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前例を創りつづける若き広報担当!基金運営の「楽しい&面白い」を紹介します


こんにちは!
クラダシの #上場記念アドベントカレンダー 18番目の記事を担当する小平です。7月1日付でサステナビリティ推進室 基金運営 G 兼 広報・IR G 兼 MD部 事業開発 Gの所属になりました。
実は2月に2本note記事を書いているので、何について書こうか迷いました…そこで今回は、今期から主務となった基金運営Gの事業にフォーカスして、私の主観で楽しい!面白い!と思う瞬間について書いてみようと思います。

私がクラダシにジョインした経緯や入社してからの2年間と、カンブリア宮殿の放映が中心ではありますが、広報としての仕事についてはそれぞれ記事を書いているので、ぜひ見ていただけるとうれしいです!

上長の徳山目線での私の2年間もあわせて読んでいただけると、より私の人となりを知っていただけるかもしれません。なので本記事では自己紹介は割愛しますね。

■基金運営Gって何?

現在、基金運営GはGLの中野を筆頭に、社員は私のみ、4人のインターン生に支えられて成り立っています。まず前提として「基金」とは、クラダシがソーシャルグッドカンパニーとして、自ら持続可能な社会の発展に貢献することを目的に創設した「クラダシ基金」を指しています。そして基金運営Gでは、以下4つの事業を軸としたクラダシ基金の運営をはじめ、省庁・自治体との連携や支援先団体とのやり取りなどを担当しています。

  • 地方創生事業:社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」

  • フードバンク支援事業

  • 教育事業

  • 食のサステナビリティ研究会

※クラダシ基金について:https://kuradashi.jp/pages/fund

■仕事でのやりがい

特に地方創生事業は、実施回数も増え、活動の幅も広がってきています。そもそも社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」(通称「クラチャレ」)とは、フードロスや地方創生に興味関心の高い学生が日本全国の農家や地域を訪れ、一次産業の支援や現地の方々との意見交換、観光などを通してその地域の魅力に気づき、課題について考え、各地域を盛り上げていこうという取り組みです。クラチャレの詳細について書くと長くなってしまうので、ぜひ特設ページやnoteを見ていただければと思います。

▽クラチャレとは
https://kuradashi.jp/pages/kurachalle
▽クラチャレふるさとだよりとは
https://kuradashi.jp/pages/kurafurudayori
▽過去のクラチャレ参加学生によるレポート記事【参加者レポート】
https://note.com/kuradashi/m/m499ca858f398

クラチャレを運営するにあたっては、自治体の方、一次生産者の方、ご一緒いただく企業の方、学生など、多くの方との接点があります。その中で、私が特に楽しい、面白いと思うのってどんな時だろうと考えてみました。

  • 自分の知らなかった課題や地域の魅力について知れた時

  • 実際にその土地を訪れて地域の方と対話ができた時

  • 従来のクラチャレのスキームにとらわれず、より大きく新しいことができないか協議している時

…など、挙げるとキリがないので、今回はこちらの3点に絞って、具体的にお話ししていきます。

● 自分の知らなかった課題や地域の魅力について知れた時

直近の話ではありますが、例えば鹿児島県の喜界町は課題について知ることができた事例にあたります。今年の8月にマンゴーの収穫を行うクラチャレを実施するんですが、「流通の課題」がきっかけで実施するに至りました。「流通の課題」と聞いた時、私が想像したのは離島であるため輸送費が高くついてしまう、販路が限られてしまう、というものでした。しかし、お話しを聞いていくにつれて、それ以上の離島の課題があることが分かりました。
マンゴーの出荷時期は台風が多く発生する時期と被ります。そのため、美味しい状態でお客様にお届けするために適当なタイミングで収穫したマンゴーでも、台風の影響で船が欠航になってしまうと、出荷ができなくなってしまうんですね。自然災害のため、いつ発生するかわからないうえ、次に船が出るのがいつなのかもわかりません。そうなると、せっかく良いタイミングで収穫したマンゴーでも、出荷ができないまま黒い斑点が増えてしまったり、熟しすぎてしまったりします。青果として出荷ができなくなってしまったマンゴーは、行き場をなくしてしまうことがあるそうです。
8月のクラチャレで加工においてお世話になるSontar Gardenさんは、そういった現状を役場職員として見てこられ、行き場をなくしてしまった果物たちを何とかできないかと加工業を始められたとのことです。

こういった、普段の生活の中では知ることのできない、考えることもないようなことを知れて、さらに生の声を聞くことができるのはとても貴重な機会ですし、勉強になってとても面白いです。

● 実際にその土地を訪れて地域の方と対話ができた時

クラチャレは通常、クラダシの社員は現地に行かず、学生にクラダシの代表として参加してもらっています。コロナ禍をきっかけにオンラインでのやり取りが一般化したこともあり、普段は各地域の方々とオンラインでやり取りをしていますが、やはり実際に足を運ぶからこそ感じること、分かることはあるなとつくづく思います。
例えば、私が初めて関わった京丹波町でのクラチャレでは、「食」が素晴らしいことは事前に聞いていましたが、実際に行ってみて、空が広い!自然・景色が素晴らしい!そして何より人があたたかい!と「食」以外の魅力も感じることができました。オンラインでできることも増えていますが、やはりリアルだからこそ感じられることもまだまだあるし、私はそれを大切にしていきたいと思っています。

なので、今期はまずはクラダシのメンバーにも、もっとクラチャレに参加し、地域の魅力、そしてクラダシが取り組んでいる事業を知ってもらいたいと思っています。


△京丹波町で黒枝豆の収穫作業中には二重の虹を見ることができました

● 従来のクラチャレのスキームにとらわれず、より大きく新しいことができないか協議している時

大きく発展した事例としては、昨年の9月に行った和歌山県すさみ町でのクラチャレが挙げられます。すさみ町、積水ハウス社、クラダシの3者で、「未利用魚」をテーマにクラチャレを行ったのですが、①クラチャレ終了後に「Kuradashi」のサイト上にすさみ町の特設ページを開設してすさみ町の商品を販売する、②スープストックトーキョー社との連携により、すさみ町の未利用魚を活用したメニューを開発し、100本のスプーン FUTAKOTAMAGAWA店にて期間限定メニューとして提供を行いました。

1か月限定での提供を予定していましたが、うれしいことに最終的には想定以上の反響をいただきまして、現地の漁師さんに未利用魚を獲りに行っていただくことにまでなりました…!
漁師さんのモチベーションも上がったとのことで、未利用魚と言われていた、浜値がつかないために現地では価値がないとみなされていた魚がこんなにも美味しい料理になり、多くの方に楽しんでいただけたことがうれしかったですし、何より、実際に、すさみ町でお世話になっている方々と一緒にお店へ食べに行った時に、お2人とも終始笑顔で「こんな形になるなんて本当にすごい!!すさみの皆にも食べてほしい!」とおっしゃっていて、何とも言えない感動を覚えました。

クラダシの名前には、「お蔵入りされてしまうものに、新たな価値をつけて蔵(クラ)から出す」という想いが込められているのですが、「クラダシ」のメンバーとして、こういった取り組みを実現できたことを本当にうれしく思います。

△クラチャレ期間中に100本のスプーンのシェフがすさみでも
未利用魚を活用した料理をふるまってくださいました!

■クラダシ基金と私が考える基金運営Gのこれから

ここまで私個人の想いを綴ってきましたが、ユーザ―の皆さまが「Kuradashi」で商品を購入してくださる際に、支援先として「クラダシ基金」を選んでいただくことで、クラダシ基金の活動を行うことができています。そのため、世の中にとって価値のある活動をつづける→「Kuradashi」を使い、クラダシ基金を支援してくださる方が増える→より意義のある活動ができるという循環を生み出すことが大切になってきます。

それぞれの地域と向き合い、学生の皆さんにもより多くのことを感じて考えてきてほしいという想いで推進しているつもりではありますが、もちろんうまくいくことばかりではありません。
地域をより良くしたいという想いで取り組んでも、現地の負担が大きくなりすぎてしまったり、伝えたかったことが届かなかったり…

反省することも、壁にぶつかることも、何を優先すべきか葛藤することも多くありますが、自治体の方々に、

  • 我が子が増えたみたい

  • この地域で生まれ育った自分からしたらそれが当たり前だったけど、学生の皆さんと話すことで自分の故郷の魅力を再発見することができた

  • これからも継続してクラチャレを実施したい

などのお声をいただいたり、参加した学生から

  • 普通に学生生活を行っていたら知ることのなかった地域、知り合うことのなかった仲間たちに出会えて、クラチャレに参加して本当に良かった

  • 何度でもクラチャレに参加したいし、友達にも進めたい

  • 他の地域も見てもっと日本を知りたい

といったお声をいただいたりすると、クラチャレをやっていて良かったと心から思います。そして、そういった気づきを増やしたいし、「Kuradashi」会員の皆さまにも、クラダシメンバーにも、自分のお買い物、自分が日々取り組んでいる事業がそういったことにつながっていることをもっと届けていきたいです!

■最後に

「ソーシャルグッドな輪を広げていくための活動として、いかにソーシャルインパクトを大きくしていくか」をミッションに取り組んでいるつもりではありますが、まだまだ活動について知られていないことの方が多いと自覚しています。
クラダシ基金の活動は一定の実績もできてきたので、今期はいかに活動を知っていただけるか、ソーシャルグッドの輪に加わり、一緒に広げていってくださる方をいかに増やしていけるかにフォーカスして、発信と、新たな取り組みSomething Newに取り組んでいきたいと思っています。

  • 自治体内でロスが発生しそうな食品があるんだけどクラダシさん何とかならないですか?

  • 今度、こういった目的でイベントを実施しようと思うんですが何か一緒にできないですか?

  • 町としてはこういったテーマを掲げて取り組んでいこうと思ってるんですが、クラチャレと絡めて何かできないですかね?

など、自治体の方から相談をいただくことも増え、基金の枠を超えた取り組みも進んでいます。
広報も兼任する私だからこそ、日々地域の方々と対話している私だからこそできることをこれからも考え、挑戦しつづけていきます。

クラダシの  #上場記念アドベントカレンダー は今後も更新がつづきますので、他のメンバーの記事も読んでいただけると幸いです。これからの記事もお楽しみに!

△上場記念のnoteということで、せっかくなので広報チームの写真を…


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