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ドラマ「金田一少年の事件簿」(道枝駿佑Ver) 【第5話”トイレの花子さん殺人事件”感想】はじめ×佐木+美雪=?

今回は漫画「金田一少年の事件簿・短編集」3巻に収録の「亡霊学校殺人事件」。このタイトルを変更した「トイレの花子さん殺人事件」が今回の話となっている。

きっかけは佐木の親戚の民宿にある卓球台で卓球をしようということから始まる。だが、民宿には合宿に来ているという芸大生4人がすでにいて、卓球台をモノ置き台として使っていた。その後、卓球台を使おうとするが芸大生たちに肝試しに誘われ、なぜかはじめと佐木、そして美雪も参加することに。

肝試しの舞台となるのは近くの廃病院。そこに出ると言われる「トイレの花子さん」にちなんで、女子トイレの個室に置いておいたピンポン玉を各自ひとつずつ持ち帰る、というのが肝試しのミッションだ。

空のティッシュ箱に入れた、番号記入済みの紙をそれぞれが取ることでミッションに挑む順番が決められたのだが、この時点で作為的なものを感じて事件の香りがプンプン。何をどうしたのかがこの時点ではわからなかったが、順番がやはりキーだったとあとでわかる。

そして”ろうそく”を持ってまわること、”「一番奥の個室トイレ」”、”スマホ”、”血に見せかけたペンキ”、そしてもちろん”ピンポン玉”と、事件のための役者らしきモノがそろっていく。そして、やがて犠牲者が……。

この中で”「一番奥の個室トイレ」”は一番のキーポイントだが、ここでは置いておく。それより気になったのは”血に見せかけたペンキ”だ。「花子の墓」とやらにもかかっていたこれを「ただのいたずら」で一同は済ませてしまうが、なぜもっとちゃんと調べないのだろう。帰ってこない人を探そうとしないのもおかしい。

これらはお決まりと言えばおしまいだが、芸大生はともかく、はじめ達は今までも事件をいくつも経験してきているのにもかかわらずに、というのがどうにも気になってしまう。はじめは唯一、「花子の墓」を少し不審に思ったのか調べようとしたが、なぜか夢オチでいつの間にか民宿に帰ってて、朝を迎えていたのも不可解だ。(民宿に戻って佐木たちとワイワイとかも見たかった…肝試し終了時点で夜1時過ぎていたから仕方はない)ひょっとして、事件が実際に起きないとはじめのじっちゃんゆずりの能力が発動しないということなのだろうか…。

ただ、短編からのドラマ化だからか登場人物も少なく、事件もトリックもいたってシンプル。この話は漫画でもまだ読んでなかったが、犯人もわりとすぐわかったぐらいだ。それでも「金田一少年の事件簿」らしくちょうどよくまとまっていたのはよかった。その分シンプル過ぎて内容の深さ的には物足りなさも感じた。

いつもの物語的な深さはないが、別の意味での見どころはあった。まず、なぜかとてもビビりなはじめ×佐木がとてもかわいかったこと。(いちばんははじめが驚き過ぎて佐木と抱き思わず合ったところ)それから、なぜかはじめと美雪のキューピッドに自主的になろうとしてたり、ビビり過ぎてるはじめの変わりのごとく、おちゃらける佐木がとてつもなく、あいくるしかったこと。そういう意味では非常に貴重な回になったかもしれない。残念なのは、卓球のシーンが一切なかったことか。美雪が言っていたようにいつかまた卓球をする日が来ますように。できたら今度は浴衣で。(民宿、卓球と言えば浴衣でしょう)

さて、次回はなんと1代目「金田一少年」でもドラマ化されていた「金田一少年の殺人」の再演!今度もまた1時間枠かもしれないという不安を抱きつつも、新しいキャストを含めて楽しみに待っていたい。

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