見出し画像

つい、自分でやりたくなっちゃうよね

「自分でやった方が早いのにな」

マネジメントをし始めて、他の人に任せるようになってから、最初はこう思う人が多いと思います。

マネジメントを任せられる人はプレーヤーとして優秀であったことが多く、一定のスキル水準を満たしていたり、成果を上げたりすることによってマネジメントを任せられるようになった人が多いのではないでしょうか。

だからこそ、そういったことを思うのはその人の持つスキルだけで考えると当然のことのように思えるし、そう思ってしまうのは仕方ないと思います。

一方で、同じレベルのタスクが1個ではなく10個来たらどうでしょうか?その人だけで解決できるのでしょうか?

まだ10個なら出来るかもしれません。じゃあ、20個は?30個は?100個は?と考えるとおそらく1人の力だけでは上手くいかないと思います。

だったら、任せることによって自分と同等または自分を超えるスキルを持つ人を生み出すことで、単純に考えると2倍で物事が進むようになるし、結果としては全体の速度も上がっていくでしょう。(※1)

もちろん、この話は短期的な結果を取りに行く場面なのか、長期的な結果を期待する場面なのかによって動き方は変わってきます。

ただ、自身のこれまでを振り返ってみると、何か大きなタスクを任された時に大きく成長してきたため、メンバーにも基本的には任せて、考え抜いてもらって、結果を出して成長してほしいと思っています。

そのためのサポートであったり、相談相手には積極的にならないといけないですし、成長を後押ししていくことがマネジメントをしていく人の役割になっていくかと思います。

繰り返しになりますが、マネジメントをしている人が「自分でやった方が早い」はその人の持つスキルで考えると当たり前です。(※2)

その上で任せてみて、皆が成長することによって組織が強くなると思うので、マネジメントをする人は成長を支援できるような動き方ができると良いなと思っています。

※1: 実際はコミュニケーションコストが発生するので、人が増えればその分だけコストが増大する。ブルックスの法則より。

※2: 自分のスキルが1番劣っている状態でマネジメントをするのは一度はやってみたいとは思ってます。スキルが通用しないため、純粋なマネジメントの力が試されますね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?