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半径100mから始めるまちづくり2

現在の金沢の商店街の現状。

前の記事から少し時間が空いてしまいましたが、時間の空いた時に日記を書くような気持ちで書いていきたいと思っております。さて前回は自分の身近な100m程度の範囲からそこに係る人達を幸せにするまちづくりから始めていきたいというお話でしたが、実際に現在の金沢のいわゆる商店街の現状から話していきます。 

金沢市内でいわゆる商店街と呼ばれる場所はたくさんあるのですが、大きなデパートや有名なお店が集まる好立地の商店街以外はみなほとんど同じ現状で昭和の時代には活気に満ち溢れていたけどその店主も順番に引退してかといって新しいお店が入るわけでもなく自ずとシャッターの閉じたお店が立ち並ぶゴースト商店街化している状況です。ここ新竪町も20~30年前にお店を始めた店主はそれこそ60歳前後になってきてもうあと何年お店を続けるかわからないというお店が増えています。また一時の新幹線開通による観光客バブルもコロナ渦の影響で完全に弾けてしまっています。新しいお店も増えない。外部からの観光客もいない。地元集客するイベントごとも開催できないで八方ふさがりの様にも思えます。

じゃあどうすればいいの?

それでも世の中は止まるわけでもないし、みんな必死に活路を見出そうと夫々が努力をしているのが今の日本の商店街の現状なんだと思います。実際関東や関西からコロナを避けて金沢で飲食や小売りのお店を開きなおしたいという方は目に見えて増えています。このような状況が続く中で不動産業に係る人間としてどう自分の所属している金沢市の新竪町という商店街にかかわっていきたいかという課題に向き合ういい機会をコロナに貰ったと思っています。

点と点をつなぐ

実際に空いたお店に、こんなお店を入れたいという理想をどれだけ掲げていても仲介という立場で係る場合には貸主が嫌と言ったら駄目だし家賃収入というものがある以上、ビジネスなのでなるべく早く決めないといといけないという時間とのせめぎ合いはよく起きます。またそこに色々な美味しい事だけを貸主に吹き込むよくわからない人たちも出てきたりして貸主の判断が定まらなくなるということもあります。実際、それによって今まで築き上げてきた信頼関係や物件に対する地道な成約に向けての準備が崩れてしまった事も多々あります。

でもわかっているんです。結局は数年で空くだろうテナントを決めたところで貸主にとっても商店街にとっても不動産屋にとっても長いスパンでの利益にはならないということを。しばらく空き店舗になっていて決まらなくても我慢して自分たちがほんとに良いと思える良質な店舗を一つ一つ決めていく事で結果的に点と点がつながり線となって商店街全体で良質な客層の集まる素敵な街に変わっていくことを。

三つのぼんやりとした目標

なんだか愚痴の掃きだめみたいな文章で申し訳ないのですが、現状がそうならどうしたいというお話にいよいよ入っていきたいと思います。玉家不動産として新竪町商店街で今まで書いてきたような現状を踏まえて取り組みたいと思っていることがぼんやりと3点あります。

1.自社で方向性を決めれる物件を増やす。

2.募集する業種を地元の人相手の商売に限定する。

3.募集する際には工芸や小物の販売ではない専門店にのみに絞る。

ものすごく大まかにいうとこんな感じで考えていますし、実際に近いうちにそのような物件を新竪町で実際に募集する予定ですのでお楽しみに。また上の三つのぼんやり目標については次回にくわしく話していきたいと思っています。

それでは皆様花粉が飛び始めてきますこの時期、体調にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。次回もご興味ある方はお付き合いくださいね。

またインスタグラムでは日々の暮らしの中で目についたことなどをゆるくアップしているので是非チェックしてみて下さい。

玉家不動産 





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