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No.147/オススメの一冊:親子で哲学対話~10分からはじめる「本質を考える」レッスン

2024.05.26

こんにちは、くのてつです。

自分の読書備忘録も兼ねて、僭越ながら毎週日曜日はオススメの1冊を紹介させていただいています。
今回の1冊はこちら。

⚫︎親子で哲学対話~10分からはじめる「本質を考える」レッスン
⚫︎苫野 一徳(著)
⚫︎大和書房

※ご興味のある場合は画像をクリックしてください

苫野一徳さんは自分が哲学対話の重要性を理解するきっかけを下さった研究者の方です。

教育の分野で活躍されており、自分にとってはベンチマークさせていただき学ばせていただいている存在でもあります。

苫野さんがお子さんと実際に取り組まれた哲学対話である「本質観取」を分かりやすく、かつ実践をイメージさせてもらえる、そんな一冊でした。

とても勉強になり、自身の幅を拡げてもらえたように思います。

共通了解を見出す

「なぁるほど、それはたしかに本質的だ」とみんなが唸ってしまうくらいの深い”共通了解”を見出し合うこと。それが本質観取なのです。

苫野一徳,親子で哲学対話~10分からはじめる「本質を考える」レッスン(大和書房)(p.40)

決して交わることない他人との納得解、それが共通了解であると理解しています。

二項対立的に白黒つけることなく、どちらも納得できる第三の答えを導き出すために、双方のたゆまぬ努力が必要です。

自分の持つ情報、思考、意見を相手に発信する。

他人の意見や思考を受け入れ傾聴と理解する。

単なる協調性ではなく、尊重がもたらす真のコミュニケーション力こそが共通了解であり、自分が普段強烈に意識していることでもあります。

その共通了解を見出す術が、著書で紹介されている哲学対話「本質観取」なのです。

本質観取はどうやるのか

「本質看守のやり方」

苫野一徳,親子で哲学対話~10分からはじめる「本質を考える」レッスン(大和書房)(p.54-55)

自分が紹介するなど烏滸がましいので、実際は苫野さんの本を読んだり、お話を聞いていただくことがベストです。

自分なり本書を踏まえて整理させていただくと・・・ということで、本質観取のやり方をまとめます。

  1. まずはテーマ決め、何について考えるか、何でもありだと思います

  2. そのテーマについていろんな事例を挙げてみる

  3. 挙げた事例の中から共通するキーワードを導き出す

  4. キーワードから最も核心をついた言葉を使い、そのテーマの本質を言葉にしてみる

  5. 言葉にしたものがテーマ(問い)に対する答えになっているか確かめてみる

自分もまだまだ本質を見出すこと、苫野さんの素敵な表現をお借りすると「言葉を編む」に至っていません。

ただ、この手順やポイントを意識して進める対話にはいろんな気づきが隠れていますし、どんな世代の人と対話をしていても使える手法です。


自分はこれからもこの哲学対話という軸を意識して、いろんなテーマでたくさんの人と対話していきたいと思います。

こうして編んでいく言葉こそ、大きなパワー持ち、人に届き、何かきっかけに繋がる、そんな力を持つことになるでしょう。

まだまだ未熟者ですが、一層学びを深め、本質観取を実践していきます!

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