見出し画像

ジョギングはいけないの?東京、欧米、そして自分

私は1月からジョギングを始めた、にわかランナー(ジョガー)。

おなか周りが気になるし健康診断でもリスクがあると言われてはじめてみた。週に1度から多いときで3度。仕事があるから決まって夜、公園を走る。効果は上々。3月には1月はじめに比べて5キロもしぼれた。体の調子がいいだけでなく、気分転換リラックスになる。

で、コロナである。

というか、東京都の「夜間外出の自粛」である。

仕事もあるし夜しか走れない私にとって、これはきつい。でも待って。走ることまでダメと言っているのか?感染リスクを高めるのか?

東京都の要請は?

東京都のHPを探して、すくなくとも私は、都知事会見の議事録しか見つけられず、そこにランニングを認める明確な記述はなかった。3月26日付のNHKのニュース記事にはこうある。

”ランニングなど個人的な運動で公園を利用することなどを制限するものではないとしています”

ひとまず東京都の考え方に今のところ反していない、と理解。

各国の対応状況は?

すでに外出制限が敷かれている欧米はどうだろう。

3月31日時点の話として参考まで。イタリアはかなり限定的だけど、米国、フランス(一部地域を除く)、イギリスでは条件付きで外での運動を認めているようだ。
なお、マレーシアではジョギング続けた日本人など11人が逮捕されているが、マレーシアで全面禁止されているのか、人数や時間や手続きなどの条件に違反しているかまでは調べられなかった。

●米国(ニューヨーク州)【①】
 4. 個人は最低6フィート(約1.8m)の社会的距離をとること
 6. 個人は、外でのレクリエーション活動を接触のないものに限定すること
●イタリア
 運動やペットの散歩は家の周りのみOK、ただし他の人と1m空ける【④】
 単独での運動を含め屋外の運動を禁止※ロンバルディア州【③】
●フランス
 運動に出かけるのは1日1回1km1時間のみ【②】 ※トゥーロンでは運動やペットの散歩の外出で家から10m以内【⑤】
●イギリス
 1日1回の運動はOK【⑥】

 【①】ニューヨーク州政府ホームページ(2020.3.31時点)
 【②】ニューヨークタイムズ(2020.3.25時点)
 【③】BBC/News Japan(2020.3.22時点)
 【④】イタリア保健省ホームページ(2020.3.31時点)
 【⑤】NHKニュース(2020.3.20)
 【⑥】BBC(2020.3.30)

自分はどうする?

さて、どうするか。
私は、当面は夜のランニングを続けようと思う。すれ違うときに1メートルを空けることを自分に課して。もちろん、新たな情報や状況にアンテナを張って行動を見直すことは大前提だ。

判断のポイントは3つ。
ルールと、リスクと、社会的な規範だ。

1.ルールに反していないか:OK。東京都の外出自粛要請では今のところ認められていると理解。夜間外出自粛は、3月30日の都知事会見であった接待飲食やカラオケなどの「3密」空間を控える意図だと解釈するのが自然だと思う。

2.感染リスクを高めないか:条件付きOK。密閉でもなく、密集でもない。ただ、密接については社会的距離(最低1m)を保つことで避けよう。ちなみに、普通のひとの社会的距離は、イタリア、フランスは1m、米国は1.8m(1フィート)、英国で2mとされている。(3月31日時点)

3.社会的規範に則しているか:今はOKと判断。みんなが「それはOKだよね」と思ってくれるか、走っていることを知って嫌な思いをしないか、すれ違うひとが危険と感じないか。ルール違反だと勘違いされてルールを軽視する雰囲気づくりに加担していないか。個人的な感覚で判断するしかない。懸念はあるが、今はOK。

最後に。
これから始まる(であろう)首都圏の外出制限の生活では、健康の維持、メンタルの維持が必ず課題になるはず。ジョギングはその有効な処方箋だ。だから、「夜間外出」という字面や雰囲気だけでやめるべきではない。ささやかな主張として、夜のだれもいない公園を、4月も走る。

くらべる図鑑でした。

  



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?