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ゲーム「ひぐらしのなく頃に命」第二部 平成編 3章【"マッショウ"感想】誰が敵で、誰が味方か

綿流し祭りの準備が始まりそうな昭和から、再び平成に話は戻る。時は奈央を昭和に飛ばしたあと、南井さんの運転する車の中だ。

車中では互いに探り探りながらも、情報交換をしていく。中でも、前の雛見沢(第一部)の鷹野三四が、この世界では高野美代子と名乗り、更に薬剤業界ではかなりの地位にいるという。おそらく今、一穂たちがいる昭和の雛見沢の高野がそのまま成長した姿なのだろう。ただ、美雪からしたら初耳で驚くべきことであったに違いない。

数日後、南井さんと連絡を取り合っていた美雪は千雨と情報共有すべく、ある喫茶店に来ていた。南井さんによれば、公由一穂という人物はこの世界に確かに存在したということだ。両親も兄もいる。ただ、一穂がなぜわざわざ全寮制のルチーア学園に入ったのかというのが分からないという話になった。

確かに、少し疑問には思う。どうしても行きたいと一穂が懇願したからだろうか。あるいは両親の強いススメがあってのことか。なくはないが、実際にそうでも理由を聞きたいところだ。

そんな中、南井さんから直接話したいことがあるという連絡を受けてエンジェルモートらしき店で待ち合わせする。そこで彼女が言うには、一穂の親友で今は入院中の津久見さんという女の子から聞いたところによると、一穂は自殺してすでに亡くなっていた、ということだ。津久美さんはそもそも誰なのかは置いておいて、かなり衝撃的な話だ。もちろん、裏も取れているという。

ただ、それ以上に衝撃的なことに、ある写真の津久見さんの横で笑っている一穂という女の子が、美雪が見たことも会ったこともない子だ、ということだった。そうだとすれば、写真の一穂という子は亡くなったかもしれないが、美雪が知っている方の一穂はまだ生きている可能性さえ出てくる。本当にわけがわからない。

そのあとすぐに、夏美にもその写真で確認はしてもらったが、一穂とはそこまで接点がない上に、最後に会ったころからはかなりの年月が経っているから、ということで断定はできず事態が変わるということもなかった。

気を取り直して、南井さんと美雪、千雨、夏美は高野美代子に会いに行くことにする。かつて美雪が出会った鷹野とは同じ人には間違いないが、人柄とかがまるで異なる人、という認識を美雪は抱いたようだ。美雪と出会った記憶がある様子も見られない。(夏美とは面識あり)

そして、入江先生のことや「眠り病」の薬の話などして、さて帰ろうかというところで新たな来客が突如訪れる。無理矢理アポを取ってきたという厚生省の人だった。

どうにもいけすけない厚生省の伝達役らしき男性(名前も書きたくない)が高野に告げたのが、先ほど話題に出た「眠り病」の薬の認可が却下された、ということだ。そしてさらに追い打ちをかけるように、近くにある工場が突然爆発する。そのあたりにツクヤミの姿を見た美雪と千雨は居ても立っても居られずに現場へと向かっていく。そして工場までたどりついたときに、あの川田碧と出くわしてしまう。

こんな状況の中でも飄々として楽しんでさえいるようにも見える彼女に美雪は怒りをぶつけずにはいられなかった。さらに、奈央の母親をクズと呼ぶなどしてしまうもんだから、さらに拍車をかけてしまう。千雨ももちろんだまってはいられない。そんな切迫した状況の中、川田が引き金を引き………。

そして最後、美雪たちがいるところとは違う場所で、南井さんと夏美が対峙する場面がある。ここで、はっきりとした敵対関係が分かる。二転三転した結果、最後に立っていたのは……?

というところで第二部、平成編はここで終わってしまう。第二部であとに残るのは昭和編の4章、5章を残すのみだ。

平成編がここで終わってしまうのはとてもやきもきする。川田という人物のことも、相変わらず正体不明ながらも少しだけ分かってきた。奈央にとっては大事な母親を、美雪の目の前で「クズ」と呼んだことは、確かにひどいとは思う。思うが、奈央の母はレナの母でもある。「ひぐらしのなく頃に」のストーリーを見てきた人ならば、彼女は客観的に見ても褒められた人物ではない。「命」での奈央への言動にしても、同情する余地は幾分見られるが、「いい母親」とも到底思えない。だから、「クズ」と言ってのけた行為自体は肯定はしないものの、気持ち的には共感できる。ゆえに、川田が悪い人とも現時点ではどうしても思えないのだ。と同時に、レナ母がどんな人物かを知っているということでもある。本当に一体何物なんだろうか。美雪たちの「先輩」だという意味は…?

さらに南井と夏美だ。個人的には大好きな方を応援したい、とだけ言っておきたい。実際に何があったのかは「ひぐらしのなく頃に命」本編に任せるとする。(と言っても、のちに書く感想で出てくるとは思うが、その時はその時で)さすが平成編ラスト。コワいぐらいに目まぐるしかったが、その後の美雪たちは以降の物語で見守っていくことにしよう。まずは昭和の一穂たちに待ち受けてる運命を…。



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