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No.140/オススメの一冊:稲盛和夫の実学  経営と会計    

2024.05.19

こんにちは、くのてつです。

自分の読書備忘録も兼ねて、僭越ながら毎週日曜日はオススメの1冊を紹介させていただいています。

今回の1冊はこちら。

⚫︎稲盛和の実学 経営と会計
⚫︎稲盛 和夫 (著)
⚫︎日本経済新聞出版

※ご興味のある場合は画像をクリックしてください

経営の神様、稲盛和夫さんの一冊です。

自分は稲盛さん信者ではありませんが、考え方は非常に参考になると考えています。

賛否もあるようですが、稲盛さんの考え方については真っ当だと思いますし、普遍性があるものだと感じます。

いろんな著書の中から今回は本書を選択していますが、基本的に原理原則を徹底する、これが稲盛さんの主張に共通することで、今一度その大切さを痛感させられました。

不透明なお金の流れが世の中を賑わすなんてよくありますが、この原理原則に準ずれば、決してそんな不誠実なことにはならないはず。

自身の思考の整理も兼ねてまとめていきます。

シンプルに考える

難しそうな顔をしている担当者にいく度も質問を繰り返したあげく、「わかった。早く言えば売上から費用を引いた残りが利益だから、売上を最大にして、経費は最小にすればいいんだな。そうすればあなたが言ういろいろな種類の利益も、すべて問題なく増えるわけだ」と言った。

稲盛和夫. 稲盛和夫の実学 (日本経済新聞出版) (p.26). 日本経済新聞出版社. Kindle 版.

そりゃそうなんだが・・・。

どうしても難しく考えることになってしまうのはやむを得ないことなのでしょうか。

企業だから、組織だから。

何のために、誰のために企業はあり、事業を行っているのか。

そう考えれば考えるほど、ここで稲盛さんがおっしゃることがとてもクリアに見えてくる気がします。

行き着くところは実にシンプルであり、簡潔であるということかなと。

正直スッキリしました。

お客さまに喜んでもらう

私は「商売というのは、値段を安くすれば誰でも売れる。それでは経営はできない。お客さまが納得し、喜んで買ってくれる最大限の値段。それよりも低かったらいくらでも注文は取れるが、それ以上高ければ注文が逃げるという、このギリギリの一点で注文を取るようにしなければならない」ということを社内の営業部門に対して繰り返し強調した。

稲盛和夫. 稲盛和夫の実学 (日本経済新聞出版) (p.28). 日本経済新聞出版社. Kindle 版.

売上がとか、利益がとか、そんなことばっかり会議では話題になります。

これは大半の企業でそうだと思います。

自分が携わった企業も例外なく主に数字に目がいっていたし、それ故値付けが下手だったなという印象があります。

根拠はこじつけでしかなく、プロダクトアウト感満載。

そんなことでは売れる訳ないですよね。

お客さんからも信頼されることもない。

お客さんが喜んでもらえる値付け、見合ったサービスにこそ商売には重要なのだと思います。

筋肉質な経営

企業は永遠に発展し続けなければならない。そのためには、企業を人間の体に例えるなら、体の隅々にまで血が通い、つねに活性化されている引き締まった肉体を持つものにしなければならない。つまり、経営者はぜい肉のまったくない筋肉質の企業をめざすべきなのである。私はそのことを「筋肉質の経営に徹する」と表現しているが、それは私の会計学のバックボーンにもなっている。

稲盛和夫. 稲盛和夫の実学 (日本経済新聞出版) (p.60). 日本経済新聞出版社. Kindle 版.

実にわかりやすい表現だったと感じました。

強い企業を目指そう、といったスローガンを持つ企業は無数にあると思いますが、その中でどれだけの企業が「強い」のでしょうか。

確かに人のカラダの例えと同様だと思います。

本当に強い企業は、運動、栄養、休養のバランスを取り、常に万全な状態で最高のパフォーマンスを発揮するものですよね。

そう考えると、どこが欠けていのか、不足しているのか、今の状況がよく見えてくるように感じました。

これぞ原理原則の徹底ですね。


稲盛さんをはじめ、多くの優れた経営者の方に共通しているのは原理原則を徹底していることなのですね。

アプローチはいろんなパターン、考えがある。

でも商売においては共通の原理原則がある。

そんな基礎を提示いただいたように感じます。

明日から改めて基礎の徹底と実践に全力を尽くそうと思います!

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