『エンジニア組織の将来展望』
株式会社クラダシは、楽しいお買い物で、みんなトクするソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を運営し、世界的な社会課題のひとつであるフードロス問題を解決するべく事業を展開しています。
2022年7月に、組織体制を強化し開発組織を立ち上げました。そこで今回は開発部立ち上げメンバーに今後のクラダシの開発部体制についてインタビュー致しました。
※これまでのメンバー紹介企画は「YOUは何しにクラダシへ?」よりチェックしてみてください。
メンバー紹介
城前さん
新卒でガラケー向けコンテンツ開発を手がけるベンチャーにエンジニアとして入社。その後、KLab株式会社、株式会社Speeeで要職を歴任。
女性向けD2C/EC/美容サービス会社CTO、
株式会社よりそうシステム部部長、
FEZでOMO広告周りの開発マネージャーを経て、
2022年7月よりクラダシへCTOとしてジョイン。
▼「テックキャリアマガジン」にもCTO城前の記事を取り上げて頂きました!
高際さん(ぎわさん)
インスタイル株式会社でモバイル事業のシステム開発を経験。その後、INSTYLE GROUPの株式会社 Nombre Premierを設立、代表取締役に就任。
INSTYLE GROUPのCTOとして活躍しながら、
北欧家具を中心に扱う株式会社イルムスジャパンの代表取締役、アパレルブランド運営会社の株式会社INSTYLE APPAREL等の代表取締役を歴任。
2020年にクラダシへ技術顧問としてジョインし、2022年のサイトリニューアルなど、CTO城前が入社する以前の開発をリード。
西久保さん
2008年ヤフー株式会社にバックエンドエンジニアとして入社。その後、KLab 株式会社でソーシャルゲームの開発運用、グリー株式会社でソーシャルゲーム開発運用を経験し、 日本酒スタートアップでEC基盤構築から自社システム開発のリードを経験。2020年にクラダシ業務委託をスタートし、
2022年6月にクラダシのテックリードエンジニアとしてジョイン。
入社した理由
ーなぜクラダシへ入社したんですか?
高際:
ジョインした当初は、正直技術的な魅力はなかったです。ただ過去の経験の話になるんだけど、もともとソーシャルグッドなことやらないよりはやるってスタンスでした。
大学1年のときに会社を手伝ってて、そこがソーシャルグッドなサービスをやっていました。その時にNPOのプラットフォームを創ってて、NPOの人ってビジネスセンスが無くて持続可能性が無くて、結局事業が続かなかったです。それを助けたい、リベンジしたい気持ちがずっとありました。その点でクラダシはソーシャルグッドなフェーズも近い印象を持ちました。
ソーシャルグッドを日本で成しえるって結構難しいと思ってて、今後日本でクラダシビジネスがどう変容していくのかを見れることが面白そうって思った点がクラダシにジョインして見ようと思った理由ですかね。
あとは、取っ散らかってるって言われてる環境にも慣れてて笑、
クラダシの過去の環境も今までに比べたら全然整っている印象でした。笑
西久保:
僕は1年前に業務委託で関わったときに結構整っているなーって印象だったんですが、理由はぎわさんが整備してたからなんだと気付きました笑
僕がクラダシに入ったのは、前職に転職する前からクラダシに業務委託で手伝っていたんですが、転職した後にクラダシから「何でうちに来てくれないの!?」って言われました。笑
業務委託スタート時は今後の技術スタックが違ったんですが、スタックを変えるという話をもらったときに、自分の得意領域とドンピシャじゃんと思ったこともあり、タイミングをみつつクラダシに入りました。
クラダシのサービスで好きなところは、社会に対して良いことやっていることで、家族にも「良い仕事だよね」って言ってもらえるのはいいですね。
城前:
僕がクラダシになんで入ったかって言うと、まずはクラダシ経営陣は数字の感度が高く、ビジネスをまわす信頼感があった点と、クラダシを利用したいと思うポイントがいくつかあったからです。
ビジネスポテンシャルについても、自社で回していけるところが好きで、自社のプロダクトを基点として何かを始めるだったり、自社の想いを伝えてその原動力が派生して新しいサービスを創っていけるイメージが持てたので入社を決めました。
ちなみに西久保さんはもともとソシャゲの時同じ会社でした。結構つらい時期だったんですが、そのつらい開発の若かりしときを知っている人がいるので、一緒にアクセル踏めるんじゃないかなと思ったのも一つありました。
ぎわさんも、普通に開発するThe・エンジニアってわけではなくて。ビジネスへの感度も高く、なぜこの人がクラダシにいるんだろうという不思議さも感じ、一緒にやることで開発から良いプロダクトを創れるのではないかと思って入りました。
高際:
照れますね・・笑
皆:笑
変わっていく“クラダシエンジニアの体制”
クラダシのこれまで
2022年6月まではクラダシには優秀な業務委託メンバーが集まってくれているおかげで、日常のプロダクト開発等は彼らに推進していただいておりました。
ただ、今後の事業成長をスピード感を持って牽引していくためには、ビジネスドメインをしっかり分かるエンジニア組織が社内に存在する必要性が高まってきていました。
事業としてやりたいことに対して、開発の体制が追いついていないことが課題に上がる中、2022年7月にCTO城前を迎え入れ、エンジニア組織強化へ動き出しました。
▼更に詳しく記載した、これまでのエンジニア組織の話はこちら!
ーエンジニアを外部委託してた体制から、内製化したことで、プロジェクトの進め方で変わったことはありますか?
高際:
まず開発の進め方について言うと、内部の進みがすごいよくなった。
今までは中にエンジニアがいるような、いないような状態だったから、正直ふわっとしたコミュニケーションで、ふわっとしたまま物事が進んで、それで成果物がふわっとしてたよね。笑
道筋をたてて進められるようになっただけでも、大幅な進歩。
後ろの仕組みが分かる人、かつ未来の目標に向かってちゃんと正しい方向性へ進むようになったというのが大きく変わった点だよね。エンジニアがどうとかではないレベルですが。この事業がちゃんと正しい方向へ向くようになった。そこが大きな変化じゃないですか?
城前:
確かにその通りですねー。交通整備がビジネス上でも最も重要。ここが一旦、ちゃんとした技術アセットに揃った感じですね。ちゃんとしたエンジニアが今内部に揃って、ちゃんとバリューを発揮できる環境が出来上がりましたという段階。
そしてこれから次の段階へどんどん変えていくために理想的な戦い方は、ビジネスアセットというか、ビジネスポートフォリオ(技術戦略)ってところがメインだと思っています。
クラダシの将来にフォーカスを当てていくと、ビジネスメンバーの「どうやればいいかわかんない」ところと迷っているポイントを、技術としても一緒に成長できるポイントと、上手くフィットさせていくことが今後めっちゃ大切だと思っています。
将来のKuradashi像と目指すビジョン
ーこれまでの組織体制とこれからのエンジニアが加わった組織体制について、どう変わっていくと思いますか?
城前:
今までエンジニアがいなくてもビジネス組織や体制がイケてたからここまで成長してきたんだと思うけど、これからはビジネスとしての整理をエンジニア目線を加えて話をしていきつつ、体制づくりに対してもエンジニアが加わったことでさらにスケールとか、何かの最大化みたいなレバレッジを効かせるという役割で、理想的な戦い方を今ある戦略とうまく掛け算式に描くことを、今の開発部の組織でやっていきたいなと思ってます。
そのイメージが湧けばイケるなと思ってます。あとは採用できれば。笑
人を採用しつつ効率を失わないようにファシリも進めていきます。
高際:
エンジニア組織と捉えたときに、技術の修繕っていうより半分以上がビジネスにツッコみつつ、ビジネスを巻き込み前進していく組織にしていきたいな。
エンジニア組織って言いつつ、これってほんとにエンジニアだけなのかっていう定義があるんですけど、ビジネスを一緒に完走していけるようなエンジニア集団であるといいなと思います。今後スケールが大きくなったら、技術とR&D分けましょうみたいな話とかでてくると思うけど、それはまだ先の話。
西久保:
事業を理解したうえでビジネスメンバーのやりたいことをどう解決できるかの提案までできないといけないので、ある一定のビジネス経験は必要だよね。
高際:
そこもまずは段階を踏んで、R&Dだけの人が居てもいいよって体制が整えば、クラダシのアセットであるBiz資産を、リテールの方向に築くことができるんじゃないかなと思う。
ーこれまでの課題から見たときに、今後の進め方を教えてください。
高際:
今までの課題は、一例をあげるとこれまでクラダシ側も外部委託側もお互いがふわっとして進めるから、クーポンを実装するにあたって時間でフィルターを区切って開発してたのが、実装エラーにも繋がっていました。やりたいことの事実関係が理解できてないと交通整備ができないわけで、業務委託のエンジニアがプロダクトをリードしていたことも、環境が整ってなかった。
それでも売上はしっかり上げてたっていうのはクラダシの凄いところで、あと整えるまでに繋げることが当時の最大のミッションだった。
ベンダー体制がダメってわけではないけど、要件定義の確度が高くなり出戻りがなくなり開発スピードが上がったのが大きく違う点ですね。
城前:
確かに今はやっと経営層とシンク出来る状態になりましたね。課題の本質がシャープになった状態でメンバーに渡るようになったので、点になっていたものが線で伝えられるようになり、健全で理想的であるべき姿に近づいてきた。
内製化に関してやることは、コストメリットを出すためにシャープに物事を決めてスマートに進めること。
高際:
Shopify plusにしたのはいい例でしたね。
CSで課題を吸い上げてそれを総合的に判断して提案をする体制ができたこと、あのスピード感は間違いなく城前さんが入ってくれたからこそスムーズになった。その点が一番でかい。
城前:
エンジニアでないと分からない部分が結構あって、材料集めができないのが課題だったと思います。
今はエンジニア玄人集団なので意思決定スピードが早まったし数字にも強いからこそ、明文化されたことに対するコミュニケーションが強くなった。
内製化した中で出社ベースのコミュニケーションがとれるようになったこともプラスですね。情報の見え方がふんわりしていると、交通整備ができず、結果進み方が見え無くなっていた。今は交通整備ができて、進むべき道がクリアになった状態。
高際:
経営とエンジニア組織が近くなった印象はありますね。エンジニアに要件定義後だけを進めてもらってただけではなくなった。
城前:
経営メンバーで技術に強いメンバーがいないことが会社としてリスクで、早い段階で意思決定できるようになったことにメリットを感じてもらえるようにしていきます。そのためにプロダクトをアップデートして、他社との技術的差分をつくりだして、なんなら、うちにしかない技術を創り上げていきたいと思ってます。
勝ち筋としては、それぞれ玄人がいてそれぞれのプロダクトを立ち上げていきます。横の規模が大きくなると掛け算していくときの意思決定がとれなくて横の連携が無くなっていってバランス感が無くなっていくことが結構あるので、バランスを整えながら進めます。
そうすることで、クラダシのコンセプトのもとに色んな社会課題に向かうプロダクトが創られ、それを掛け算で創り上げていくことで、ビジネスポテンシャルが高い良いものを活かしていけるような開発体制にしていきます。
最後に一言!
ーどんな人に来てほしいですか?
一緒にサービスを創ってくれて、マインド面でクラダシにマッチしている人に来てほしいですね。クラダシのコンセプトにフィットして、そのうえに技術を乗せていけるようなマインドの人。
クラダシや社会貢献へメリットを感じながら、技術が好きで自分の会社のサービスを良くしていきたいと思っている人に来てほしいです。
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