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【詩】アーチャー

ぼくは矢を放つためにやってきた
彼女の心をピシッと射抜くためにね

彼女が道に迷い
別の道に進みそうになった時、
この矢は彼女の足を止め
振り向かせる

ぼくは「やあ!」
と、偶然を装う

彼女は何度も道に迷うだろう
そしたら何度でも
ぼくは矢を放つことだろうね

いつしか彼女が
自然に振り向く時が来たのなら、
ぼくじゃない大切なひとが
花束を持って待っていることかな

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