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ぼく的 KUON-SS22-のススメ

こんにちは。
KUONの藤原です。

春夏、秋冬といったシーズンでコレクションを展開しているブランドにとっては年末年始というのは本当に目の回る忙しさで、あっという間に過ぎていきます。

気づけば2月も半分過ぎてしまいました。

ニューヨーク・ファッション・ウィークでのデジタルプレゼンテーションも終わって、まもなく東京での展示会がはじまります。
もし良かったらこちらで最新コレクションをご覧ください。

KUONはちょうどコロナ禍が広がる直前の2020年2月に、初めてニューヨークでFW20-21を発表してから、今回のFW22-23でニューヨークを発表の場にしてから5シーズン目になるのですが、最初に現地でプレゼンテーションをしてからはずっとデジタルで参加なので全然実感が湧きません。

ただ、現地のめちゃくちゃすごいPRの方たちの力で、このFW22シーズンからCFDANYFWの両方にエントリーできるようになったらしく、ブランドとしては一格上がったそうです。ぼくは詳しくは全然分からないのですが、畠山D曰く「マイナーリーグからメジャーデビューです」とのこと。すごい!

早くまた海外に行けるようになって欲しいです。

ブランドとしてはSS23(毎度のことながらよく分からない!)に取り組み始めるかというタイミングですが、店頭ではSS22が「なう」です。

ついに今週末から2ndデリバリーが発売です。

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ぼく、今シーズンすごく好きなんですよね。
詳しくはKUONのウェブサイトにまとまっているのでぜひご一読ください。

今日は"ぼく的 KUON-SS22-のススメ"を書いてみたいと思います。

ボロのイメージが強いKUONがどんどん洗練されていく感じ。
特にこのプリントシリーズは大きな進化だと思ってます。

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ちょっと詳しく書いてみますね。

SS22はデザイナーの石橋大先生、最近ちらちらと御所感出してきます、が「光」に興味をもったところから(もっというとFW21からの続き)で、"ショーン・スカリー"というアーティストにたどり着いて、そこから光をテーマにしているたくさんのアーティストからインスピレーションを受けることからコレクションは展開されていきます。

光の配色が面白い(良かったらショーン・スカリーで検索してみてください)
ので、これをKUON的に解釈したらどうなるよ、ってところからつくられたのがこのプリントなんだと思います。

なぜなら石橋にはちゃんと聞いてないから、あくまでぼくの推測です笑

おそらくほとんどの人はボロをプリントにしたと思うはずなんですが、
「光」をテーマにKUONのこれまでのエレメントを使った、
石橋の"アートワーク"というのが僕の解釈です。

(すいません、あくまで僕の推測です笑)

今までもボロや裂き織りなどのプリントはやっていたのですが、今回はそもそものアプローチ方法が違うと思っています。だからボロとはちょっと違う、ボロ風ともちょっと違う。

これは実はブランドにとってはすごく大きなことだと思っています。

これだと分かりやすいでしょうか。
リアルボロ-2016SS-

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アップサイクルボロ-2019FW-

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今回のアートワーク-2022SS-

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アップサイクルにはさらに2種類あって、一つ目はリアルボロの端切れをパッチワークにしたアップサイクルボロ/タイプ1、写真のは工場で出たデニムなどの端切れを使ったアップサイクルボロ/タイプ2です。
これまでは、貴重で高価なボロを、いかに現代の技術で再現して、より多くの人にお届けするかということをテーマにして挑戦していたと思います。

それに対して、今回は「光」をテーマに、石橋がKUONにおいてそれを表現したという点で、まったくの別物だと思います。

アップサイクルやパッチワークといった技法は使っているけど、リアルである必要はないし、そもそもそこを目指していない。「光」を表現するための手段。なのでアートワークなんだと思います。

そして、だから洋服になったときに、ものすごくファッションになっていると感じます。どれが良い、悪い、といのではなくて、

どれも良い。

これって、KUONのブランドコンセプトの

新しいものは古くなるけれど、美しいものはいつまでも美しい

これをすごく体現していると思うのです。

生地や素材のポテンシャルだけでなく、クリエイティブによる美しさ
貴重な素材や高価な生地でなくても、美しいものは美しいですし、そういった美しさは色褪せないです。石橋がそこにチャンレンジして見事に表現したとぼくは思います。

これは大いなる一歩ではないでしょうか。

日曜日(2/20)はKUON Flagship Storeにデザイナーの石橋も在店します。
デザイナーにSS22の見どころなどを直接聞いてみてください。

SS22もぜひお楽しみください!

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