くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第280回 「発達障害の勉強方法もひとそれぞれ!?山を見るか足元を見るか!?」ってお話
登場人物
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本編
[く] こんばんは。くらげです。
[寺] こんばんは。寺島です。
[く] いやー、もう11月も半ばですよ…。もう流行語大賞の時期ですよ…。信じられない…。
[寺] くらげさんが信じようと信じまいと時の流れは無慈悲なのです!今年もそろそろ締めくくりですね。今年のnoteもあと10回もないですし、色々なことに何とか帳尻を合わせないといけませんね…。(ぶるぶる)
[く] 今年は…激動過ぎました…。新型コロナウイルスによる影響はもちろんなんですが、色々表にはかけないようなトラブルも山程ありました…。
[寺] 新型コロナウイルスもそうですが、くらげさんは個人的にもかなり大変そうでしたね。まあ、あまりプライベートなことは置くとして、7月から独立して自営業になったことについてはいかがですか?環境変わりました?
[く] 守秘義務契約のある仕事がほとんどなのでどういう仕事をしているとは言えないのですが、まぁ、仕事に対するモチベーションは7月からこっち、人生で一番高い時期なんじゃないでしょうか。
[寺] 常にメダパニ(ドラクエの混乱の呪文)状態なくらげさんがモチベーションを保っているとは素晴らしいですね!
[く] 褒めるかけなすかはっきりしてください(笑)やはりADHDとしては、自分の仕事が「受ける→作業→渡す→お金」という流れで見えてるのが良いのかなと思います。もう会社に電車で通勤とかできない…!
[寺] なるほど。しかし、ASDとしては「まだ4ヶ月だから何かを判断するのはまだ早いな?」とか思ってしまうんですが。くらげさんは何でもその道に何十年も従事した人みたいに「色々試してこれにたどり着いた」みたいな書き方するけど、大体なんでも1〜2週間ですからね~、ハマってるの。
[く] そこがADHDとASDの時間軸の違いですよ、ホント…。まぁ、今回はちょうど仕事のモチベーションの話ともつながるので、タイムスパンの話をしましょうか?
[寺] タイムスパンですか?具体的にはどういう?
[く] さっきの仕事の流れですが、1日あたりの収入・出費を毎日確認しないと自分の収支が全然わからくなるんです。でも、今の仕事は基本的に1本やっていくらなので、やればやったぶん積み重なるので、1日何本やるぞ~、みたいなモチベーションに繋がりやすいというか。
[寺] 短かっ!え、くらげさんってそんな短いスパンで仕事を見ているんですか!?
[く] 言われると思いましたが、今のボクだと1日あたりどのくらい、というのがリアルリティをもって考えられる範囲の限界っぽいんですよね。
[寺] ADHDがどうこういうよりも、不確かさに身を置くことに耐えられるかどうかって、単純な頭の良さに比例するんですよ。つまり…
[く] はいはい!その先を言っちゃうと泣くのでやめてください!
[寺] 私は10〜20年後とかを考えるの好きですけどね。希望があって良いじゃないですか?でも、他人が設定する締め切りは1〜2ヶ月ぐらいですからねえ…。こなし仕事は2、3日で細かく仕上げていかないと追いつかないですよね。
[く] 自分のことはロングスパンでも他人の仕事に対しては割と短いんですね。ちょっと意外。
[寺] 自分の持ち分をやって他の方に渡すような仕事では、そう何日も待ってくれないですし、そもそも数時間で終わるような単位で来るものも多いからですね。その辺はくらげさんと大差ないと思いますよ。支払いが月締めになってるだけです。でも、書籍を出そうだとか、新しいサービスのサイトを作るとかになると数ヶ月〜数年抱えてることもあります。
[く] そういうのはダメですね。目の前にないと忘れてしまうので…。
[寺] くらげさんのスパンは短すぎですよう(笑)そういえば、くらげさんの奥さんのあおさん(ASD)はいかがですか?
[く] あおの時間の感覚は、ボクにも未だにつかめないところがあるんですが…。基本的には「今しかない」みたいで、他の時間のときにどうだったから今は良い悪いという判断はあまりしないと言っていました。あと、「いつか〇〇したいなぁ」の「〇〇」が自分の中ではあと1ヶ月くらいの切迫感があることでも、あおにとっては「10年以内にできたら嬉しいなぁ」くらいの話だったりするんですね。
[寺] やはり(笑)私はあおさんのほうが近いです。他の時と比べてどうのという考え方もしないですね。
[く] 最初はかなり戸惑いましたが、今はだいぶましになりました。で、自分のタイムスパンが異様に短いのを自覚するにつけ、何かを始めるときはあおの意見を聞いて長期的にどうなんだろう、と積極的に取り入れてるようにしています。
[寺] そこは、薄めないとまずいって自覚してるんですね(笑)
[く] しかし、そういう話をしていると、部活でインターバル走とサーキットトレーニングだけはやる気出ていたのを思い出しました。肝心の競技は伸びませんでしたけど。
[寺] 伸びないんだ!?部活の場合、結果はスタメンに出て敵校に勝つことだと思うんですが…。
[く] そこは結果として見れなかったですね。むしろ、サーキットトレーニングでどれだけ昨日より記録がどれだけ伸びたかを見るのが楽しかったです。
[寺] なるほど、タイムは終わってすぐ確認できますもんね。確かに、精神衛生を考えると「ここが結果」と自分で決めるのも大事かも。「タイムや回数を伸ばす」というのをとりあえずの結果と捉えれば、小刻みに報酬が得られますからね。やり遂げるためには有効でしょうね。
[く] そうですね、寺島さんはそういう小刻みな報酬というのはあまりないんでしょうかね?
[寺] ないわけではないと思うんですが…これ終わったらおやつ食べるんだー!とか…あ、いや、終わらなくても食べてますね(笑) あんまり遂行能力に不安を持ったことがないし、何かを我慢することもあんまりない…かも?
[く] ...我慢しなくて生きていけるなんてありえなくないですか!?
[寺] あ!わかった!違う違う、絵描きは作業を進めていくうちに自分の絵が出来ていくのがすでに報酬なので、そういうのいらないんですよ!「出来た!」という状態になればそれが「結果」で、「記録」なので。むしろ、仕事してると止まらなくて困りますよ?
[く] 一種の変態では…?(笑)
妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。