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【再掲】人生は「知・好・楽」で成功に近づく・・・かも。

一回削除した記事なんだけど良かったら読んでいただければ幸いです。
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何気なく観たTVで知った言葉『知・好・楽』
論語だそうです。

番組は元オリンピック選手の増田明美さんのマラソン人生を振り返る内容でした。天才少女と一時期もてはやされた彼女は、実は挫折の繰り返し。

期待されて臨んだロス五輪代表になったものの、怪我をきっかけに直前まで調子は戻らず高校生にも負ける状態でした。自分が嫌になった彼女は鎌倉失踪事件まで起こしてしまいました。そして、オリンピック本番ではまさかの途中棄権。成田に帰国した時に投げつけられた言葉は「非国民」・・・(時代だなぁ)。心無い言葉に彼女は大きく傷つきます。そして引退。

その後、大学に入り教師を目指す日々を送っていましたが、再び「もう一度思い切り走りたい」という思いが募り、大学を中退し渡米し、新たなコーチと出会います。昔の自分を取り戻すために一生懸命頑張ろう、苦しくとも頑張ればまた良い結果が出ると練習に励みますが、コーチはそんな彼女の辛そうな顔を見てゲラゲラ笑ったそうです。コーチは彼女に言葉を投げかけます。「そんなに苦しそうにしては結果は出ないよ。楽しんでいないもの。」と。

彼女は気づきます。

私はマラソンと出会ってどうすれば良い結果が出るか一生懸命頑張ってきた。マラソンは素晴らしい競技だと知り、頑張れば結果もどんどんついてきて、もっとマラソンが好きになった。でも、伸び悩んだときは苦しくなる。もがいてしまう。好きなマラソンが嫌になる。

そう。

十代で陸上の世界を『知った』彼女は、頑張ることで記録が伸び、マラソンがどんどん『好き』になっていったのです。ところが、怪我や不調な時、心からマラソンを『楽しむ』というレベルに至らず『苦しんで』いました。

途中棄権となったロス五輪から3年半後。復活をかけて臨んだ大阪でのマラソン大会(だったかな?)に出場します。30km時点で沿道の観衆から「増田!もうおまえの時代は終わったんや!!」と投げかけられた言葉に再び傷つきます。

(なんだか、心無い言葉を投げつける輩(やから)が多いなぁ)

途端に足が止まり、走る意欲をなくし、その場から逃げようとして歩きながら地下鉄の駅を探していた彼女ですが、後続ランナー6人から「一緒に走ろう」「増田さんなら大丈夫」と声をけられたり、肩をたたかれて励まされたと言います。

これに元気づけられ、再び走り始め完走します。30位。平凡な記録。それでも彼女は完走できた喜びからゴールに近づくと涙を流します。この時のことを彼女はその後、「見栄とプライドからそれまで越えることのできなかったハードル」を乗り越えて「(現役時代のレースの中で)いちばん楽しかった、走ってて」と語ります。

走ることの素晴らしさを知り、
マラソンがどんどん好きになり、走る自分も好きになれた。
でも、その自分が幸せだと思える状態にはなっていなかった。

人の言葉に傷つけられ、人の言葉に励まされ、
傍から見ればもがき苦しんでいるように見える彼女でしたが、
ある時点で「楽しめた」自分を感じることができたみたいですね。

『知』『好』『楽』

アスリートだけではなく、一般の人の仕事でも同じことが言えそうですね。

「好きこそものの上手なれ」という言葉はよく耳にしますが、われわれ日本人はここまでの人が多いのではないかと、ふと思いました。誰でも「頑張らなければならない」という観念に縛られて楽しむどころか、苦しんで嫌になってしまう。

日本人のメンタリティですかね。やっぱり。

どうすれば良いのか、私の中に明快にあるわけではないのですが、結局「楽しむ」のは自分であり、自分の心の持ちようでしかないことに気づきます。すべては心のありようです。好きで取り組んでいる仕事がある人なら、さらに一歩進めて「楽しむ心のありようを創り出す」知恵をひねり出したいものですね。

60年近く生きていても、いまさらこんなことを言っている私ですが、何気なく観たTVで改めて気づかされたことに、朝から感謝です(笑)

嬉しいは他人から与えられるもの
楽しいは自分から生まれるもの

さあ。好きな仕事を楽しむ工夫をして今日も成長しますよ~。

【けいと】

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