れてくか?」
「いいの?大変じゃない?てか雪くん水着は?」
「プールなら、水着ぐらい売ってるだろうし。心愛は水着ある?子供たちも」
「心愛はあるよ。子ども達もある。この前、熱海に行って来たからね。どこ行く?」
「そうだな……よみうりランドとかどう?心愛プール代は僕が出すから安心して。」
「えっ!心愛たちの分は、出すよ?悪いじゃん」
「今回は、僕に出させてください。ボーナス使わずに我慢したんだし……」
「そこまで言うなら……お願いします。次は心愛が出すからね!」

 大きなカバンを持ってきて、プールの用意を始める。水着に着替えなどを用意してる心愛を見ながら僕は携帯で有料席の予約を入れる。囲いのあるジャングル席を予約した。疲れても休めるように……。今回のデートで出来れば子供たちも一緒に出掛けたいと思っていた。出掛けるなら僕がお金を出すと決めていた。心愛の負担にならない様にと。心愛は楽しそうに用意をしている。浮き輪は持ってく?とかシャチいる?とか楽しそうだ。結局、子ども達の浮き輪だけ持って行くことにした。他は借りればいいだろうと言うことになった。帰りは、温泉に寄り道してから戻ることにした。明日の用意が終わり心愛の部屋がある三階に上がった。心愛の部屋はシンプルな白とベージュを基調としていた。セミダブルのベットとハンモックチェアがあり少しばかりの収納があった。

「雪くん。ベットで寝ていいよ?」
「心愛は?どこで寝るの?」
「心愛はこのハンモックで寝るよ」
「え?心愛がベットで寝なよ。ハンモックでいいからさ。」
「だめ。このハンモック170センチまでしか使えなの。だから雪くんはベットでね。」

 

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