見出し画像

住宅街(東京都)の蝶と蛾と芋虫

注意:昆虫が苦手な方はご注意ください

改めてのご紹介になりますが、クプクプはインドネシア語で「蝶々」という意味です。2009年に独立し、アロマテラピー、フラワーエッセンスを中心とした自然療法のお店を続けています。

植物の成長には、地水火風の自然界のバランスの取れた調和の他、計り知れない動物たちの協力が必要です。その中でも、蝶々は直接花粉を届ける存在。ということで、「蝶々」を屋号にしてからは、虫との付き合い方が確実に変わりました。

クプクプには、沢山の蝶々や蛾の本がおいてあります。

その中でも、この記事の写真にも引用させて頂いたワイフドライフ・フォトグラファーのThomas Marent氏の美しい写真集は、昆虫への眼差しが360度変わりました。

私だけではなく、お客様の中でも、この本をみて、蝶々や蛾が好きになった、という方も。蝶々だけではなく、植物、きのこ、猿、蛇などなど、自然の森の中に長くいて観察しなければ知りえない、自然界の美しい写真をたくさん見ることが出来ます。

画像1

ホメオパシーやフラワーエッセンスでは、薬の素材となる植物、動物、鉱物が生きている環境、役割、形やしぐさが、私たちの生命力に働きかけることが前提の自然療法です。

蝶に関しては「動く葉っぱ」です
そのことを、Thomas Marent氏をはじめとするワイルドライフをそのまま伝える方々の写真や文書はつくづく教えてくれます。

蝶々は、環境バロメーターともいわれているので、住宅街に居てくれるだけでも感動します。その蝶の美しい翅の瞬きは、蝉と同じく7日~14日程度が一般的。目の前の一体の蝶や蛾と遭遇するチャンスは二度とない、といっていい奇蹟的な出会いです。

先日お盆の頃、私が住む狛江の住宅街にも、美しいオオミズアオのご遺体に会えました。自然が失われていく狛江の生活の中で、都内での絶滅危惧ともいわれるオオミズアオの存在は希望でした。
これからもずっと、共生できますように。
葉っぱのように、すぐに土に戻る、薄く、儚い可憐な翅でした。
この時代、手続きも火葬も葬式もいらないで土に還れるって、羨ましいですよね。

画像2
狛江は地主さんが他界する度に、林が失われ、住宅街以外には、病院かコンビニか老人ホームす。この30年で3割近い林が失われた話も聞きます。東京都で土地の相続を維持するには大変な維持費がかかり、相続者としてはそれしか選択肢がないと聴いたことがあります。読み込めていないですが、こんなガイドラインもあるらしいのですが、役に立たないのでしょうか?

20世紀前半に活躍した偉大な人物ルドルフ・シュタイナーの言葉を共有します。

「植物をみるがいい。
それは地球に縛られた
蝶の姿に他ならない。

蝶をみるがいい。
それは宇宙が解き放つ
植物の姿に他ならない。」

画像4

シュタイナーという人物に関しては、自然療法の世界でもいろいろな見方があるようです。

私にとっては、人間同士が殺し合う事、憎み合う事よりも、人間なら誰もが持っている自らの醜さと残酷さを認め、赦し、成長し、この地上に利他的に役に立つ本来の人間の魂を育むよう、人類を励まし尽力された偉大な一人だと思っています。植物や動物やハンディキャップがある人たちへの眼差しとキャンプヒルや教育、医学、農業に引き継がれている精神が、一貫して利他的なものを感じます。一般的な視点とは全く異なり、内側から感じる同情を思い出させてくれるのです。

彼は、
「宇宙は最高の芸術家であり、宇宙の形成作用は、深い意味で芸術家の感性を満足させる法則にしたがっている」
と述べています。

今はインターネットの時代で、宗教、道徳、教育、経営、娯楽など、さまざまな著名人が情報を発信しています。これは、インターネットを使える身にとっては、とてもありがたいことだと思います。

しかしながら、情報は増えても、シュタイナーが生きた100年前と同じように、助け合うことを恐れているのが私たちです。本当の情報は、結局は、人と人、自然界のつながりからもたらされるのだと思います。

私たちの魂を導いてくれるのは、教義や友情や同情だけではありません。
それらは伴奏はしてくれるけれど、群れたり同調を続けるのは自ら囚われの身になるだけです。

シュタイナーをはじめ、自然療法の師の共通のメッセージは、自分自身が自然界と共に立身し、自ら自由になり、あらゆる宗教的な関わりとの独立を促しています。

画像5

現に、植物や動物は、宗教や国境に関係なく生きています。
それが全ての真実を物語っていて、わたしたちは、自然に見倣うことで、とってもシンプルで楽しい生活が出来ると思います。

蝶に話を戻すと、植物は動かない、という固定観念を持っています。
これも、蝶を観察していれば、そんなことはないことに気が付きます。

蝶や蛾を、芋虫や毛虫と遭遇した時、
●大地の植物はじっと座っている蝶
●蝶は飛翔する植物

「大地に拘束された植物と
 天上に解き放たれた蝶との
 関連が認識できたなら、
 動物界と植物界との間に橋を架けたことになります。」

シュタイナー宇宙的人間論―光、形、生命と人間の共振(春秋社)より

クプクプの自然療法は、植物のお陰で成り立つ仕事なので、実際の植物が育っている環境はとても大切です。素材となる植物が健やかであること。これは、施術の効果にも明らかな違いがみられます。

クプクプには畑はないので、購入させて頂く野菜やお米等、食事やアロマテラピー、ハーブなど植物に関するプロセスを大事にしています。

今年は柚子の木に、とてもかわいいアゲハの芋虫がいました。観察できたのはたったの5日。蛹になって、無事に美しいアゲハになってくれていますように。

画像3

虫が怖い、嫌い、という方は、是非一度、フラワーエッセンスの「ミムラス」をお試しくださいネ。蟲や自然に対する感受性が変わるのを実感して頂けると思います。

虫をこよなく愛するイラストレーターの日向あいちゃんの観察も興味深いので紹介します。クプクプのロゴや、施術用のTシャツなどで、お世話になっています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?